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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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Station 小冊子付き特装版 タクミくんシリーズ  ( ごとう しのぶ )

Station 小冊子付き特装版 タクミくんシリーズ (角川ルビー文庫) [文庫]
ごとう しのぶ (著), おおや 和美 (イラスト)

Station 小冊子付き特装版 タクミくんシリーズ (角川ルビー文庫)



(内容)

シリーズ累計500万部超のロングヒットシリーズ、ついに完結! 初回限定生産の特装版は、全56ページのスペシャル小冊子付き! !

商品内容
1:タクミくんシリーズ完結作・新作文庫「Station(ステーション)」
2:大ボリューム56ページの豪華小冊子(書き下ろし含むごとうしのぶ文庫未収録小説、おおや和美描き下ろしイラストほかを収録)



「ひとつだけ、どんな質問にも答えるよ」―ぼくがギイについて一番知りたいことって何だろう?祠堂学院の文化祭最終日、行事に参加できないギイのために差し入れを持って寮の部屋を訪ねた託生。ところが思いもかけない事件が起き、ギイは文化祭への復帰を許される。卒業生や様々な来校者たちとの再会を楽しみながら、二人はこれまで過ごしてきた日々やこれから進むべき道、そしていま抱いている互いへの想いを語り合い―…。歴史的大ヒットシリーズ、感動のフィナーレ!




正直長い間読んできたこのシリーズ

王子様であるギイとと一般庶民であるタクミくんの恋が結ばれて幸福になりました。

ハイおしまい・・・

というふうになっちゃうわけがないってことはウン十年の人生の中でわかってます。

でも、

あたしがBLに求めているものは現実直面ではないのですよ・・・

ファンタジーでもいい、幸福感を味あわせて頂きたかったんですよ・・・

と呟いていいでしょうか?



高校生最後の文化祭を堪能しつつ、未来に向かっている懐かしい面々をみることができ

それは楽しかったです。

一番好きなキャラのツンデレ女王の三州が真行寺を恋人と認めて

親に紹介するなんてところは狂喜乱舞でしたが

その前後のエピソードが無いのでなんで急に??という唐突感が残ります。


いままでタクミくんの周囲を脅かしていた事件もですが

事件の終焉にむかうエピソードがあんまり唐突で

あたし・・どこかでページ飛ばしちゃった???と思ってしまいそうでした。

終焉のお祭りがおわったあとに綺麗さっぱりとギイの姿は消えておりました。

タクミくんには手紙もメモも別れの言葉もありません。

小説の最後にはまた再会しているのかなと淡く期待しておりましたが

最後の最後までありませんでした。

あれほど愛している、

未来を共にしたいと語っていた王子様がそんなやつだったなんて・・・

いままでの21年でギイの愛は書ききったということでしょうか?

あとはタクミくんがどう成長してギイに会えるまでがんばるか・・ということで

お話は終わっておりました。

ギイがそんな薄情で考えたらずなところがあるという存在だったなら

正直言ってこのお話事態がはじめから成立していなかったんじゃないでしょうか?

期待してたのはこういう終わり方では無いと思います・・・



拍手[9回]

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未完成   ( 凪良 ゆう )

未完成 (プラチナ文庫) [文庫]
凪良 ゆう (著), 草間 さかえ (イラスト)

未完成 (プラチナ文庫)



(内容)

さよなら、先生。

教師の阿南が男とキスをするのを見た高校生の瀬名は、学校とは違う艶めいた表情を見せる彼に興味を持つ。
素っ気なくあしらわれても阿南の傍は居心地良く、瀬名は彼の部屋に通うようになる。
そして自覚した恋心。
がむしゃらに迫り阿南を抱くことはできたが、その心を手に入れたとは思えなかった。
「俺のこと好き?」懇願するような瀬名の問いに、いつも阿南の答えはなくて……。

文庫未収録の『Young Swallow』と書き下ろし『さなぎ』を加えた完全版!!




以前に購入はしていたのだけど、大人と子供の恋愛はうまくいっているときはいいのだけど

子供の成長とともに考え方とか生き方とか変化が大きいから

なんとなく今は幸福でもいつかは大人が身をひかなきゃいけなくなるんじゃないだろうか・・

なんて考えながらドナドナしちゃったと思います。

今回挿絵が草間さんということと文庫未収録が入っているということで

またもやゆるゆるの財布をゆるめて購入いたしました。

ああ・・BLマジック(笑)



教師と学生の恋の物語でも有り

学生の成長物語でも有り

幸福な人生という時間を楽しんでいるふたりのお話です。

以前の作品の感想はこちらです→☆☆

草間さんに挿絵が変わっただけで小説の内容もワンランクアップしたんじゃないかと

思いました。

挿絵って重要なファクターですよね。



そして書き下ろしはドラマCDの小冊子である「Young Swallow」です。

遠距離恋愛をふたりのささやかな努力と愛情で続けております。

けれど美容師である不定休の瀬名と高校教師である阿南とは

なかなか休みが合いません。

貴重な休日、大切なふたりで過ごす時間

丸腰で自分の全てでもって愛を挑んでくる瀬名

若さの特権と理解している阿南はもう教師ではないけれど

大人としてどこか自分の心にブレーキをかけております。

そして唐突にかかってきた瀬名への電話

二人の時間を大切にしていきたいけれど、

大人として受けなければいけない雑事もありまして・・・

後輩からの相談にのっていたという瀬名に成長のかけらをみつけて

これは俺の男、自分の育てた男と思う気持ちで若いつばめと評してしまうのですが

もしかしたら、いつかは成長してどこかに飛んでいってしまうのじゃないかと

不安に思ってしまうこともあるみたいです・・・



そしてもうひとつの書き下ろしは「さなぎ」

さなぎから蝶にかえった、つまりは大人の男になった瀬名を実感し

大人になったからこそ二人でいる未来を選びとりたいという瀬名に感激しました。



若いツバメを育ててみたいいかた読んでみてくださいませ。

いい味出しているスルメのような感じで何回も何回も楽しめる一冊です。

拍手[1回]

友には杯、恋人には泉 ~右手にメス、左手に花束10~  ( 椹野 道流 )

友には杯、恋人には泉 ~右手にメス、左手に花束10~ (二見書房 シャレード文庫) [文庫]
椹野 道流 (著), 鳴海 ゆき (イラスト)

友には杯、恋人には泉 ~右手にメス、左手に花束10~ (二見書房 シャレード文庫)



(内容)

これまでもこれからも二人きりやけど、俺ら、もう立派に家族やな

正月休みをハワイで過ごす計画をしていた江南と篤臣。
そこへ美卯の母・ミドリが入院することに。
娘の将来を悲観するミドリが安心して治療に専念できるようにと主治医の楢崎が提案したのは
なんと、自分が美卯の恋人役となることで…。
心配しつつも芝居に気乗りのしない篤臣に、
江南から彼らしからぬサプライズが!?

どうなるハワイ、ほっこり年越し編




あいもかわらずお互いがお互いのために生きているようなそんなふたりのお話です。

こたつの上にみかんがあって

テレビを見ながら会話して

時々いらちの江南がチャンネルをザッピングしながら

ああ、またこいつは・・と心の何処かで思いながらも許してやっている篤臣

もうね、表紙がすべてを物語っているふたりのお話でした。

これまでもこれからもふたりきり

そのふたりきりの時間がとても優しくて大切なもののふたりが

とても羨ましいです。


篤臣の先輩である美卯の母・ミドリが入院し、

手術が必要とのことですのでお正月休みはハワイにのんびりといった予定は

儚く消え去りましたが

周囲の心遣いに自分の病気に対して積極的に治療を進めていく決心をするミドリ

みんなに助けられて失意の母のために楢崎が恋人であるかのようなふりを

がんばってしたものの母親の鋭い感に見破られてショックを受ける美卯

冷静で、他人にたいしてどこか冷たかったところもあった楢崎も

友人であり、先輩である美卯のために恋人役を精一杯努めてくれたり

みんながみんなの気持ちに守られて助けられ

成長していくことが感じられた一冊でした。


こたつにみかんを持ってこもりたいときには最適の一冊ですよー。

あ、でも病院の宿直室でおせちをもっていた篤臣を襲うあたりは

あいかわらず愛ゆえの短絡的な江南の行動?と思ってしまいましたが

それを篤臣も度量広く受け入れているのでよしとしましょう(笑)

病院に受診して

宿直室をみたらちょっと萌えてしまうかもしれません(笑)


コメントレスです♪

さなえさん

今回はほんとうにありがとうございました!
また同じ本が二冊・・と悩んでおりましたのに天からの助けのように感じました!
何回も何回もふたりを眺めて、またまた再読してしまいそうな自分がこわいです(笑)

「おやすみなさい、また明日」のふたりは視線も合わせておりませんし
上を向いていて風景を堪能しているひとりと
うつむき加減で自分の足元をみているひとりと
自分の思考の中にいるだけのようで
ちゃんと手をつないでふたりでいる時間を楽しんでおりまする~

いいお話でしたよね。

コメントありがとうございましたm(__)m



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英国紳士の意地悪な愛情 ( 神香 うらら )

英国紳士の意地悪な愛情 (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
神香 うらら (著), 椿森 花 (イラスト)

英国紳士の意地悪な愛情 (幻冬舎ルチル文庫)



(内容)

母親が英国貴族と再婚、三兄弟の末っ子としてイギリスで暮らす和。
優しい長男に幼い頃から抱いてきた淡い想いを、次男・ローレンスに知られてしまう。
彼は和の叶わぬ恋をからかったかと思えば、失恋の慰めにと突然キスを―。

困惑を抱えたまま日本の大学へ留学した和の前に、
ギャラリーオーナーとして多忙を極めるはずのローレンスが現れ…!?




初めて読む作家さんだと思います。

ルチルではいつも買う作家さんが限定され始めてきたので購入数が少なくなってきたので

あたすじや挿絵をHPで確認して買うことにしました。

母親の再婚でひとりっこから三人兄弟へ

しかもイギリスの特権階級っぽい豪奢な雰囲気の家庭で生活することになった和

優しい金髪の長男に憧れのような恋心を持って入るのですけど

告白していままでの関係をつぶそうとは露ほども考えていません。

次男のローレンスは黒髪の傲岸不遜な横暴攻めです!

正直最初の何ページか読んでしまったら

最後が想像ついちゃうのですが

疲れているときは、こういう王道BLが変に癒やされて心地良いのです。



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おやすみなさい、また明日  ( 凪良 ゆう )

おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫) [文庫]
凪良 ゆう (著) 小山田あみ(イラスト)

おやすみなさい、また明日 (キャラ文庫)



(内容)

「俺はもう誰とも恋愛はしない」。
仄かに恋情を抱いた男から、衝撃の告白をされた小説家のつぐみ。
十年来の恋人に振られ傷ついたつぐみを下宿に置いてくれた朔太郎は、
つぐみの作品を大好きだという一番の理解者。
なのにどうして…?戸惑うつぐみだが、
そこには朔太郎が抱える大きな闇があって!?

今日の大切な想い出も、明日覚えているとは限らない
記憶障害の青年と臆病な作家の純愛!!




事故により高次機能障害を発症してしまった青年と

作家の恋のお話でした。

脳損傷に起因する認知障害に対しての世間的なアピールは

まだまだ少ないのでこういった疾患に対する理解は少ないかもしれないけれど

この本が起因となって知るてがかりになれたらいいなと思います。


お話としてはほんとうに在り来りな内容なのです。

けれど凪良さんの綿密な文章に心惹かれて最後まで読み通してしまう

そんな一冊でした。


十年来の恋人に子供がほしいからと別れを告げられた売れない作家さんであるつぐみ

その本のファンであるという何でも屋さんである朔太郎と偶然知り合い

下宿先を紹介してくれて

あれやこれやと世話をしてもらう。

おだやかな日常を重ねていくにつれだんだんと知り合っていき

心を重ねていくエピソードを重ねていくうちに

心が朔太郎に惹かれていることに気がつくのです。

ですが、朔太郎はある理由により恋はしないとかたくなに思いつめていて・・・

実は朔太郎は大きな会社に勤めていてバリバリと仕事をこなしていき

順調に社会生活を歩んでいたのですが

横断歩道をわたっていた時にバイクにぶつかられ

頭の怪我をしてしまうのです。

怪我は幸いにも軽く、彼の隠された脳の損傷に気がつかないまま

またもとの日常に戻ろうとがんばるのですが

なぜかそうした彼をあざ笑うかのような出来事が次々を起こってしまい・・・

忘れていく自分に気がついて、その会社をやめてしまうのですが

そのような自分の境遇に似たつぐみの本を読んで救われるのです。

心と心が重なっていく瞬間瞬間がすごく綿密に書かれていて

さりげない日常を積み重ねて人は心を惹かれていくのだなということを

実感できました。

恋はしたくないという朔太郎の思いを尊重して

離れて生活することを選んだつぐみ

別々に生きてはいても心はいつも朔太郎とともにあって

毎日毎日朔太郎についての短いお話を書き上げていくのです・・・

そして一緒に最後まで生きることを選んだ二人

あいかわらず記憶は流れていくものもありますが

心のどこかに流されていないものもたしかにあって

つぐみと優しい時間をすごした朔太郎の想いが書かれておりました。

こんなふうに最後の時間までも優しい思い出に散らばられているからこそ

つかの間の別れに耐えれるのかもしれないし

ひとりという悲しみすら楽しめるのかもしれないと思える一冊でした。


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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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