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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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「ダブル・バインド」番外編 My Sweet Home(英田サキ)

キャラ文庫「ダブルバインド」完結記念刑事の恋 極道の愛フェアーで いただいた一冊です。

既刊本フェアーということで読んでいなかった本を厳選して 購入したつもりでしたが・・・

感想を書いていないだけですべて読んだ本だと気が付いたときの あの情けなさ(笑)

ちゃんとこまめに感想を書かなきゃいけませんという 神様からの啓示のようです~

 2011.10.13.jpg
  



















須貝怜一に刺された背中の傷も癒えて 家に帰ってきた葉鳥です。

退院許可が下りるとなると主治医に頼み込んで無理やり早めに帰らせてもらうことになりました。

急に退院となったので葉奈は横浜の祖父のところで寂しい思いは一瞬するのですが

新藤といきなりのラブモードです。

「病院なんて嫌い。だって新藤さんがいないから」と甘えモードの葉鳥に

肩に腕を回して

「俺だって寂しい思いをした」と語りかけるのです!

こんなに甘くって優しい彼の腕の強さがうれしくってもういてもたっていられない葉鳥の気持ちが

想像できますよ~~

俺のお帰りのキスを受け取ってないといわれて

急にする気モードに変換された葉鳥でしたが激しい運動は控えるように言われた医者の言葉を

生真面目に守る新藤

ありえないーといって抗議をするのですけど

「何がありえないんだ。お前を思ってのことだろう。

それとも何か?俺の愛情に納得がいかないとでも言うのか?ん?」

あ~~

こんなせりふを甘く囁かれた日には葉鳥じゃなくったって人間モップになって

ハイテンションで一時間くらい床に転がれそうです。

というか、すっかり葉鳥を手のひらの上で転がしきっている新藤の男殺しの腕にギブ(笑)?

小冊子の甘い甘いこういうお話は大好きなのです~

堪能できました!


拍手[4回]

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ダブル・バインド4 (英田 サキ )


ダブル・バインド4 (キャラ文庫) [文庫]
英田 サキ (著), 葛西 リカコ (イラスト)

     ダブル・バインド4 (キャラ文庫)



(あらすじ)

連続殺人犯を追っていた葉鳥の消息が突然途絶えた!?心配する新藤は極道の若頭の顔を振り捨て、葉鳥の救出に向かう。時同じくして行方不明になった多重人格の少年・祥を案じる瀬名、そして事件の核心に迫った刑事の上條は、ついに真犯人へと辿り着く―!遺体発見現場で祥だけが目撃していた意外なその人物の正体とは!?散らばった謎のピースが合わさる時、浮かび上がる衝撃の罪と愛。
ダブル・バインドの小冊子を読んで

いっぺんに葉鳥というツンデレヤンデレ受けさんが気に入ったので

あわてて一巻から購入しました。

正直推理小説というのが得意なほうでなく

お気に入り作家さんでも途中のじれじれとした感じが嫌いで

まずラストを読んで結果というか結末あるいはなぞ解きを知り抜いてから

最初から読みはじめる小心者なんです(笑)

特にこの最終巻は・・・小冊子のラストで「葉鳥のそう長くない人生において」とありましたので

もしかしてとドキドキしながら最後を読んで安心して読みふけってしまいました。

英田さんらしいお話に一本筋がちゃんと通った読み応えのある最終巻だったと思います。

↓以下ネタばれにつながるかもしれないので未読のかたお気をつけてください。


「猟奇事件」が解明されました。

動機も犯人もうすうすはわかっていたのですが

人が人を傷つけるということについてどんなに深い悲しみが生じ

疵がうまれることによってどんなに痛い思いをするのか

そういうことを考えない短慮な野蛮な行為によって起こってしまったのです。

復讐することによって決して他者をも自分をも幸福にすることはできなかったのでしょうが

そうすることしかできなかった悲しみと痛みは共感できます。


そして多重人格を生じていた祥統合も少しずつ始まっていました。

祥もまた母の短慮の結果起こった事件の被害者である深く傷ついたゆえに

自己防衛本能で何人もの人格と共存することでしか生きられなかったのです。

彼らの母もまたある意味犠牲者であったと思うのですが・・・

痛ましいとしかいいようがありません。


そして上条と瀬名の関係もステップアップいたしました。

昔の恋に一段落をつけて、新しい恋に自分らしくあくまでもツンデレを貫いていました(笑)

上条ならそういう瀬名の気性も過去もなにもかも包んでくれるんではないでしょうか。


それからそれから葉鳥ですが、あんなに必死になって助けに来てくれた新藤の愛情も

どこか信じていません。

葉鳥もまた傷によって歪められた気持ちを抱えて生きてきたのですから

その傷が深ければ深いほど信じるのが怖くなるのもしょうがないでしょう。

ある事実を新藤から教えてもらいはじめて真正面から生きてみたいと思った

彼の幸福がどうかいつまでも続くようにと祈りたいです。

拍手[1回]

花片雪 (英田 サキ)


花片雪 (SHYノベルス) [新書]
英田 サキ (著)
 山田 ユギ (イラスト)



(あらすじ)
 
~~やっぱり自分は幸せになれない、
いいことはいつだって長続きしない、そう思ってた~~


男好きの気まぐれな母親の下寂しく育った春日柊也は、
大人になる頃には誰も信じることができず、
人を傷つけてばかりの毎日を送っていた。
そして罪を償ってきたとき、元ヤクザの椹木恭介と知り合い、
ふたりはいつしか恋人として一緒に暮らすようになっていた。
けれど、本物の愛情がどんなものかしらない柊也は、
椹木の愛情や信頼を信じたくても信じきれずにいた。
そんなとき、柊也はある事件に巻き込まれてしまい・・・!?

コミックス「愛想尽かし」同時発売!!

コミックス「愛想尽かし」の続編ということを事前に知っていたので
 
ちょっと辛抱してみました(笑)

山田さんのコミックスだけでも元ヤクザの椹木恭介の魅力は十分に描かれておりましたが

この英田さんの小説では寂しく育った春日柊也の気持ちも

その柊也に引かれる椹木の魅力も十二分に描きこまれておりました。

小説のほうが字数で語る分感情の表現も多いし

なにより自分が小説のほうが好きなのでそう感じるのかもしれませんけどね。

ただ、今回はこの二冊が同時に出ているということで

ちょっと濃いかな~と思う人もいるかもしれませんね。


お話自体は漫画と同じような展開を迎えます。

まぁ漫画も英田さんが原作なのでこれはしょうがないとは思いますけどね。

やっぱり自分自身の育ちや境遇に劣等感をぬぐえない受けが

ある事件に巻き込まれます。

そのことによって椹木に迷惑をかけてはいけないと思い込み

姿を消そうとします。

けれど漫画のときよりは時間がたっていて、そのときよりは成長もあるし

なによりも椹木の愛情を日々受けているぶんだけ変化があったようで

消えるよりは椹木に連絡を取り椹木に会いに帰ることができるようになっておりました。

なにがあっても守ってくれる存在があるということ

その人の愛情を感じて日々を送るとこんなに変わることができるんですよー

ということを感じさせられました。

あんなにだめだだめだと卑下するばかりで

苦痛や困難に立ち向かうことすら知らなかった幼い子供のような感情思考をもっていた柊也が

毎日の生活で愛されることを覚え

困難に立ち向かい

自分のみを守るために戦うのです。

事件の解決は自分の過去に立ち向かうという意味もあったような気がします。

そして最後に

誰かに幸せにしてもらうことばかり願うのではなく

自分が誰かを幸せにしていきたいと願えるようになりたいと思うのです。

そんな柊也の成長を楽しめる一冊でした。



コメントレスです♪

あきりんりんさん
お勧めのキャラを買ってくださって読んでくださってありがとうございます。
(決して出版社からの回し者ではございません(笑))
全員サービスは文庫を買わなきゃいけないんですよね・・・
でもあたしも前作は買ってないです(笑)
今回は応募のために買いました。
全部買って読むのは・・・すべてがまとまりかけてからと思っております~
英田さんの小冊子は読み応えがありまして、はずれと感じることがありませんでしたので
もし気が向いたらがんばって応募をしてみてくださいね♪
>今後もお話させてください
あたしはリアではBL話ができるのは娘だけなのでとってもうれしいお言葉ありがとうございます~
あたしのほうからぜひぜひお願いしたいです。
おまぬけ言動を平気でしちゃうことがあるのですが
お気長くお付き合いよろしくお願いいたしますね。

そして吉田さんのお勧め本ありがとうございました!
前から気になっていた作品ですので、さっそく探してみますね!

ありがとうございました!

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恋ひめやも (英田サキ)

恋ひめやも (キャラ文庫) (文庫)
英田サキ (著)
小山田あみ (イラスト)

(内容)

「想うだけでいいから、先生を好きなことを許してほしい」。結婚目前で参加した高校の同窓会で、担任教師の水原と再会した棚橋。昔の地味な印象とは裏腹に、艶めく笑顔の水原に、急速に惹かれていく。恋人より今は先生と一緒にいたい…。けれど、ある日突然「もう家に来るな」と拒絶され!?今ならまだ引き返せる、なのに想いを断ち切れない―執着も嫉妬も肉欲も、初めて知った真実の恋。






英田さんの作品ですが、刑事でてきません。

もちろん事件も起きません。

静かな日常の出来事の中に人の想いがさまざまに絡み合って混在しております。

“英田さんらしいとか”そう評できる作品ではないでしょうが、充分に楽しめる作品でした。


前半は攻め視点でお話はすすんでいきます。

高校の時の担任教師に再開し、

あのとき大人の象徴のように思えた彼が実はいまの自分の年齢であったことに気がつく。

今の彼とあの頃の彼との違い

それは自分が子どもだったということでしかなかったという事実

大人になったいまの自分から見たら彼がすごく魅力的で魅かれていくものがあって・・・



高校の時の付き合っていた彼女とは4年も続いていたが、良くも悪くもフラットであるという自分を見抜かれ

彼女を熱愛できないことにいら立たれ別れを告げられる。

今の彼女は結婚願望が強く、彼の結婚したいと思うまでは魅かれていない気持ちに気が付いていながらも

結婚という目的のためにはどうでもいいものと思っている。

結婚して修正していけばいいと思っているのかもしれないけれど・・・

自分的にもそこまで熱情をもって彼女に魅かれて行っているわけではないことに気が付いているが

そろそろ結婚する年齢かなと思い重い腰をあげようとしている

ごくごく当たり前の打算と計算で生きている自分に気が付いている。


それなのに先生を知っていくことで、

いままで計算して手に入れていったものにいかに魅力がなかったことに気が付いていき

どんどん想いは先生に魅かれていく自分を止めることができない。

先生がなかなか自分の想いを受け入れてはくれなくてもいい。

先生のもとにまめに通いながら、どんどん彼の好ましい点が自分の中で降り積もっていっていく。

桜をみながら、

月をみながら

本について語りながら・・

どんな時間を共有してもいとおしい存在であるということに気が付いていく。

いい意味でも悪い意味でもフラットであった自分が

こんなに激しい気持ちで彼を思うことができる幸福。


臆病で後ろ向き名先生も自分と同じ気持ちを持っているように感じてはいるが

素直に恋を楽しめない大人である先生は自分にもう会いにこないほうがいいと告げる。

それは男同士の恋愛に引きずってはいけないという大人の分別であり

恋したくないという先生の臆病な気持ちであるのだけれど・・・

先生の臆病さも打破して彼の気持ちを手に入れることができてほんとうによかったと思える。


後半部分は先生側からの語りとなり

なぜ彼があんなに生きることとか、恋すること、愛情を積み重ねていくことに臆病なのか読者と彼が知っていく。

先生の不安と孤独な想いにひきつけられていくあたしがいて

この恋が充分に積み重なっていてほしいとおもう。

さわやかな読後感の作品でした。



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この愛で縛りたい ( 英田 サキ)

この愛で縛りたい (ビーボーイスラッシュノベルズ) (単行本)
英田 サキ (著)
有馬 かつみ(イラスト)




(内容)

「永瀬、達ってよ…俺で達って…」会社員の阿木は、ずっと想っていた大学からの親友・永瀬を監禁する。それは永瀬への想いと決別するため…。永瀬のモノを身の内に挿れ腰を揺らめかしながら、暗い歓びに打ち震える阿木。どうか、このひとときだけでも偽りの情交に溺れて、俺だけを感じてくれ…そう乞い願い、阿木は夢中で奉仕する。その阿木のきつい締めつけに、思わぬ絶頂感と阿木の恋心を感じる永瀬だったが!?大量書き下ろしあり、一途な激情愛。




ほんとうは購入するつもりじゃなかった英田さんです。

でも、本屋さんであらすじだけぱらっと見たら激情愛だし、

襲い受けということで購入しちゃった作品です。

SHYノベルズで出ていた「愛しているという気はない」みたいな

ビッチさんかなーと期待していたんですけど

まったくもって違いました(笑)

乙女の受けクンが自分の恋心に耐えかねて思いつめた結果が

睡眠薬で眠らせた挙句の拉致監禁の逆強姦でした。

こう書いたらなんかすごいドロドロした熱情を感じちゃうんですけど

基本はあくまでも乙女なんで、

受け入れることだけで幸福感満載なんでございます~。

最初は攻めクンも抵抗するのかなと思っていたのですが、

長年の友情なのか愛なのかするーとほとんど葛藤もなく受け入れちゃって

最後はきちんと愛になっちゃってなんか綺麗にまとまっちゃいました。

ちょっと・・・

なんとなく設定まけというか

満足感がない作品でした。





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「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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