不浄の回廊 (キャラ文庫) (文庫)
夜光 花 (著)
小山田あみ (イラスト)
(内容)
中学の頃から想い続けた相手は、不吉な死の影を纏っていた―。霊能力を持つ歩が引っ越したアパートで出会った隣人は、中学の同級生・西条希一。昔も今も霊現象を頑なに認めない西条は、歩にも相変わらず冷たい。けれど、以前より暗く重くなる黒い影に、歩は西条の死相を見てしまう。距離が近づくにつれ、歩の傍では安心して眠る西条に、「西条君の命は俺が守る」と硬く胸に誓うが…。
タイトルと表紙をみて、
ああ・・・またシリアスに帰ってくれたんだなぁと
妙な感慨にふけりながら買い物をした記憶があります(笑)
ところがどっこい!!!
超 トンキワ作品でした・・・・
でも、とんでもないきわものでありながら、
主人公の歩の純情とか、一途さが楽しめる作品でありましたね(笑)
頼りなくて、どこか抜けている歩は中学校卒業後父の仕事の手伝いをしていたが
どこか依頼者の信頼を得ることができなかった
そのために、父親にたくましくなれと
実家から一人暮らしの生活を余儀なく押しつけられた
偶然?隣の住人は中学校の時に気にかかっていた存在であった
同級生の西条だった
中学の時から彼の影の気配に不穏なものを感じていた歩は
ますますその影が濃く強くなって
西条を覆い尽くそうとしていることをに気がつく。
生活の面で西条のサポートをしながら(餌付けともいう)
彼の深い悩みや苦しみを知るにつれ、
西条を救いたい気持ちでいっぱいになるのです。
こう書くと・・・普通の話みたいなんですが(笑)
読んでみたらなんか噛み合わない二人の会話とか、考え方がすごく面白いのです
エロも濃いし(笑)
日常から離れた恋心の結びつきのような・・・・
まったくもって、日常に溶け込んだ生活感ありありのお互いがお互いでなくてはいけない不揃い感覚というか・・・(笑)
トンキワですけど、一途な切ない恋心堪能なさりたいかたいかがでしょうか?
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