とうとう崎谷さんの連続刊行フェアーが始まりましたよね。
怒涛の年内8冊の作品を出すことにも驚きましたよね。
まぁ、全部が全部新作というわけでもなく、以前新書として出されていた作品の文庫化もあるわけですし
同人誌として発表されていた作品をまとめてということですが
崎谷さんならまるっとほぼ全部に手に入れてなおかつ心理描写等を細かく書き足してくれるので
骨格は同じものでも、まったく違う作品に仕上がっているということもままあります。
文庫化も、同人誌も持っていますが、たぶん全部買いそろえるだろう自分に気がついております(笑)
このうちの4冊購入して帯についている所定の宛名カード付き応募台紙に4作品の応募券をつけて500円定額小為替を付けたら
小冊子が送られてきます。
ということは・・
全部買って二つ応募して2冊手に入れることができたら
あとはヤ〇オクw?
などと考えるのはあたしだけでしょうか(笑)
オレンジのココロ―トマレ (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
崎谷 はるひ (著)
ねこ田米蔵(イラスト)
(内容)
総合美術専門学校に通う相馬朗は、デザイン科イラストレーション専攻の二年生。アイドルのような可愛い顔に小柄な体、しかし気は強い相馬はまだ恋を知らない。そんな相馬が気になるのは、爽やかで学生からも人気の高い担任講師・栢野志宏。相馬の就職のことで意見がぶつかりながらも、過去に何かを抱える栢野が気にかかり…。
以前でていた
「アオゾラのキモチ―ススメー」に友人としてでていた相馬とその学校の担任講師の栢野志宏の恋のお話です。
アオゾラのもネット犯罪とストーカーのお話は出ておりましたが
これも種類は違えども、ネットを悪用したオレオレ詐欺とストーカーにちかい脅迫者がでてきまして主人公を悩ませます。
アオゾラにでてきた相馬は明るくて楽しく生きている学生で
どこか人間関係に閉ざされていた史鶴に向かって開いてでてこいと
外から励ます立場だったのですが
一転してここでは相馬自身も悩みも弱みもある弱い人間であることが強調されております。
まぁ人間だれしも同じ顔だけではないし
恋人に見せられるものと、友人に見せれるもの、親に見せている顔とは
全然違ううらはらな存在であることが強調されておりました。
恋人である担任講師もまた大人ではあるけれど、大人なりの強さも弱さも併せ持って生きていて
その気持ちのままに相馬に恋い焦がれていて
ネット犯罪の側面がなければ、可愛くてせつない恋のお話だけになっていたでしょうが
うまく犯罪とか、相馬の家庭の複雑な事情とか、昨今の専門学校の持つ悪癖などが絡み合ってお話をふくらませていたような気がします。
エロも純真な相馬なのでちょこっとしかありませんが(崎谷さんてきにはということでw)
厚みもけっこうある本ですが、短い時間で一気に読ませてしまう力のある本でした。
シリーズのラストは「ヒマワリのコトバ」ということで
相馬の叔父さんの昭夫と弁護士の伊勢とのお話のようです。
今回ちらっとでてきましたが、大人たちの腹になんかもっている恋愛事情というのも好きです
大人カップルはエロが濃いのが希望です(笑)
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