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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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言ノ葉ノ世界(砂原 糖子)


言ノ葉ノ世界 (新書館ディアプラス文庫 240) (文庫)
砂原 糖子 (著)
三池 ろむこ (イラスト)
 
 


(あらすじ)

生まれつき人の心の声が聞ける仮原は、それを利用してずる賢く生きてきた。ある日、車と接触してケガをする。その車に乗っていたのが大学准教授の藤野だった。仮原が初めて出会った心の声と口で発する言葉が全く同じ人間。まるで輪唱のように響く藤野の“声”と言葉を心地よく感じ、そんな自分に苛立った仮原は、藤野がゲイであると知り、偽りで彼に「好きだ」と告げるが……。
名作「言ノ葉ノ花」スピンオフ登場!!

偽りでも、いつか言葉は力を持ち、芽を育て、葉を育み

やがて蕾をつけて

真実の華となっていく・・・

そういう感じがしました。


最近、ちょっとリアで心ない言葉に傷つけられることがあり

言葉の持ちようを考えさせられる一件がありまして

自分も自分の発する言葉について考え込んでしまったり

せめて人を傷つけることのないようにしたいなと思うことがありました。

そういうときにこのような心の声が聞こえると言う能力があれば

便利だったんでしょうか?

それともより傷つけられるようなことに至るんでしょうか・・・?

生きている人の、今考えていることが怖いようなそんな気持ちで生きていれば

仮原のようにちょっと斜めに生きていくこともしょうがないと思われます。

藤野のように、いろいろな人生経験を経てなお心と声が一致できるほどの人と

出会えることの幸福を大事にしてもらいたいです。




拍手[1回]

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ブラザーコンプレックス (洸)

ブラザーコンプレックス (ショコラノベルス) [新書]
洸 (著)
紺野 けい子 (イラスト)



(あらすじ)

大好きだった義兄・中原悠生が突如姿を消して四年。心に傷を抱えながら淡々と大学生活を過ごしていた海斗は、ある日偶然、悠生がホストクラブで働いていたことを知る。思わぬ再会に胸震わせる海斗だったが、そこにかつての優しい義兄の姿は無かった。自分へのひどく冷たい態度に戸惑いながらも、悠生の傍にいたいと願った海斗は無理やり同じ店のボーイとして働き始めるのだが…。
昨日のお買い物の感想はどうなったんですかと

自分で自分に突っ込みをいれながら感想をあげることにしました。

だって・・・ ひさびさの紺野さんの挿絵が嬉しかったんですもの(笑)




と言うことで今日は挿絵買いで購入したもののけっこう壺にはまったし

切ない一途な弟くんが可愛くて萌えたというお話です。

こういうクリテイカルヒットな本に出会えるのってすごく嬉しいし楽しいです。


幼いころ母をなくし、仕事に忙しい父との生活に孤独を感じていた海斗

その孤独を癒し、十分に愛を満たしてくれたのは

新しい母と、その連れ子である悠生だった。

悠生は勉強もできて、スポーツも万能

優しいうえに正義感も強く、

誰からも好かれる性格で海斗の自慢でありあこがれであった。

そんな兄が大学進学とともに家を出、

大学生活もまだ途中のときに姿を消してしまう。

突然の兄の出奔に痛手をうけ、

それでも日々生きてきた海斗がある日夜の街で見かけた男は・・・

ホストとなって生きている兄だった。

ホストクラブで再会に喜ぶ海斗だったが

兄の対応は冷たく・・・・


それでも兄に必死に問いかける海斗にホストクラブのナンバーツーでもある雅也が

手を差し伸べてくれ

ボーイのバイトとして働くようになるのです。

美系の兄のホストと可愛い系のボーイとして

店的にもけっこうな人気者として働いてはいたが

相変わらず冷たい兄悠生だったが

顧客にこわれて、兄弟での中の良いふりはしてくれる。

その時だけの優しさにすがりつく海斗がすごくいじらしいのです。


兄が風邪をひいて倒れた時に看病しにいくのですが

最後は逆に風邪をひいて看病される海斗ですが

鬼畜にも兄は寝込んでいる弟の横で毎晩違う彼氏と寝ていたり

その彼氏の一人に看病させちゃうんですが

その冷たさの裏に潜んだ兄の孤独と言うか、癒されないものがあるんですよね。


血のつながりがないことをしきりに兄悠生に強調され

不安になる海斗

兄と店で「兄弟ごっこ」するだけの関係ではいやだ。

それ以上のつながりがほしいと心の底から渇望し

兄の誘いに乗り身体の関係をもつのです。

一夜の関係の後、

もう兄弟でもなんでもなくたんなるセフレになってしまったことに気づく海斗に

さらに追い打ちをかけるように

母が様子のおかしかった海斗を問い詰めるために悠生のもとを訪れていたのです。

そのときに母の浮気により悠生が生まれき

離婚となるのですが、

そのことが原因で実の親子とはいえ関係はぎくしゃくしたままだったのですが

海斗とともに過ごすことで関係は改善されていたのです。

でもそこで一途受け海斗くんは勘違いというか、誤解に曲解を重ねて

自分と言う存在がいたから、母と悠生はきちんと会話をせぬまま時間を過ごしてきた。

悠生にとって邪魔者でしかなかった・・・

消えなきゃいけないのは悠生じゃなく自分だと思い詰めて

プチ家出を決行しようとしちゃうんです・・・・・


お話もちょっと天然ではありましたが

一途な受けがどこまでも真摯に兄を想うとこなんてほんとうに美味しくいただかせてもらいました。

特に紺野さんの挿絵の兄がいいのですー♪

ちょい悪ホストで心に疵をもった男の暗さとエロさを120%放出してくれております。

この挿絵だけでも堪能できました。

↓挿絵をちょっと載せてみました。

堪能なさりたい方はどうぞー♪



コメントレスです♪
 lisaさん
サーテイワントリプル仲間ですね(笑)
体重の増加を畏れつつ、
でもあのアメリカンテイストのポップな甘さに引き付けられてしまいます~
朝丘さんはコバルトで書いているときからちょっと注目してた作家さんなんです。
もちろんペーパー付きというのも魅力的でしたし(笑)
愛てんこもりでしたらまたご報告させていただきますね。
コメントありがとうございました!

ゆうみさん
シンクロっしているかのようにいつも購入本が一致しておりますよねー♪
好みと萌えがお友達してくださるのはうれしいです♪
そうそう・・コミコミさんでは送料を合わせなきゃもったいないんで
つい他の本を抱き込んで注文しちゃうんで、
待つというのを楽しまなきゃいけないんですよね。
待ての「華藤さんの新刊」もちろん買うつもりです(笑)
コメントありがとうございました!

他にもぽちぽち拍手ありがとうございました。
パソコンに精通ができない人間ですので
他のかたのようにお礼のお言葉を拍手コメントに入れたいと思いながらも
方法がわかりません・・・
けれど、心の底から感謝はしておりますので
また気長にお付き合いくださいませ。

拍手[5回]

今日のお買いもの

今日は朝から家事をして、はりきって本屋に・・・

行ったのはいいんだけど

ルチル文庫のフェアーが終了しちゃっていてショックを受けたせいでしょうか

なぜか予定外の買い物が増えておりまして・・・

欲望にまみれた本屋さんとスーパーでの買い物をしながら

腹痛にあえいでおりながら

サーテイワンでダブルを頼んだらトリプルになるという甘い誘惑に耐えきれず

キャラメルリボンをトリプルで食べちゃっております・・・

お買いもの記録と言うより

あたしの反省のない買い物と食事をどうにかしろという悔恨の記録でしょうか(笑)





















恐ろしいことに他にも何冊か購入いたしまして

そのほかにもジブリの映画が好きなのでアマゾンでそれら関係をポチポチしちゃってました。

勢いがついて買い物しちゃいけませんということでしょうか・・・

財布が軽いです;;)

またぼちぼち感想を上げていきたいと思います♪

拍手[4回]

嵐の夜、別荘で (愁堂 れな)

嵐の夜、別荘で (キャラ文庫 し 3-19) [文庫]
愁堂 れな (著)
二宮 悦巳 (イラスト)



(あらすじ)

人気脚本家の椎名は最近スランプ気味。オンエア直前でも筆が進まず焦る椎名は、断崖絶壁に建つ別荘でカンヅメになることに!けれど無人のはずの別荘には、なぜか先客が…!!怯えた様子の美青年・宏実は「匿って」と縋ってくる。その時、宏実を追ってヤクザたちが現れた!宏実を見捨てられず、なりゆきで一緒に別荘に閉じこもるハメになり!?折しも迫る季節外れの嵐―今夜何かが起こる。


 二宮さんの挿絵が好きなので買った一冊です。

二時間サスペンスとでもいいましょうか

書けなくなった脚本家を救うというのは大げさでも、ちょっと手助けしてやろうかと

友情にあつい友人が考えた計画に見事にはまっちゃうお話です。

友人にとって計算違いは・・・・

その脚本の「手助け作戦」&「書きたいものはなにか原点復帰作戦」の主役をはる

美青年・宏実がじつは脚本家にあこがれ&恋心を持っていたことでした。


 最後はお決まりの大円満で終わりました。

売れない役者であった宏美はテレビでも人気の役者に成長するし

脚本家はますます売れる作品を書きそうです。

萌えとはちょっと違ったお話でしたが

こういうお話は疲れたくないときに読むのが最適かもです。





拍手[1回]

恋は危うく香りたつ (あさぎり 夕)

恋は危うく香りたつ (コバルト文庫) [文庫]
あさぎり 夕 (著)
高永 ひなこ (イラスト)




(あらすじ)

大好きな紅茶にはかなりうるさい佐々原織人。イギリス留学に憧れながら、塾講師を続けている。ある日、たまたま知り合った喫茶店のオーナー、真鍋将は、紅茶だけではなく料理の趣味まで、恐ろしいほど織人の好みとぴったり。真鍋は「一目惚れした」と告白し、至れり尽くせりのサービス(?)を展開。彼の巧みなテクニックに、つい流されてしまった織人だったが、真鍋の正体が明らかになり―。


最近自分で挿絵を書かれないせいか

挿絵画家さんの雰囲気によりお話の感じが変わっていて目新しくてたのしかったあさぎりさんです。

今回は高永さんの挿絵と聞いて楽しいお話かなと想像しておりました。

が・・・

なんとなく違う感じです。



美貌でわがままと言うか、超マイペースの佐々原

家族で楽しむ紅茶時間がなによりの至福の男でありましてー

彼女と過ごす無為な時間なんて大嫌いでありまして

平気で「君なら本物でも偽物でもさして変わらないと思うよ」なんて侮辱の言葉をはけちゃう男なんです。

そんな佐々原を幼いころから執着的に愛して

佐々原の好む大人になろうと懸命に努力してきた男はたまたま知り合った喫茶店のオーナー、真鍋将


紅茶や英国の雰囲気を愛している佐々原のために

自分は英国に留学し

はては紅茶専門の喫茶店を経営し

英国の雰囲気のマンションを持っております。

まさに蜘蛛の糸のように念入りに念入りに罠というか

愛の生活をこしらえていく執念は・・感心いたします。


その執着の果てのはっぴーえんどは大変好きなのです。

愛のために嘘も一生つき続ければ真実になるというのも

今のあたしなら理解できると思います。

が・・・

紅茶うんちくが多すぎて愛の深みにはまり込んでいくふたりが

堪能できなかったような・・・

高永さんなら綺麗系で暴君系の受けを書いてもらいたかったという

自分の勝手な気持ちがあったからかもしれません(笑)



コメントレスです♪

ゆうみさんいつもコメントありがとうございます。
同じ麻生さんファンということが分かってうれしいです。
すっきり幸せなふたりもよかったけど、
千都ちゃんのかわいらしさにやられちゃいましたよね(笑)
あたしの娘はもう育てる余地がないのですが・・
ゆうみさんはがんばって!!


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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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