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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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なぜ彼らは恋をしたか (秀 香穂里)

なぜ彼らは恋をしたか (キャラ文庫 し 2-19) [文庫]
秀 香穂里 (著)
梨 とりこ (イラスト)




(あらすじ)

建設会社の若きチーフ・デザイナーの緒方。次の仕事は新興のライバル会社と合同の新ビル計画だ。会社の格と己の才能、当然リードするのは私だ-けれど相手方のデザイナー・堂島は、骨太な容貌に、繊細で確かな才能の持ち主。見せられた第一案に早くも打ちのめされる。「誰よりあなたに認めてほしいんだ」素直に意見を求める堂島に強い羨望と嫉妬を覚えつつ、緒方はその存在を無視できなくて!?



ワーキングBLというのでしょうか

もともとお仕事関係についての表現のうまさで定評があるかたですので

畑違いのあたしにでもよくわかるようなお仕事の説明があって楽しかったです。

ビルをつくるなんて野望も希望もまったくないんですけど

二人の男たちの夢とか希望とか仕事にかける意気込みというのが

非常によく楽しく伝わってきた一冊です。


ただ・・・

仕事上の熱意はよくわかったんですし

正反対のようでいて仕事のコンセプトと言うか仕事にかける情熱をもったふたりが

なぜ恋に堕ちたのか・・・

といわれたら

よくわからないのです。

おもしろかっただけにそこが残念・・です。

拍手[1回]

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それなりに真剣なんです。 下 (麻生 海)

それなりに真剣なんです。 下 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)
麻生 海 (著)


 


(あらすじ)

人に頼ることを知らなかった大沢は、思わぬ同居により苦手だったはずの吉岡と過ごす時間が心地よくなっていた。このままずっと吉岡と千都の3人で暮らしていたい…そう思い始めた大沢だったが、このささやかな願いが壊れる日は近づいてきて…。「幸せ」までの道のりを描いた大人気作完結編! 大人たちの甘い新婚生活の大幅描き下ろしつき。
今回の帯は 「心とカラダの準備も全部俺にさせて」とありました。

まさにその一言で内容すべてが集約されております(笑)



大沢親子の風邪が治ったと思ったら、今度は吉岡が風邪です。

大沢には人に甘えろ、頼れなんて怒るくせに

自分の病気の時にはけっして人には頼らない吉岡

頼れない自分を吉岡は今までは変にもおかしいとも思わず過ごしてきたのだけど

大沢に指摘され、大沢を頼ることで得られる安心感を楽しんでおれるようになっていきます。

この恋で変わったのは吉岡だけではないということなんですね。

二人でいられること、過ごせれる事で良い時間を得れる恋はすごく稀少で大切だと思います。


ゆっくりとお互いを知っていったふたりは

このままの時間を共有していきたいという想いがつのっていきます。

けれど、ある人の介入によりこの幸福は終わりをつげるのです。

その人とは大沢の別れた妻で、千都の母親です。

大沢と別れ、新しい夫と出会い心に余裕ができた妻は千都を引き取りたいと言ってきたのです。

別れるときに子どもを置いて行った人ですが

大沢からしたら、自分と過ごすより千都を幸せにしてくれるかもと想い

泣き泣き千都を妻に手渡す決心をします。



千都を妻に渡したことで大沢をなじる吉岡

今までは誰にでも優しくて人当たりが良くて良い人だった吉岡が本気になって怒ります。

千都も吉岡も自分から離れてしまったと堕ち込む大沢でしたが

千都もまた、母親に引き取られ、新しい家族に引き合わされ孤独にあえいでおりました。

遊園地に遊びいったそのとき

母親とその夫に手を魅かれるのはその夫の子で

誰も千都の手を握ってくれません。

母親に声をかけることもなく家に帰る決心をした千都でした。


そして、千都がいなくなったと知り、真っ先に吉岡のもとに駆け付ける大沢

こうした無自覚な行動こそが本当の気持ちを表しているんでしょうね。

不安にあえぐ大沢を抱きしめて慰める吉岡はほんとうに良い男でした。

そうした事件がきっかけになって

もう一度娘と吉岡と人生をやりなおす気になる大沢も潔いです。

吉岡との関係を元妻にもきちんと報告し、ふたりで娘を育てていくと決心します。

引っ越しもしたその晩・・・

美味しくいただかれたのでした(笑)



お話は番外でその後のふたりも書かれておりまして、

吉岡の過去に無自覚に嫉妬して不安になる大沢とか

大沢に焼かれて鼻の下を伸ばしている吉岡とか堪能できました。

この本は二人がゆっくり恋をしていくのもいいんですが

可愛いおこちゃまや何より、おいしそうな食べ物が豊富でよかったです。

食い意地が張っているだけなんでしょうが楽しく美味しく食べることができると言うのも

幸福の一場面ですよねー

吉岡の作るうさぎさん弁当・・・

あたしも食べてみたいです(笑)

拍手[2回]

それなりに真剣なんです。 上(麻生 海 )

それなりに真剣なんです。 上 (花音コミックス Cita Citaシリーズ)
麻生 海 (著)






(あらすじ)

大沢直樹は小料理屋「今井」で料理人として働きながら一人娘・千都を育てるシングルファーザー。恋という感情はとっくに忘れた日々を送っている。そんな大沢を現在口説いているのが、「今井」の常連・吉岡誠一。名前を裏切るかのような恋多き男からの誘いをいなしていた大沢だったが、吉岡と同居することになって…。オトナの恋を描いた大人気作ついにコミックス化!



麻生さんの挿絵は好きなので、お話の評判も良いし

なにより・・・ペーパーがつくと言うので買ってきました(笑)

感想はすごく買ってよかったほんです。

なにより上下で発売されてちゃんと完結されているので次を待つというじれじれ感がなかったですしね。

年齢がいくと待てなくなるものなんですと言ってみたりして・・・


恋の上手な男がはまったのは頑ななシングルファーザー
ゆっくり、そして深く恋をして・・・

と帯には書かれていたんですが、

吉岡さんを見る限り恋には上手という感じがしませんでした。

逆に不器用だからこそ、あんなに優しくて鷹揚なんじゃないかなぁと思ったりします。

まぁ恋する回数は多いし、自分の魅かれたという気持ちを隠さない人なんで

傍からみたら恋多き男なんでしょうね。

生い立ちというか、吉岡の背景を書かれているので

そうなっちゃうのもしかんたないのかなと思わせます。

そして、その吉岡に惚れられた男は

吉岡が通う行きつけの小料理屋さん「今井」で料理人している大沢です。

大沢は子どもを育てながら仕事もしておりますし、

生来真面目なたちの様でもういっぱいいっぱいの時間をつかって生活しているので

恋をする間もないし

妻との諍いに疲れているので恋に臆病になっているせいか

なかなか自分の気持ちに気が付きません。

普通なら吉岡に育児やら、家事やら協力してもらって

心地よい時間をふたりで味わうことができるとなったら簡単に恋に堕ちちゃいそうなんですけどね。

子どもの病気をきっかけにして、吉岡と同居(仮)することになり

料理屋で見せるだけとは違う吉岡の側面をしって

どんどん吉岡に引き付けられていく大沢も可愛かったですし

大沢も吉岡と過ごすことによて、なにかが癒され満たされていくせいか

どんどん雰囲気が変わっていくのが楽しめれた一冊です。


そして、特筆ものは大沢の子供の千都ちゃん。

可愛らしいし、いじらしいし本当にいい子です。

実際に子育て経験してきましたが、ああいう良い子を育ててないあたしには眩しかった(笑)


ゆっくりと恋する二人を堪能したいかたはどうぞ~





拍手[3回]

サンクチュアリ (杏野 朝水)

サンクチュアリ (ガッシュ文庫) (文庫)
杏野 朝水 (著)
いさき 李果 (イラスト)




(あらすじ)

「愛してる。俺のものになってくれ」体は与えようとも、心は与えない…どんなに残酷でも。彼は将来を嘱望される後継ぎ、そして私の生きる支えだから。―恩ある社長から子息の世話役を与えられて十一年、川名進は彼の専務就任とともに東光コンツェルンの中核企業で秘書となった。ずっと成長を見守ってきた夏来が逞しく精悍な男になるのを見つめ続け、補佐だけに専念した。…冷静な秘書の顔で、欲望をひた隠しにして。だが過去の恋人を知った夏来に、進は熱烈に求められて…。堕ちてはいけない恋。


あらすじに魅かれて購入した一冊です。

御曹司×その秘書

恩義のある社長から息子の世話をするようにいわれ懸命にその成長の手助けとなるように

頑張っている秘書君ですが

その成長を見守ってきた夏来に対して恋心を抱いているのです。

誰にも知られてはいけないという想いに耐えきれず

その苦しみをしる夏来の叔父とと肉体関係を持つことによって心と体のバランスをとってきました。

が、そのことを夏来に知られ

微妙なバランスが全部崩れていくのです。


将来の社長になるはずの夏来に対する想いの深さと重さは格別です。

幼い時からの出会いで心を奪われ

成長の手助けをすることでますます心魅かれていき

日々想いは降る雪のように積もっていくのですから・・・


堕ちてはいけないと自分を律しながらも、堕ちずにはいられない自分との間で

苦しみ悩み、

それでも愛さずにはいられないという進の気持ちはほんとうに一途でせつないです。



拍手[1回]

今夜、ミスターで (嶋二)

今夜、ミスターで 初回限定版 (ドラコミックス 236) (コミック)
 嶋二 (著)


(あらすじ)

「お前のこと、好きだったんだよなぁ」ゲイバー"Mr."の住み込み店員・チカには、実家に帰れないある理由があった。それは、1コ下の幼馴染み・恭平に関係があるのだが...? 表題作「今夜、ミスターで」の他、番外編「Welcoming Morning」、"Mr."のオーナー・雄大と桃のアダルトな恋愛を描いた「さよならミスター」も同時収録。初回限定版小冊子は、ALL描き下ろしで2カップルの後日談を収録!



あらすじと小冊子付きということで魅かれて購入しました。

以前読んだ「猫の恋」も派手さはないものの良いお話でしたしね。

今回のこの本は「猫の恋」より絵が粗めな感じがいたしましたが

お話は切なさもいじらしさも十分蓄えた一冊です。


「今夜、ミスターで」

チカは実家のお隣の家に住んでいた一個下の幼馴染の恭平への想いに耐えかねて

家を出てきたはずなのに

運命の神さまの意地悪なのか、はたまたはからいなのか

またまた二人は再会するだけでなく

家に帰って来いと再々恭平に口説かれるのです。

恭平への恋心ゆえに家に帰らない、

帰れないでいるチカの気持ちにはまったく無頓着な恭平にかっときたチカは

恭平にフェラしちゃうついでに 「好きだった」と想いをぶつけます。

チカのせつなさといじらしさが可愛いお話でした。

そして、そんなチカに振り回されながらも

一生懸命前向きに頑張っている恭平もまたいい男なんです。

男とセックスできるのかとチカに問われた後

「男じゃない、チカとだろう」と真摯な目つきで迫ってくるのです。

そういうふうに精いっぱいな気持ちで迫られたのなら

やっぱりチカもちゃんと自分の気持ちに向き合わなきゃいけないのです。

「迎えにこい」と泣いてせがむチカが可愛いです。



「さようならミスター」

こちらは酸いも苦いもかみしめた大人カップルのお話なんですが

わがままな子供のような攻めをそれでも好きなマスターの桃

横暴で傲慢で乱暴な暴君なんですけど

桃にとっては良い男・・・らしいです。

最後になにもかも失った暴君を

それでも優しく迎えてあげれるというのなら

このままふたりで幸せになれるように頑張ってねと祈りたくなります。

あたしからしたら、こんなわがままな男に尽くすより

若い男を手に入れたほうがいいかなぁ・・・(笑)



小冊子「あめあられ」

その後の大人カップルのお話です。

なんやかんやあっても、そのままの2人でいられることをふたりが望んでいるのなら

このまま月日がたってもいいカップルでいそうです。

「あめあがり」

恭平の下手なウソにだまされて実家に連行されるチカ

恭平の手のなかで踊らされて、幸福を感じるのならそれでいいんじゃない(笑)


カバーをめくってみたら、作者様の後書きがありまして

大人カップルの店のマスターの名前が「桃地武」とありました・・・

本人は似合っていないのでこの名前で呼ばれるのは好きじゃないそうです(笑)

「桃」と呼ばれるのも可愛いけど

恋人になら「武」と囁かれるのもいいんじゃないんでしょうか(笑)?

こういうサービス大好きです。

楽しい一冊でした。



拍手&コメントポチポチありがとうございます。

コメントレスです♪

lisaさん

そうそう、愛があってのBLなんですよねぇ。
壮大な愛のテーマがあったのですが、それが逆に愛を感じなかったのが残念でした。
愛を堪能できるBL探しに奔走しておりますので
また教えてくださいね~
コメントありがとうございました♪





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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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