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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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幸せになってみませんか? (腰乃)

幸せになってみませんか? (MARBLE COMICS) (コミック)
腰乃 (著)

(内容)

おかま口調のゲイに惚れられて尽くされてほだされる!?

3年付き合った彼女にプロポーズ!…したら振られました。
黒岩和弘42歳、飲み屋で出会った見知らぬゲイと
人生初のヤケ酒、人生初のラブホテル、人生初の男との×××
―ってハメ外しすぎた!
即刻忘れるつもりが翌朝会社で再会。
しかも左手小指には酔って渡した婚約指輪が…。
くそっ!何が何でも回収せねば!

『隣りの』キャラも登場する表題シリーズほか
純情高校生×淫乱リーマンシリーズも収録した
ボリューム満載コミックス☆





以前木原さんの書きおろし小説目当てにCab Vol1を購入した時から

気になっていた漫画の続編もよめて大変大変満足な一冊に仕上がっていました。

隣の」の時よりも面白さがパワーアップしておりまいたし

なにより裏表紙の書き下ろし作品などなど大変サービス精神満載の一冊でした。

今回は付き合っていた彼女に振られたノンケの42歳が

飲み屋で知り合ったゲイの青年と出会い、

流されるかのように男とのあんなことやこんなことを経験しちゃうのです(笑)

もう出会うこともなかろうと思っていたはずが

人生の運命の皮肉かどうか・・・

なんと会社で再会しちゃうのです。

しかもー

彼の左手には、あのとき彼女に贈るはずだった指輪が燦然と輝いているし

なんとかその指輪を回収し、

すべてをなかったものにしようと必死になってあがいてはみるのですが

彼のご飯はおいしいし・・・

部屋は快適だし・・

なにより一緒にいる時間が心地よく感じてしまうのです。

ゲイの青年の魔の手が心地よく感じているのなら

もう気持ちよく落ちちゃったらどうでしょうか(笑)



他の作品の純情高校生×淫乱リーマンシリーズもよかったです。

腰乃さんの性行為の描写って下品一歩手前なんだけど

げさくじゃないというか

楽しんで読めて、ドキドキしちゃうという描写なんですよね

これからも楽しい作品をどんどんよろしくお願いしたい作家さんです。


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夜をわたる月の船(木原 音瀬)

夜をわたる月の船 (Holly NOVELS) (新書)
木原 音瀬 (著
日高 ショーコ (イラスト)

(内容)

ある日河瀬は上司の柴岡に人事異動をたてにセックスを強要された。どうしても企画部に異動したい河瀬は、たった一度寝るだけで自分の望みが叶うならと、嫌々ながらも男の条件を呑んでしまう。しかし、企画部に異動になったのは河瀬ではなかった。河瀬は自分の体を弄んだ柴岡を憎み、殺意を抱く。…それから数年後、河瀬は北海道支社長になった男に再会し…。心の闇を描いたヒューマンラブストーリー。






「人間の心には闇なんてない」という一言がすごく印象的なこの一冊。

ラブ度が少ないんじゃないかと思いながら読み進めていくうちに

愛情の言葉は少ないけれど

母に対して持たざるを得なかった愛と情を最後の最後に母自身に否定された

柴岡にとっては愛の言葉なんてまやかしの様なものではなかったのかなと

思う。

暗闇の中で歩いていた柴岡にとって

その手を握って歩いてくれた河瀬という存在時代がすべてであった

と思うなら、ある意味これも究極の愛ではないかと思う。

片思いでしかなくてもかまわない、

欲情のはけ口にされているのでもいい

それをよすがに生きている男柴岡

彼に捨てられたら死ねばいいとと思いきる姿はある意味すがすがしい。

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白の道程(ともな 李以)

白の道程 (二見シャレード文庫 と) (文庫)
ともな 李以 (著)
冬乃 郁也 (イラスト)

(内容)

おれに一つだけでいい。思い出をくれ。大学ゼミ最後のスキー合宿。想いを断ち切るため、郡司は眠る高田にキスをした。その幸せを祈り、妹分の成美との結婚まで勧めて。あれから十年。ある日、成美がセックスレスの相談を持ち込む。苦い想いを堪えつつ、親友として真意を問う役目を買って出た郡司に、高田は「お前に言われたから結婚した」と告げ…。さらに高田は郡司が隠し続ける性癖を暴き、甘く罪深い誘惑の言葉を投げかける。今だけと、想い続けてきた男の腕の中で、快楽に堕ちていく郡司だったが…。





~Charade新人小説賞!
電子書店パピレス共同企画☆BL無料人気投票第1位☆~

と銘打ってでておりました小説です。

ペーパーもついて出ているからには

シャレードが大々的に売ろうとしている作家さんなんだろうな

裏書きされているあらすじも切ない系で好みでしたので

購入してみた本です。

新人さんらしい初々しい文章で、そつなく最後まで読ませていく力がありました。

電子書籍によくある文体の粗さというのはそう感じなかったです。

ちょっと設定が甘いというか

登場人物に引き込まれて感情に共感して読み進めていくという感じではなかったです。

紙媒体でだされるとアラが出やすいというのもあるのかもしれませんが

これからを感じさせる方だと思います。

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執務室の秘密 (うえだ 真由)



執務室の秘密 (SHYノベルズ) (新書)
うえだ 真由 (著)
高宮 東 (イラスト)


(内容)

「中途半端な抵抗じゃ、逃げられないよ」
東京地検の検事・歩己は、同期の毅と密かに交際中。
しかし真面目な毅は、本当に付き合うのは自分が弁護士に転職してからだといって
キスまでしかしようとはしなかった。その言葉を信じていた歩己だったが、
年上の御森検事と食事に行った日に、
酔って無防備になったところを襲われてしまう。
最初は拒んでいた歩己だったが、御森の手管には敵わず・・・。
その後も写真で脅し関係を迫る御森。


略奪愛なら買わなきゃ(笑)

などと意気込んで買ったもののちょっと物足りない感です・・

最初は同僚同士の可愛い恋から愛に熟成していくのかなぁと

と思いながら読んでいましたが、

受けの歩巳にとって本命である毅の存在が今一歩魅力的でないのです。

正直言ってなんでこんな男と付き合っているの??

この男のどこにそんな魅力が??

という疑問点ばかりです。

御森のほうがあて馬からだんだんその魅力を知っていって本命となるせいか

やたら大人の男であり、仕事のできる男として描かれているせいか

無理やり歩巳の意思なんて頓着せずに関係をもったというひどいことしているんですが

それがひどいことに思えないのがすごく不思議なマジック(笑)


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いとし、いとしという心〈2〉( かわい 有美子)


いとし、いとしという心〈2〉 (ビーボーイノベルズ) (単行本)
かわい 有美子 (著)
南田チュン(イラスト)


(内容)

屈指の名門旅館の跡継ぎである兄の陰で、ひとり鬱屈した思いを抱えていた千秋。彼にとって、素直で愛らしい隣家の幼馴染み・侑央は唯一の救いだった。侑央が兄に恋い焦がれてさえいなければ―。侑央を抱きしめ、兄に似た声で侑央の耳に甘くささやく。「目ぇ、閉じとき。そしたら兄貴としてるみたいやろ?」大人気の「いとし、いとしという心」待望の続編!すべての因縁が始まった高校生編と大量書き下ろしを収録。





期待道理の内容と満足感です。

前作「いとし、いとしという心」では千秋に振り回される歓びに翻弄されて困惑しながら

そこはかとなく寄り添っていくふたりというのが

堪能できました。

今回はもっとがっつりというか、ユキに笑顔とかすべて手に入れるために

がんばっている千秋というか(笑)

策略をめぐらせて、絡まっている罠に気がつかせないまま手に入れていく経過を

楽しませていただきました。

かわいさんは前作で千秋に同情票が集まってしまったけれど

今回は千秋視点で書いて千秋の狡さ、腹黒さ、計算高さを書いてみた

のように書かれてありましたが

95%黒かろうが、5%の純情があれば可愛く愛おしく思えてしまうのは

しかたない業・・というものではないでしょうか。

(年齢のせいとは口が裂けてもいいません(笑))



今回、まずふたりの生い立ちからはじまり、

雲の上のひとのような壮一という兄の存在が書かれておりました。

ほんとうにいい人で人からの期待を一身に受けることが当然のように思われる存在でしたよね。

彼という存在があったせいで、

千秋という存在が家庭内でどれほど認められなかったか

愛されてはいないわけではないのでしょうが

孤独であったというのはひしひしとわかりました。

けれどまた彼も一番目(跡取り)でいなくてはいけないという

暗黙のプレッシャーに耐えていなければいけないという孤独感をもっていたんじゃないかなと

今回思いました。

人はなかなか他人の心の奥の奥まで踏み込めれないし

踏み込んではいけないもののあるのだと思いますね。



ユキを欲しくて、失いたくなくて

体だけでもと蹂躙しちゃった千秋はユキの笑顔を失ったことに気が付き

愕然としてしまいユキから離れて生きていくことを選びます。

最後進学のために京都駅まで行くバス停でユキの姿をみて

心の中だけで別れを告げる場面は本当に悲しかったです。

あの場面だけでもう十分千秋の狡さなんて波のむこうに飛んで行った

と思えたのはあたしだけではないと思います(笑)



そして現在に至るお話は2人で出かけて初めてユキのほうから心を許して

寄り添った事後のお話から始まります。

時間の経過とともに壮一を想っていた気持ちも風化され

優しい想いで過去を振り返れるようになってきたユキ

そばには千秋がいて、子供のころのように優しい時間と

甘い時間を共有している

そここに不意に現れた千秋の縁組のお話

千秋の想いに振り回されて始まったこの時間に終わりを告げられるようになり

初めてユキ自身も千秋に魅かれていたことに気がつくんです。

最後あのおばあさまを丸めこんだ手口といい

周囲にそれとなく自分の気持ちを伝えていくやり方といい

千秋の狡さを満開にされておりましたが

ふたりでともに地獄に堕ちてもいいと思えるのなら

それくらいの狡さなんて可愛いものだと思います(笑)



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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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