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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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統べる者たち―コルセーア外伝 (水壬 楓子)

統べる者たち―コルセーア外伝 (リンクスロマンス) (単行本)
水壬 楓子 (著)
御園えりい(イラスト)

(内容)

モレアの海を統べる海賊、プレヴェーサの統領・レティ。保養地のあるサヌアを訪れたレティは、かつて、父とカラブリア国王との突然の決別により、離ればなれになっていた年上の友人、王太子のセラがこの街に滞在していることを知る。彼のいる館に忍び込んだレティだったが、5年ぶりに会ったセラにせがまれ、プレヴェーサの艦を見せるため、案内することに。しかし、命を狙われているから、カラブリアまで艦に乗せてほしいとセラが突然言い出し…。


コルセーアはほとんどファンタジーを読まなかったあたしが

唯一最初から読んでいるファンタジーです。
 
不幸な生い立ちをもつ少年カナーレが様々な人と出会い、

また事件に巻き込まれながら

最愛の人とともに生きていくお話でした。

他にも魅力的な登場人物がたくさんいたので外伝もどんどん発展していくっていってください

とお願いしたいです(笑)



今回は、モレアの海を統べる海賊、プレヴェーサの統領・レティのお話です

若くて経験の足りない彼の恋の物語です。

可愛い赤毛の彼の恋の相手は・・・

過去にプレヴェーサをカラブリアから追い出すことになったという因縁がある国の王子

セラでした。

禁断の恋はより甘いということもあるでしょうが

蔭ではひそかにというか・・・盛大に応援されております(笑)

いずれはこの二人の恋の熟成とともに因縁が解消されるだろうという

未来を示唆して終わっておりました。


若いふたりの気恥ずかしいような恋のお話も十分に楽しめましたが

あのひとくせもふたくせもあるようなピサールのおふたりのお話を希望したいです。

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VIP 絆 (高岡 ミズミ)

VIP絆 (講談社X文庫 たF-) (講談社X文庫―ホワイトハート) (単行本)
高岡 ミズミ (著)
佐々成美(イラスト)

(内容)

俺に、いつまで禁欲させるつもりだ?
自ら敵の手におちた和孝。そのとき、久遠は……!?

高級会員制クラブ、BLUE MOONのマネージャー柚木和孝には、家族のように大切に思っている相手がいる。少し前まで一緒に暮らしていた聡だ。だが、和孝の恋人であり暴力団不動清和会の幹部、久遠彰允を憎む田丸慧一によって囚われの身となる。聡を助けるため、和孝は自ら敵の元へ行くのだが!?離れた時間が相手への想いをより深めていき……。





主人公が大事にしていた少年聡にからんで

いままでうすぼんやりと秘密のベールに隠れていた部分が

あらわになることを期待していたのですけど

チャイニーズマフィアと日本の暴力団の息子田丸との関係もよくわからなかったですし

麻薬ルートの拡充を求める意味も今一歩不明

そして彼らの求める理想の世界というのが一番大切なポイントだったと思うのですが

柚木和孝を拉致監禁して麻薬漬けにして語られる世界があるのですが

それが今一歩不透明というか

よくわからなかったです・・・・

何巻にもかけて引きずってきたわりに・・・

その終末はなんかおそまつーという感じでした。

無理にやくざの世界に絡めなくてもいいふたりの世界というのが

このお話にはあっているような気がします。





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夜明けの声は甘く (李丘 那岐)

夜明けの声は甘く (ビーボーイノベルズ) (単行本)
李丘 那岐 (著)
夏目イサク(イラスト)

(内容)

和菓子屋店主の佑磨は、商店街のひそかな人気者。高校の時、夜逃げ同然で佑磨の前から消えた幼馴染みの一陽に、好きという言葉もなく抱かれたことがずっと胸につかえている。商店街の活性化にいまや人気ソングライターの一陽を担ぎ出そうと、悪友・孝志が佑磨さえも巻き込んで、夏祭りで新曲を披露することに。久しぶりの再会に戸惑う佑磨は、おまえのためならなんでもすると言いつつ冷たい態度の一陽に怒りだし…。切なく甘い再会ラブ。



リブレだからなぁ・・と購入を考えていたのですが
 
夏目さんのイラストが好きなので買っちゃった一冊です。(笑)

和菓子屋さんを生業とするのが受けクンなので本編中に

やたらあんこや和菓子やカルメ焼きがでてきます。

そしてその一個一個の表現がなんとも甘くておいしそうな雰囲気が漂っておりまして

内容も再会愛なのであいまってより甘く甘く、あくまでも甘いです。


和菓子屋さんの一日はあんこを作ることから始まるようです。

その作業の傍らにはラジオからのパーソナリティの声

その低く落ち着いた声はどちらかというと朝よりは深夜向け

休日ならば二度寝を誘いこんじゃうこと請け合いのその声の持ち主はKai(一陽)

昔からの幼馴染で夜逃げ同然にいなくなったそいつはこともあろうに

夜逃げ直前に佑磨のことを強姦していったのだった・・・・

それから八年の月日が流れたのだった

音痴のくせにいい曲を作る一陽はいまやソングライターとして

押しも押されぬ存在となっている

なのに・・・

なのに佑磨には連絡もくれないそういうやつなのにどこか憎めない。


そういう一陽に幼馴染の腹黒い策士の孝志は町内会のイベントに出席させて

町内の活性化のために利用してやろうというのだったが

会いたいような、それでいて会うのが怖いような佑磨

けれど思い切って会ってみたら不思議なほど時間の流れは感じられなくて

イベントのために協力しながら、

まるで昔の時そのままの楽しい時間を過ごすことができるのでした。


幼馴染からだんだんんと恋人になっていく過程と

イベントを通じて昔からの楽しみを思い出すことができた佑磨と一陽

脇役の佑磨の歌に執着する先輩君とか

あおの弟でバンドを組んでいるミユージシャンとか

みんなが生き生き書かれてて楽しい一冊でした。

エロも甘いけど薄めであっさりとしてましたが、楽しく読むことができた一冊です。



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滝村くんと森尾くんのそれから、(同人誌)(砂原糖子)

『 滝村くんと森尾くんのそれから、』同人誌)2009/08/16
 
同人誌の感想を書くと何日か前の記事に書きながら
 
全然書いていないというこの事実・・・・
 
買った商業誌の感想もなかなか追いつけていないというのに

なんか絵にかいた餅だ・・という反省はしております。
 
ということで、今日は夏の祭典で購入した同人誌の感想を

砂原さんの「ラブストーリーで会いましょう」では脇役としてでておりましたあのふたりの恋の目覚めの物語です。


『滝村くんと森尾くんのそれから、』

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  【作家名】砂原糖子
【サイズ】A5
【ページ】36
【ジャンル】オリジナルJune・小説
【メインキャラクター】滝村×森尾
【初版発行日】2009/08/16
【内 容】
「ラブストーリーで会いましょう」の脇キャラ、
 滝村と森尾の馴れ初め話です。
 








四葉出版の出版社でもある滝村直明はあいかわらずの日々を過ごしていた。

仕事で忙しいのはともかくプライベートもデートのスケジュールでびっしりうめつくされていた。

携帯でデートの予定を確認しつつ、受付嬢ににっこりと微笑みかける。

エレベーターに乗ればやってきたメールを読みつつ後に乗り込んできた女性の行く先ボタンを押してあげる。

もう息をするように女性に愛想をふるむくさまは見事としかいいようがありませんが

あくまでも本人にはあたりまえーなんですよね。

もう根っからの女性好きとしかいいようがない彼でしたが

なんと同性とのデートの約束が一件あるのでした。

女性とのお付き合いに忙しくて、なかなか男の友人とも付き合うことができないのに

なぜに男とデート・・・・

その注目のお相手は・・・・最初から特別好きな相手ではない

むしろ毛嫌いしていた部類にはいる「めがね」の森尾くんなのだった。

めがねの森尾君の服装の趣味は悪く、

おそらく母親の言うがまま揃えてもらっているのだろうという雰囲気があり

めがねの趣味もまったくもってお洒落でない。

服装の趣味は人柄が表れる。そう信じて森尾を敬遠していたのだが

森尾が眼鏡をはずした顔が滝村の好みのストライクゾーンだったために

このデートの予約はなされたようです(笑)



せっかくの雰囲気の良いイタリアンバーで待ち合わせたにも関わらず

就活用のスーツをきて表れた森尾・・・

世話を焼きながらも会話を続けていくのですけど

噛み合うような噛み合わないような会話を続けるふたり

もうしまいには会話もなく微妙な空気の中でただただお酒を飲み続けるのです・・・

最低のデート???

などと思うのもつかのま酔っ払って人事不省に陥った森尾をやっぱり優しく介抱するのですが

白いアンダーシャツにじじむささを感じながら

白のブリーフをちょっとずらしちゃって確認するのが優しいかどうかは・・・

まぁ価値観の問題として

そのおしりのあまりにものこのみさと自分ではいいわけしているのですが

初恋の少女に似た雰囲気を森尾はもっているなと回想しつつ

最後には丸めこんで好きなようにいたしちゃっているのです(笑)


好きなようにされた翌朝

ようやくなにをされたか気がついた森尾も開き直って

「結婚は無理でも真面目に交際してもらいます」のせりふにたじたじとなりながら

なんとなく森尾のペースに巻き込まれて

この状況も悪くないと思える滝村なのでした(笑)



気になっていたあのふたりのその後、それが読めるのが同人誌の醍醐味なんだと思います。

もうね、森尾が開き直って交際をせまって、どんどん恐妻になっていくのが楽しかったです。

あの奥手のめがねくんだった森尾が

滝村に好きなようにされて、どんなに変身したか

みたい方は・・コミコミにチャレンジしてみてください(笑)

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春の泥 (水原とほる)

春の泥 (キャラ文庫) (文庫)
 水原とほる (著)
宮本佳野 (イラスト)

(内容)
 
医大志望で将来を嘱望される弟と、受験に失敗して以来くすぶり続ける自分。両親不在の春休み、大学生の和貴は、窮屈な家を出て自立する計画を立てていた。けれどその夜、二歳下の弟・朋貴に監禁され犯されてしまう!この飢えた獣の目をした男が弟…!?「ずっと兄貴だけが欲しかった」優等生の仮面を剥いだ弟の、狂気の愛に絡め取られるとき―住み慣れた家が妄執の檻に変わる。


ひさびさに水原さんらしい本を読んだという気持ちです。

近親相姦の兄弟ものですので

好き嫌い以前に嫌悪感を感じられて苦手に思う方もいらっしゃるかもしれませんが

あたしてきには許せれるお話でした。



妄執に近い愛情を家族という囲いの中で必死に守ってきた弟が

その愛情に気がつかないまま、家庭とか弟自身から逃げようとする気配を感じ

それまで必死に守ってきた理性とか自制心をぶち壊してしまい

ただただ兄に自分の気持ちをぶつけていくお話です。

その気持ちの伝え方に監禁とか、暴力・強姦がセットになってしまうのは

常識的には許しちゃいけないんでしょうが

弟のそれほどまでの想いに気がつかない

兄の無関心さにも罪はあったような気がします。


後半は弟の想いに気がついて遅ればせながら自分も弟を愛していることに気が付きますが

親という存在を抜きにしても

近親相姦という罪になかなか身を浸せきれません。

弟の何年もかけた気持ちに追いつけないことはあたりまえなんでしょうが

腹をくくりきってただひたすらに兄を思う気持ちにすら苛立って弟を拒否してしまいます。

一週間放置したあと、

自分が残した服を抱きしめてただひたすら閉じこもっていた弟をみつけて

ようやく弟ともに生きていく決心をつけるのでした。



どちらかというと常識人である兄なんでしょうが、

自分の心を壊してでも、欲しいと思いを募らせて兄に気持ちをぶつけていく弟くんのほうが

なんか心魅かれてしまいました。

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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