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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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普通のひと (榎田 尤利 )

普通のひと (SHYノベルス) (新書)
榎田 尤利 (著)
木下 けい子 (イラスト)



(内容)

ただ恋がしたい。胸をどきどきさせたい。

コンビニのおにぎりなら『赤飯』!
それがマイルールの花島光也は、
ある夜、最後のひとつの赤飯おにぎりを見知らぬ男から譲ってもらった。
『お洒落』よりも『誠実』という表現が似合う・・・
でも、どこにでもいるような男だ。
数日後、編集経験があると偽って入った出版社で
光也はその男、的場宗憲と再会するのだが!?
普通に生きてきた・・・でも、恋した相手が同性だったら?
臆病な大人たちに贈る、思わず恋がしたくなる物語!

『普通のひと』(『普通の男』より改題)、『普通の恋』に、ふたりのその後を描いた、書き下ろし『普通のオジサン』も収録!!
装いも新たに完全版となって登場!!




『普通のひと』(『普通の男』の時は挿絵が宮本さんだったのですが

今回はレーベルを変えて新装版とのことで、木下さんに

木下さんの挿絵も淡々とした普通の恋がイメージされてお話にあっていたような気がします。

はるか昔に一度読んだのですが、

あいにくの鳥頭なのですっかり前の話は忘れていたのでまるで初めて読むかのように楽しく読ませていただきました。

記憶障害の自分に感謝ということで

お話の方は普通に人生を歩んできた二人の大人の男たちが

普通にやけにこだわりながら恋をし、焼きもちを焼いたり

恋しい人の行動を疑ってみたりと

男女のように普通に恋して時間をともに過ごしていく静かなお話でした。

書き下ろしとして「普通のおじさん」が収録されておりますけれど

恋をした二人の5年後の姿が描かれておりましたが

なんというか、あいかわらずバカップルでした(笑)

お互いの友人知人も巻き込みながら恋を熟成させていくのですけど

それがまたはた迷惑この上ないのですが当事者は気がついていないですし

巻き込まれる方もなんか楽しんでいる節がところどころに見受けられているような・・・・

気のせいでしょうか(笑)?


今年はこのレーベルから「交渉人シリーズ」と「Pet Lovesシリーズ」と

あの懐かしい作品「魚住君シリーズ」が発刊されるようです。

すでに全部持っているので

書き下ろしの有無で買うのを決めようかなと思っているのですけど~

どうしましょう・・・

復刊記念に小冊子シリーズとかつくのなら考えようかな(笑)








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夢にも逢いみん(かわい 有美子)

夢にも逢いみん (リンクスロマンス) (単行本)
かわい 有美子 (著)
あじみね 朔生(イラスト)



(内容)

東宮となるはずが、策略により世から忘れ去られようとしていた美しい宮は、忠誠を捧げてこの世のすべてを与えようとしてくれる涼やかな容貌の公達・尉惟に一途な恋慕を抱いていた。だが、独占しつくさんとする尉惟の恋着ゆえの行いに、自分が野心のために利用されているのではないかという暗い疑念がきざしてしまう。こんなにも恋しく切ない。なのに、その恋しい男が信じられない―。
濃密な交わりで肌を重ねてもなお、
狂おしい想いを持て余す宮は…。



表紙もですけど中の挿絵もなかなかに美麗で繊細な絵で文章を彩ってくれております。

この絵だけでも、けっこう幻の国じぱんぐの古典ファンタジーを十分に楽しめるものではないかと思われます。

この作品はビーボーイに掲載された古い作品を今回新たに新書化されたそうですけど

作者さまがあとがきで書かれた通り、リミッター解除という感じで

さいきんのかわいさんしか知らないあたしにはけっこう新鮮な感じで楽しめる一冊でしたし

BLなんですけど日本語ってきれいなんだなと感じられる一冊でした(笑

中身は濃いドロドロの愛欲と政権を得るためにというか、

生きるために頑張っている男たちの姿もあるんですけどね(笑)




政敵というか皇太后にうとまれたために、宮家出身の母をもつ身ながら

政治からも華やかな暮らしからも程遠い鄙びた土地で暮らす桂の宮

ある日、今は亡き母からの夢見のようなものを得てこの住まう家に厄災が訪れることを予感する。

同じ宮家出身の母をもつ公達・尉惟との出会いでもある

母に似た雅やかな容貌の桂の宮に一目で恋に落ちるために・・

とここまで書いたあたりでは、「源氏物語」の紫の上と源氏が出会うあたりを連想させてくれました。

男と女でも恋を全うすることが難しく感じられたあの時代なので

男と男でもあり

左大臣の長男でもある公達・尉惟といずれは東宮となり聖王となるべきはずの桂の宮との恋はなかなかに難しく

ハネムーンというか、蜜月はありましたが

政治的な絡みでもある、姉宮と結婚した尉惟

尉惟の妹である一の姫を娶った桂の宮

恋が終わらぬように血でも強固に結びつこうとした側面もあるのですが

というか、むしろそれが一番の狙いなんでしょうが

やがて姉宮のご懐妊を知るにつれ、他の人間も抱ける尉惟への嫉妬の炎も

理解できないものではないんですよねぇ。

一時はそのために心離れようとまでしましたが、皇太后の呪詛によって

呪殺されようとするその時

桂の宮になりかわってその身に呪詛を受けようとする尉惟・・・


呪いを無事に皇太后に返せたその時に

お互いの恋の再確認をし、聖王として立つのですですが

もう二度と心のすれ違いを感じたくない二人はほんとうに甘甘のラブラブで

素直に気持ちを吐露し合います

愛で結ばれたからといっても、その愛を枯らさないようにする努力は大切ということなんですよねぇ。



お話もなかなかよかったですけど、ほんとうにエロも濃厚で

「未成年」のときのようなささやかな感情の交錯などとはまったくもって違っています(笑)

古典ファンタジー系ツンデレ同士の恋のみちゆきを楽しみたい方いかがでしょうか?

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オレ以外立入禁止っ!(月夜野 亮 )

オレ以外立入禁止っ! (アクアノベルズ) (新書)
月夜野 亮 (著)
山田ユギ (イラスト)



(内容)

「息子を捜しに行く!」同じビルに働くサラリーマンとして再会して以来三年―。高校時代から憧れ続けていたサッカー部の先輩・三ヶ森に告白を拒絶され続けてきた織田は、挙句、思いもかけない言葉を聞かされてしまう。成り行き上、一緒に息子捜しを始めた織田だが、ふたりの前に現れた息子の虎治は高校生で、しかもその顔がなんと…!?織田の情欲の炎が、三ヶ森の肌を熱く灼く、年下攻ハードラブ。




この作者さまの本を読むのは初めてなんですけど

挿絵とあらすじに魅かれて購入することにしたものです。

山田ユギさんの挿絵で魅力が倍増されて楽しい一冊でした。

作者さまがあとがきで山田ユギさんのイラストを思い浮かべながらプロットを立てたということで

まんま山田さんの漫画の良い要素を十分に生かした小説でした。

大学に入学したころからゲイであることを自覚してきた三ヶ森

それなりに遊んできた自覚はあるが、現在のところ付き合っている男はいない。

高校のサッカー部での後輩の織田に偶然出会い告白され、毎週のように会ってはいるけれど、肉体関係どころか付き合っているとの意志もない。

ただ興味もない半裸の女の子たちがいる場所で遊ぶよりはましという感覚で毎週末約束もないまま定期的に会っている。

そんなふうになにもかもが自堕落ではないものの何の幸福感も感じないまま生きている三ヶ森だったが

ある日自分に子供がいることを知らされる。

あおの子供とは中学一年生の時に近所の綺麗なおねえさんいなかばレイプの形で犯されてできた子である子なのだけれど

ゲイであることで人生になにも残すものがないという虚無感を抱えていた三ヶ森にとって人生の希望の光のようなものだった。

子供ができたことで急に生き生きし始めた三ヶ森のイラストが本当に可愛いのです。

子供を探すことによって後輩の織田とも関係が進む一方

息子とも信頼関係を結んでいくのですが

実は息子は自分の子供ではなく、あの当時の初恋の相手の子供だったのです。

息子も三ヶ森に対して父親以上の気持ちを持っているような感じでそこはかとなく匂わせてくるのですが

織田のブロックで息子としての感情で生きていくことになっていきます。

表紙の雰囲気にしたがってプチ三角関係がちょこっとでてくるのですが

もうちょっと濃厚にドロドロしてもいいかなぁと思いながら

コミカルなワールドを堪能させていただきました。

日常生活に疲れている方いかがでしょうかw?










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夜に君を想う (可南 さらさ )

夜に君を想う (リンクスロマンス) (単行本)
可南 さらさ (著)
高宮東 (イラスト)




(内容)

―憎まれてもいい、お前が欲しかった・・・―

弟のように可愛がっていた年下の幼なじみ・神嶋洋に告白された大学生の高沢千実。
一途な恋情を向けられ、千実は自分も同じ気持ちだったことに気づく。
だが洋には決して知られたくない秘密を抱える千実は、
彼を手酷く拒絶することしかできなかった。
二年後、気まずい関係を修復できずにいた千実は、
偶然、洋に恋人がいることを知る。
傷つく千実は、叶うことのない恋に終止符を打つため、
洋とある約束を交わし、関係をもつが―!?




指先」を読んで以来大ファンである可南さんの作品がひっさびさに

しかも書き下ろしでということで、

発売日に本屋さんで入荷の確認電話を入れて

仕事をおえるやいなやという状態で買い物に(笑)

相変わらずの切なさと痛さは健在で、受けの切ないほどの想いを堪能させていただきました。

作者さまもあとがきで書かれているように、昼メロ路線ということで

これでもかー

これでもかーという感じで二人の想いの交錯が描かれておりました。




幼い時の二人の出会い

ピュアで自然な感情で二人が出会ったころが書かれていますが

その裏には

実の父親との確執により家をでた奔放な母から生まれた千実

その出生にまつわるさまざまな感情の絡み

彼岸花に込められた今はその家に住んでいない神嶋洋の母の気持ち

自分の感情に素直で傲慢で不遜な態度をもつ青年になろうとする洋

受け入れてはいけないと思いながらも、ひかれずにはいられなかった

千実の苦しみ


影は薄いですが、洋の父親の秘められた恋の話

実はこれが一番のネックというか、すべての始まりなんですけどー(笑)

というさまざまな要因が複雑に絡まりながら、

今の二人の気持ちが固まるまでのお話でした。



腹違いではありますが、兄弟でありますので

そういうのが苦手な方以外なら

期間限定の肉体関係などと嘯きながら自分の恋にさよならを告げる

千実の想いがかわいそうで、ちょっと涙流してピュアな恋を楽しみたい方にいかがでしょうか?



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憂鬱な朝 (1)(日高 ショーコ )   

憂鬱な朝 (1)(キャラコミックス)
日高 ショーコ (著)




(内容)

父の死後、10歳にして久世子爵家当主の座を継ぐことになった暁人。
家令兼教育係は、父の遺言で全権を委ねられた桂木だ。
久世の分家筋の出身で、父の信頼厚かった桂木は、
社交界でも一目置かれる美貌のやり手だが、
実は特権階級へは批判的。
しかも暁人には冷たいほど厳しくて…!?
人気急上昇中の著者、初の連載作品がコミックス化!!
若き子爵×美貌の執事のクラシカル・ロマンス




精巧で緻密な絵画のような表紙でした。

この表紙だけで買う価値はあるかなと思いつつ・・・

内容は今一歩把握できないままです(笑)

華族制度の名の下におこった悲喜劇のような印象はうけつつも、

それゆえにどのような方向で進むかはわかりかねるというのが今の正直な感想です。



久世子爵家当主の座を継ぐために桂木の家から引き取られてきたはずの桂木でしたが

体の弱い正妻に実子ができたがために家令兼教育係としてあることになった。

家とか久世子爵のためにという刷り込みはきつくあるようで

子爵家を伯爵家にあげたいというもはや執念に近い感情だけはあるようですが

何故そこまでして久世子爵家の家名をあげたいのか・・・?

華族制度に固執しているせいかといえばそうでもなく、むしろ名ばかりの華族制度なんて小馬鹿にしている感じがありありなのですし

その制度に甘えて怠惰に過ごすだけの人間なんて究極に相手にしていないというか

まぁこれから利用できるならそれそれでありがたいということが見え見えの態度と言動ですが

それを不快にみせるようなおバカな行動も言動も持っていない頭の良さがありありとみえるのです。

子爵家を継ぐ暁人は父の遺言にも近い言葉をそのまま刷り込まれて桂木を敬愛し大切な存在だと認識しておりますが

暁人個人の存在など桂木にとっては子爵家を継ぐだけの存在のように見えている態度なのです。

後世のふたりにここまでの印象というか刷り込みに近いものをもっていた

久世子爵はとうに亡くなられていて、どこからどこまでキーポイントをもっつているのか不明ですが

これをどう活用するかによって、これからのお話の展開がおもしろくなってくるのではないのでしょうかと期待してます。






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HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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