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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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ぎゅっとずっと抱きしめて (黒崎 あつし)

ぎゅっとずっと抱きしめて (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
黒崎 あつし (著)
子鳩めばる(イラスト)




(内容)

ゲイ専門の高級会員制クラブでバイトしていた玲は、好きになった男の子との「恋愛の仕方」を教わるために店へきた孝一と出会った。真面目すぎる孝一を客として扱うのが可哀想になった玲は、個人的に恋の手ほどきをすることに。まずはデート、そしてキス…。意外とキスは上手だけどベッドでは不器用な彼に、玲はキス以上のことを教えていくが―。



不仲だった両親にはさまれて居心地の悪い子供時代を過ごしていた玲。

玲だけを愛しているといいながら、他に好きな人ができて何もかも捨てて出ていった母

他に家庭を持ちながら、しぶしぶと玲のことを引きとった父は

ある事件を契機に玲のことを見捨ててしまい

大きなマンションに有り余るほどの生活費だけを渡して関わりを求めない。

そういうものだとあきらめてはいたけれど

人肌というかかかわりが欲しくて、

嘘の関係だとわかっていてもゲイ専門の高級会員制クラブでのバイトをしていた玲だったが

ある日、好きになった男の子との恋愛の仕方を教えてほしくて

店に来た孝一と出会う。

まじめでいい人の孝一がこういう店で遊ぶのは似合わないと玲は自ら恋の仕方を孝一に教えていくことにする。

孝一があんまりいい人で優しいので幸せを願いながらも、自分の想いを受け取ってほしいと心の片隅では望むのだけど

過去のいろいろなことがあって、愛情を素直に告白することはできなかったし

孝一が幸せになってほしかったから、孝一の恋を応援していたのも嘘じゃなかった。

孝一からもらった勇気と心の強さで過去に踏ん切りをつけた玲は

心の底から孝一の幸せを応援するのだけど・・・・



ほんというと今回のルチル文庫では黒崎さんの本を買うつもりはありませんでした。

子鳩さんの挿絵があんまりかわいらしかったのと

あらすじ買いでしたけど、けっこう自分の中の萌えポイントをヒットしました。

かわいらしい切ないお話が好きだった自分を思い出せた本です。





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小説ディアプラス2009年ハル号



小説ディアプラス2009年ハル号


(内容)

★遊び×本気、恋の荒療治♥
「溺れる人魚」いつき朔夜×北上れん

★名作「言ノ葉ノ花」スピンオフ登場!
「言ノ葉ノ世界」砂原糖子×三池ろむこ
★追いかける攻×逃げる受の大人げないリーマンラブ♥
「普通ぐらいに愛してる」久我有加×橋本あおい



「プリティ・ベイビィズ」岩本 薫×麻々原絵里依
「耳たぶに愛」名倉和希×佐々木久美子
「solitude」夕映月子×小川安積
★ももいろへヴン
「初恋の実り方」玉木ゆら×かずきあつし
★エッセイ
「シネマ☆バンディッツ」大木えりか×山田睦月




いつき朔夜さんの新作が載っていることに本屋さんで立ち読みして気がついたので購入に

新作「「溺れる人魚」ではやはり福岡出身の純真なというかピュアでまじめな受けが

浮気性でやや腹黒い攻めに翻弄されておりました。

いつきさんにしてはひと癖もふた癖もある攻め様は珍しいなという感じでした。

これがでたということは

延び延びになっている「初心者マークの恋だから」もそろそろ出ると期待していいでしょうかw?


もうひとつ読みがいがあったのは砂原糖子さんの「言ノ葉ノ世界」です

あの名作「言ノ葉ノ花」のスピンオフ作品です

今回は攻めが心の声が聞こえるのですが、

幼い時から人の心の声が聞こえるために終始母をいら立たせていた仮原眞也です。

幼き心には声と心の声が同じでないということに気がつかない。

そしてわが子のそういう常人ではない能力が母には理解できないし

けっして心安らかに受け入れるものでもない。

決して息子を愛していないわけではないのだけど、受け入れれない。

ある時を境に仮原は気がつく。

世界へのなじみ方・愚鈍なふりをして他人に同調し口先の言葉を並べて

真実は見て見ぬふりが賢い生き方だと

人が求める言葉を、行動を与えることで人を靡かせ財産まで手中に収めることで生きていく。

そうした生き方をしていた仮原はあるひ心の声と言葉が常に同じ人に出会うことによって生き方までも変えていくような恋をしていく。


仮原が恋によってどんどん変わっていくところが楽しかったのですけど

気になるところが一点あるのです。

当たらない占い師が仮原の店の前で占いをしていたのですが

その占い師もまた以前は心の声が聞こえていたのですが

人の心が信じられないまま浮浪者として生きているのです。

占い師の名前が「アキムラカズヨ」さんなんですけど

「言ノ葉ノ花」の「ヨムラカズアキ」さんなんでしょうか?

バラバラにしてつないだら同じ名前なんですけどー

これはスピンオフ作品なんで・・・関係はあるんでしょうか??






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光さす道の途中で (杉原 理生)

光さす道の途中で (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
杉原 理生 (著)
三池ろむこ(イラスト)



(内容)

真野は、親友の栗田に紹介された高東のことが自分でも不思議なほど苦手だった。奇妙なバランスのまま、仲のいい友人として高校生活を送る3人。その後、他県に進学した栗田とは次第に疎遠になり、同じ大学の真野と高東は距離を縮めていく。ふたりは互いの気持ちに気付くが、高東は時折見せる態度とは裏腹に、何故か真野と一線を越えるのを拒んでいるようで…。




杉原さんらしい抒情的な繊細な文章でした。

男の子が成長の過程で感じる青春の恥ずかしさとか、せつなさ

あの時にしか経験できない感覚の共有そういうものすべてひっくるめて

恋に近い友情か、

はたまた友情を伴う恋なのか

3人の男の子たちの感情が螺旋のように絡まりながら、解きほぐされながら

時間が少しづつ成長とともに変化を強いていく・・・・




末っ子の真野は人見知りが激しくて新学期を迎えるとか

新しい環境になるとかいうたびにいわれのない緊張を感じていた。

高校になって初めてできた友人栗田はそういう真野のシャイな性格とか

気質をよく理解してくれて、付き合いやすい相手だと心を許していたのだけど

栗田には中学時代からの親友がいて、自分には共有できない思い出を持つ

高東が苦手だった。

高東もそういう真野の懐かない猫のような気質を知っていて心許してほしいと願っていたのだけど

真野にはなかなかそういう高東の配慮が伝わらなかった。

三人が三人でいることにアンバランスな居心地の悪さを感じているようだったけれど

ある出来事をきっかけにして、真野は高東と意外な思い出を共有していたことを知る。



やがて時は流れて、三人はお互いの進路とともに離れ離れになる。

栗田は父親の母校をという理由で関西の大学をえらび

真野は高東と同じ大学に

寮生活を選んだ高東は風呂を理由に頻繁に真野のアパートに押しかけてきたり

同じ時間を共有することによりますます濃い思い出を積みかさねてゆく。




高校生だった二人がどういう風に時間を重ねて心を重ねてゆくのか

もう引き込まれて楽しい時間を過ごすことができました。



真野と高東の思い出のエピソードがどこかで見た文章だということで

鳥頭で必死になって考えていましたが思い出せないので

過去の杉原先生の本をひっくり返して気が付きました。

J庭で今回新刊として発売されていた同人誌でした・・・

まさか、同人誌で先行販売されていたなんて・・・・思い出せないのもあたりまえ・・・だよね。(いいわけです)

これは攻めの高東からの視点で書かれていたので、また違った楽しみがありました。


恋しいと思う気持ちに偽りはないのだけれど、

その思いだけ貫けるわけじゃないのだけれど

でも好きだという気持ちが受け入れられたのなら離したくなくなるものもある

人間の感情に綺麗なものだけではないけれど

それでもなお人間が愛おしいと作者さまは思っているのだろうなという

静かな読後感が楽しめました。

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「愛する人は誰ですか」(木原 音瀬)

木原音瀬フェアが開催されているので、早朝から本屋に出かけておりました。

↑あたしてき見解が早朝だっただけですけど・・・(笑)

「COLD FEVER(Cut/祭河ななを)」と他既刊を買わなきゃいけないので

悩みに悩みながら「薔薇色の人生(Cut/ヤマシタトモコ)」を購入することに・・・・

すでに持っている本を買うことがこんなにつらいなんて・・・

書き下ろしでもついているならともかく、同じ本2冊というのも

あんまり読者をというか、ファンを馬鹿にしているんじゃないでしょうかねぇ

などとつぶやきながらも小冊子目当てに買わなきゃいけないというか

買って小冊子を読んでみたいのですから、もうどうしようもありませんよね(笑)



24Pの短いお話でしたが。なかなか癖のある人たちのお話で楽しく美味しく拝見させていただきました。

編集部に勤めている蜷川はゲイではあるけれど、それを口外したことはなかった。

微妙に気を使われたりとか、あとのことを考えるとめんどくさかったからだ。

マイノリティを主張するほどの情熱もない。

嘘をつくよりも沈黙でことが円滑に進むならそれでいいと考えている。

あるひ、結婚するという予定の友人から何も言わずに荷物を受け取ってほしいというメールがきて

その思いがけないどでかい荷物をあけるとそこには・・・・


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弟に恋したら (桜 遼)

弟に恋したら (アクアコミックス)
桜 遼 (著)




(内容)

両親の再婚で弟になった彰広は、超人気モデル。会ったときからそのカッコ良さに当てられていた雅人は、なぜか彰広とキスする夢をひんぱんに見るようになってしまう。心を落ち着かせるため、実家を離れて一人暮らしを始めるが、突然部屋に来た彰広から、しばらく匿ってくれと頼まれ……。この部屋も別の意味でかなり危険なんです……! ! 大人ゴコロと少年ゴコロいっぱいの焦れラブ作品集★



本屋で表紙に魅かれて買った一冊です。

表題作は両親の離婚で兄弟となったものの、弟に恋をしたことで実家を離れて一人暮らしをする雅人

ある事件がおきて雅人のアパートに転がり込んできた彰広にやっぱりときめいてしまう・・・

というある意味BLという世界のテンプレどおりにお話は進行していき

最後おにいーちゃんは弟に美味しくいただかれました(笑)

食事で餌付けされて、ベットで快感を教え込まれて

でも、心の中では弟はやっぱり弟でこういうことで汚しちゃいけないなどと

純情な兄の思いまでも逆手にとってやりたい放題・したい放題の弟君・・

お兄ちゃんは大事にしてあげてね(笑)



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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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