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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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ドント・クライ・マイ・ベイビー ( 西田 東)

ドント・クライ・マイ・ベイビー (バンブー・コミックス 麗人セレクション)
西田 東 (著)




(内容)

クールな仕事人間という周囲の定評の中、しかし人知れず言葉にできない心情的ギリギリ感を抱えながら日々を生きる藤田だったが、ある時、ある男とのオフィスの窓ガラス越しの出会いによって、そんな心のタガが少なからず外されるのを感じ、衝動的にその窓清掃の男・小野を誘ってしまう…しかし結局、あと一歩を踏み出すことができず悶々と……窓清掃は仮の顔、その本分はせつない恋心を歌い上げることに人生を燃やすミュージシャンである小野は俄然、藤谷本当の自分を生きさせるべく熱くしみじみ奮闘するのだが―!?時代遅れ上等!!不器用かつピュアな男たちの恋の道行きをジンワリと描き、麗人誌上で好評を得た表題作とその前作にあたる「ラブソング」からなる2部作他、ますます深みと味わいを増した傑作ストーリー5編を収録。そして実は隠れファン多し?赤裸々(?)パーソナル書き下ろしも必見の最新コミックス登場!!



オフィスの窓越しにであった二人の職業はエリートサラリーマンとビルの窓の清掃員

この出会いが本当に印象的でした。

てきぱきと仕事をしていた藤田

窓ガラス越しにであった彼は窓清掃の男・小野

彼の鍛えられた肉体と誘惑のまなざしと扇情的なポーズで

いままで自分の中に大切に隠されてきた秘密が壊されていくのを感じてしまった。

恋が肉欲も込みだとわかっていたけれど、

ゲイである自分に対して不安がいっぱいあって臆病な生き方しかできなかった。

ゲイではないけれど売れないミュージシャンで頑張って生きている小野は

藤田が本当の自分らしく生きていてほしくて

楽に生きるためにの方法を探して手助けしてあげたくて

がんばる二人の姿が本当に素敵な話でした。




あとがきが最高に面白い作家さんです、

でも、妻の浮気相手が恋の相手みたいなお話が2作ものっていたのがちょっと気になるとこでした




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オールトの雲 (一穂 ミチ)

オールトの雲 (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
一穂 ミチ (著)
木下けい子(イラスト)




(内容)

お姫様のような母親と一緒に太陽の前に現れた小さな王様―それが、流星だった。外国の血を引く繊細に整った容貌と、誇り高くまっすぐで、嘘やごまかしのない性格。そのせいで周囲から浮く彼をほうっておけず、いつだって側にいた。けれど、部活の合宿先で偶然会った流星は、太陽が知らない顔をしていて…。闇夜に迷う心を照らす、一等星の恋。その後の二人を描いた書き下ろし「真夜中の虹」も収録。



前作の「雪よ林檎の香のごとく 」も美しく抒情的な文章でとても印象的でした。

この作品では、さりげない言葉ですけど、それでも十分に美しい品格のある言葉があちこちで織り交ぜられていました。

お話の方も幼馴染であったふたりが、王子様のように思っていた流星の母の死をきっかけにして恋人に変化していく物語です。

淡々とした日常と流星の綺麗な小鳥のようなお母さんの療養生活と死によって大きな変化が否応なく訪れます。

今回はふたりの恋の物語の進展も楽しませていただいたのですが

一番印象に残ったのが

細く高い声の少女のような流星の母が選んだ最期の時です。

裕福な実家をもちながら、

恋のために何もかも投げ捨ててアメリカに駆け落ちしてしまった

激情の人でもありました。

恋がすべて人を幸せにするわけではないと思い知って離婚して

日本に帰っきたのち穏やかでささやかな幸福を手に入れましたが

思いがけない発病

そしてそれに至る死までの日々を彼女は見事な生きざまを見せてくれました。

治療による苦痛と変化を知られたくなくて、

息子とのみ迎えた静かな療養時間を選び

最後の最後を迎える時をホスピスで痛みを取りながら

夢か現かの意識の中で

自分が幸せだった息子と過ごした大切な時間を思い

残してしまう息子のことをおもい

最後の通夜とかお葬式をきちんと段取りして、最後に眠るお墓まで決めていたのです。

はかなげな少女のような彼女のなかのこうした強さが

なぜかしら印象的だったのは、

桜のような見事な散りかたのせいかも知れない。




心の中で父親を求めながら、

素直に欲することができなかった流星のような不器用さはおそらく彼女からの遺伝かも


今回はBLに感動でもありましたが、一人の人間の生きざまと死にざまが妙に心に残った本でした。









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恋は愚かというけれど  (久我 有加) 

恋は愚かというけれど (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
久我 有加 (著)
RURU(イラスト)



(内容)

大学生の謙人はサークルの後輩の進藤に片想い中。進藤の潔い性格と男らしい容姿を、ほぼひと目惚れ状態で好きになり、穏やかな性格の謙人を進藤も慕ってくれている。このまま一番仲のいい先輩としてそばにいられればいい―そう思っていたある日、進藤から友人の吉島が好きだと相談をされてしまう。辛い気持ちを隠し、進藤の恋を応援することになる謙人だが…?同い年の後輩×先輩のさわやかキャンパスラブ。



J庭の帰りに渋谷により、まんだらけで同人誌を購入し、懲りずに池袋のアニメイトで購入いたしました。

重い荷物をより重くしてどうするんだと思いますが

読みたい本がそこにあるなら買わなきゃいけないよねー(笑)

デイアプラスで読んでおりましたので、目新しさはそうなかったんですけど

良くも悪くも久我さんらしい本であったと思います。

ハッピイエンドの小説を書いていると失恋した小説が書きたいということで

片思いの恋が失恋していく話で序盤始りました。

片思いの楽しさとか、ドキドキした感じ

そしてこの恋が実るはずはないというすでにあきらめというか

悟っていることでのせつなさは十分に味わえる物語です。

主人公の皆内くんのかわいらしくて人の良さが

読んでいるあたしまで幸せにしてくれる感がありました。

脇役の女の子たちもすごく魅力的で生き生きとしていましたので

まるで、大学生活をあたしまで経験したかのように思わせてくれる話でした。

惜しむらくは、主人公の皆内くんが憧れた初恋の男の子が

人間的にそう魅力的でなかったというか

なんであんないい子の皆内くんがあそこまで焦がれたのか

ちょっとわかりにくい書きかたでした

男前だけど、ぶっきらぼうで無口で潔い性格の進藤くんらしいのですけどね(笑)



書き下ろしは大学を卒業式の進藤が会社に勤めている皆内くんとやっぱり仲良くしているお話でした。

こういう小さなお楽しみというか、プレゼントがあるから文庫かうのがやめられないんでしょうねぇ(笑)





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素直な恋、素直じゃない恋人(森本 あき)

素直な恋、素直じゃない恋人―社員寮は大騒ぎ! (ガッシュ文庫) (文庫)
森本 あき (著)
みろくことこ(イラスト)




(内容)

社員食堂を牛耳る料理人・鷹野音羽の天敵は、幼なじみで寮監の片山天佑。17の頃、弾みでセックスして以来ずっと天佑に抱かれ続けている。逃げても追いかけられて、中学も高校もそして今も天佑は音羽の傍にいる。「いい加減、ぼくのことあきらめたら?」どんなに冷たくあしらっても天佑は動じない。「俺はお前を抱くために生きてんだよ」それどころか音羽が天佑を好きだと決めつける。もう最悪。好きだなんて絶対に言ってやらないっ。



J庭にいくために車中で読むためにはそう複雑な話でないほうがいいかなと選んだのがこれです。


軽快でキテレツな感じの作品が多い方だと記憶はあるのですが

なんとなくのあらすじ買いです。

あとから、あとがきを読んでシリーズの最終作ということでしたが

これ一冊で読んでも十分でした。

内容は至極簡単なんで・・・(笑)


幼馴染に執着愛されたツンデレさんが自分の天職ともいえる職場で

楽しく暮らしているという話ですのでそう前作が関係ないというか

シリーズであるという意味がよくわからないというか・・・・

でも不思議ないきおいのあるたんなる執着愛を楽しみたい方にはいかがでしょうか(笑)



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J.GARDEN26 に参加して

さぁ遠路はるばる旅行というときになにが必要か

ということで、庭で買う前に本屋さんですでに本を3冊(ヒカルの碁完全版3・4 と西田東さん新刊)

も買って荷物が重かったあほな子はあたしです・・・



早朝に新宿駅に着いたあたしを快く迎えてくださったりこさんと

臨海線をつかってビックサイトに向かうのですが

乙女のためのJ庭に向かっているはずなのですが、

そこにいるのはなんか大きくて黒い群が漂っておりました。

そういえばj庭のHPの注意書きに

同日、東ホールで大規模即売会が開催され、

交通機関や周辺通路で一時的にコミケ並みの混雑が予想されます。
と書かれていたあれですか~という感じで周囲の男の率は本当に高かった・・・・

でてくる直前に息子に

「もし暇そうだったら、体験版のCDロムもらってきてあげるねー」

なんて簡単に約束して出てきましたが

あの人数と迫力に圧倒され参加ならぬ見学は早々にあきらめて

自分の買い物に(笑)

今回もりこさんに協力していただいて効率的なお買い物ができてよかったー

いつもご協力感謝です

今回カタログをみて、一穂ミチさんが参加されてその作品の同人誌がでていることに気がついて

すでに以前持っていた本を売ってしまったあたしに

間違えて2冊買ってしまったのでおくりますねーと優しいお言葉をいただきました

ほんとうにありがたいのでその本が来てもう一度ちゃんと読み直したら

またその同人誌を読もうと楽しく積み本にして熟成させることにしました(笑)

普段娘以外にこういう話をできるかたが周囲にいないので

楽しく会話をさせていただきました。

いつもならひとりで待ち時間が長いのですが、楽しい話をしていると時間が早く過ぎていきます

お買物のあとのごはんもおいしく楽しくいただけましたし

ほんとうに有意義な時間をありがとうございました。

また次回機会がありましたら是非よろしくおねがいいたします

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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