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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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夜空に煌めく星の下 (松田 美優)

夜空に煌めく星の下 (SHYノベルス) (新書)
松田 美優 (著)
奈良 千春 (イラスト)



(内容)
彼女をつくるよりも男友達とつるんでいるほうが楽しい、
そんな高校生だった智鶴だが、ふとしたことから2学年下の紗綾と付き合うことになる。
だが、彼女の兄である秋成に出逢った瞬間、
智鶴の心は男の目に捕まり、逃げられなくなった。
濃密な、その一瞬・・・それがすべての始まりだった。
親しくなったつもりでいると拒絶される。
離れなくてはと思うと、強い視線で搦め捕られる。
緊張に、欲望に、絡まりあう、感情は・・・





松田さんのデビュー作の「赤い呪縛」の実の兄弟の欲望と確執と愛情の

物語を読んで以来このかたの作品は期待しており

いつもあらすじをみることなく作者さん買いなんです。

今回もあのドロドロとした欲望と愛執のからまりあった話を期待していたんですけど

今回は設定はドロドロしてましたけど、

いつもよりさらりとした感触のお話にまとまっておりました。

彼女の兄である秋成は幼いころからの父との確執により

父の呪縛からはなれるためにやくざの世界に身を投じます。

父がなくなり、義妹の懇願により一緒に暮らすようになりまっとうな職につきますが

噂と黒い影のようなものはぬぐい切れないままでした。

義妹が彼として連れてきたごく普通のまっとうな高校生智鶴と出会い

欲しいと渇望したのです。

可愛い妹の不幸は望んではいない。

けれどどうしても智鶴を欲する気持ちに嘘がつけないまま体を重ねてしまうのです。

欲望と愛情と執着でドロドロとなるはずの展開なんですが

案外あっさりと片付いちゃって

妹は智鶴に別れを告げて、智鶴は晴れて秋成に気持ちを伝えるんです。

まさに夜空に煌めいていた告白だったんでしょうねぇ・・・

あっさりとした松田さんが好みの方にお勧めしちゃいます~


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夜の乱入者 (椹野道流)

夜の乱入者 (リンクスロマンス) (単行本)
椹野道流 (著)
琥狗ハヤテ(イラスト)

 


(内容)
トラウマから他人と接することに怯える小説家の斎藤和は、ある夏の日、暑さにへばっていた黒猫を介抱した。以来通ってくるその猫・クロスケとのささやかな交流に安らぎを覚える和の前に、突如、猫耳尻尾付きの全裸男が現れる。自らをクロスケだと主張する彼は猫神様で、恩返しにきたという。仰天したまま押し倒され、気持ちいい恩返しをされてしまった和。ずっと傍にいると約束してくれたクロスケの温もりに包まれ、固く閉ざしていた心が癒されていき…。




「作る少年、食う男 」を読んで以来この方のファンタジーワールドに惹かれております。

これは雑誌リンクスでSSとして載ったお話なんですが、

お話が短くてもとってもおもしろくて魅力的だったということで

雑誌リンクスで前後編で載った作品が早くも新書として登場というわけです。


あとがきによると、作者さまが打ち合わせの電話でネコ耳が好きかを語る
                ↓
         
         次週の特集のお題が「獣」なのでネコミミ短編を書く
         かいといわれる
                ↓
              勿論書く
                ↓
          無駄にキャラがたってしまった
                ↓
            長編にしてみようか
     
というタナボタの典型例だそうですが、

あの短いお話でここまで印象に残るキャラをかけるというのもすごい才能だと思うんですけど~


帯には「まいど、猫です。」というインパクトがあるんだかないんだかの一文が書かれていますが

この猫・・神様なんですけど立派な関西弁をしゃべりはるんです(笑)

主人公の斎藤和も他の方々もしゃべる言葉は関東弁というか

標準語なんですけど、やたら濃い関西弁でまくしたててきます。

何回も生まれ変わってきたら動物は神様になるんですが、この猫は神様になりはじめで

その力をうまく使うことができずにへばっていたのである家で一休みを・・・

その家にはほとんど・・・というかまったく外に出ずに引きこもって暮らしている小説家がいて

介抱というか餌をくれるのでした。

夜になって人間の姿になれたネコのクロスケがまずしたことは・・・

小説家和をごー〇んしちゃったんです・・・

恩返しがこれですか・・・・・・

まぁファンタジーですからこれでいいのかも・・・(何かが違うw?)




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40男と美貌の幹部(海野 幸)

40男と美貌の幹部 (二見シャレード文庫)
海野 幸 (著)
佐々木 久美子 (イラスト)




(内容)

「君が欲しくて仕方がなかった」―勤続十数年。突然のご指名で支店勤務になった上城宗一郎を待ち構えていたのは、七歳も年下の美貌の上司だった。幹部候補生という社内でも特別なエリート社員である篠宮辰樹は、一分の隙もないスーツ姿とは裏腹な、艶かしいほどの色気と掴みどころのない性格。しかも、接客の練習としてまず篠宮自身を口説くよう命令してきて!?風変わりな上司に翻弄され、なぜかときめきを覚えてしまった四十男の運命は…。



前作の「三百年の恋の果て」は達者な文章力でしたが

いまいちでてくる男の子(狐の化身なんですけど・・何百年も生きているんですけど)

に萌えなくてさらりと読んだ本だったと記憶しています。

わき役だった攻めの友人とその恋人のほうが魅力的な感じだったですー

オヤジスキーとしての本懐でしょうね(笑)

今回題名からして 40男 ということで、あらすじもみないまま購入してあとから気が付きました・・・

美貌の幹部が40男ではない・・・という事実に

こういうあほな誤解をしてしまったのはあたしだけでしょうねぇ(涙


でも、予想をいい意味で裏切ってくれて、しかも萌えポイントが満載のコミカルなお話でした。

佐々木さんのイラストがこのかたのこのお話に実に花添えてくれているというか

萌え萌え画像がよかったです(笑)



勤続十数年。突然のご指名で支店勤務が決まってしまったと上司から告げられて

驚いてしまった40歳の宗一郎

化粧品会社に勤めているとはいえ、化粧品の容器などの関係の仕事を勤勉にこなしていた彼にとってまさに驚きに異動命令でした。

驚きと不安を胸に秘め新しい職場で出会った幹部候補生の七歳も年下の美貌の上司篠宮辰樹だった。

最初こそ彼の突飛な言動や行動に混迷を深めていましたが

彼のその突飛な言葉の裏に秘められた仕事の忠告や指導方法が

的確で効果的であるということを知るにつれ篠宮に魅かれていくのです。


体調のよくない篠宮の看護をし、

彼の過去をしり彼のほんとうは純真な幼い心をしりどんどん魅かれていくのは

ほんとうに読んでいて楽しい時間でした。

佐々木さんのイラストとBLの王道を極めたい方いかがでしょうか?











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忘れたころにやってくる全員プレゼント リンクスプレミアムマガジン



応募したことすらすっかり忘れておりました・・・

「秋のリンクスフェア プレミアムマガジン」が我が家に届きました。

リンクスの小説の方はレベルが高いというか、読み応えがあるのでよく読んでおりますが

マンガのほうはあまり読んでいなかったので、新鮮な感じの方が多かったです



【CONTENTS】(作家名は敬称略)
・君のことを教えてあげる
   今井車子/原案・佐倉朱里
・不可視の檻
   橘ケイコ/原案・妃川螢
・放課後シーソーゲーム
   ハルコ/原案・桐嶋リッカ
・CUTIE BUNNY, UGLY CAT
   堀トモキ/原案・水壬楓子
・間接性交
   稀井けんご/原案・沙野風結子
・甘い檻
   和泉桂/ill・北沢きょう
・モデラート
   きたざわ尋子/ill・みろくことこ
・課長のイケナイ午後
   水上ルイ/ill・秋山こいと
・籠の鳥
   夜光花/ill・山岸ほくと
・鱗翅の復讐
   六青みつみ/ill・斑目ヒロ


リンクスで活躍されている作家さんが原案を書き、それを漫画家さんが漫画に仕立て上げるという構成のようでした

純粋に小説は 和泉桂さんときたざわ尋子さん水上ルイさん夜光花さん六青みつみさんでした

意外にマンガの方も絵がきれいで読み応えがある作品がおおかったです。

「君のことを教えてあげる」の今井車子さんは恋人同士のふたりなんですけど

受けくんが恋愛関係に疎くて純情なので事後ことのほか恥ずかしがり屋さんで

しきりに顔とか体とかを隠したがります。

ちょっと女性的な線の細さは気になりましたが恥じる表情がとてもかわいらしくて

これは自分が攻めだったらもっと鬼畜に苛めているだろうなと妄想を・・・

あぶないやつではありませんと言い訳してこう(笑)



「放課後シーソーゲーム 」女に不自由することもなかった攻めくんが

一目で心ひかれたのはなんと男で

半年間かけて口説き落としたのはいいけれど

いざ事に及ぼうとした時に言われた言葉は

「どっちが上になるかじゃんけんで決めない?」

じゃんけんのときに自分が独特のポーズを取ることもしらないで

この賭けにかけたもののじゃんけんはあえなく負けて下になっちゃったのです(笑)

まぁより思う方が強いのは世の中の必然w?



小説の方は短いお話でしたけどなかなか内容が濃いものがおおくて、

普段の新書ではみれない感じのお話もあり読み応えがありました。

こういうことがあるから全員応募の小冊子に振り回されるんでしょうねぇ(笑)



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満開ダーリン (山本 小鉄子)

満開ダーリン (ミリオンコミックス 27 Hertz Series 56) (コミック)
山本 小鉄子 (著)



(内容)

「よし大志、おまえが迫れ!!」って言われても!? 大志が街の花屋さん『フラワーホール』の店長・藤森春彦とつき合うようになって一週間。店長のセクハラまがいのスキンシップなんていつものことのはずなのに、恋人と思うだけで、緊張と不安でいっぱいに…… なのに一緒に暮らすことになってしまい!? 藤森春彦大活躍!!な恋の物語?



花粉症で考える力がなくなり気味なので、今日は何にも考えずに読める

楽しくてエロい本がいいなと思ってこれをセレクト

のっけからやたら花の絵が・・・

花粉に苦しんでいるときにこれではなんとなく自分のセレクトというか、

勘がはずれきっている感じがしました・・・・(とほほ



花屋の店員である良に片思いして、ストーカーまがいのことまでしたのですが

結果は・・・

セクハラ店長の手のひらで転がされきっています(笑)

初セックスが安普請のアパートでは声が筒抜けということで

精一杯の抵抗をしめして(可愛いおねだり作戦ともいう~)難を逃れたのはいいのですが

なしくずしに初お泊り、初エッチにもっていかれて

あ~~~っちゅうまにおいしく食われてしまいました。

山本さんの絵は攻めがやたら腹黒そうでエロいし

受けは可愛い上にどもまでもエロイので大変満足した一冊でした(笑)



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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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