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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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年下の彼氏(菱沢 九月)

年下の彼氏 (キャラ文庫 ひ 2-7) (文庫)
菱沢 九月 (著)
穂波ゆきね (イラスト)




(内容)

「俺の彼氏になって下さい」―七つも年下の大学生に告白された、塾講師の石田楓。賢い大型犬のように優しく頼もしいバイトの鴻島涼平に、密かに片想いしていた楓は、喜びより戸惑いに混乱する。始まったものには、いつか必ず終焉がくる…。甘い蜜月の中で、楓はひとり予感に怯えるが!?諦めていた恋が成就する、嵐のような幸福と不安―恋愛の光と影を繊細に綴る、純愛ラブストーリー。


菱沢さん・・・

あの山田ゆぎさんがイラストを描かれた「夏休みには遅すぎる」の世界に帰ってこられたのかなといういう感じです

しっとりーと丹念に心理描写が書き込まれていましたので

本の分厚さのわりにお話自体は遅々として進みませんが

好きな作品です

もしかした・・・イラストレーターさんによって内容を書き分けているのでしょうか?

前の作品「ケモノの季節」ではあんまりものを考えないかわいいタイプが

うけこちゃんでしたが

今回はやたら悩んで悲しんで一人でカラ回っています

ご両親に死に別れ、祖父とも死に別れ

たった一人の妹さんは遠い海外で愛する家族と過ごしている

自分ができることはただこうして淡々と生きることと思っているので

年下の彼に思いを寄せられてもなかなか安穏とその幸福に浸れません

幸福に対して感受性をあげていかなきゃだめよ~と

あたしはいいたい(笑)

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37℃(杉原 理生)

37℃ (SHY NOVELS 206) (新書)
杉原 理生 (著)
北畠 あけ乃 (イラスト)



(内容)

「悪いんだけど、俺をしばらく 泊まらせてくれないか」

銀行に勤める野田に突然掛かってきた数年ぶりの電話。
それは、大学時代の野田の秘密を共有する男、若杉からだった。
泊めることを了承してしまえば、面倒なことになる・・・
そうわかっていながら、野田は頷かずにはいられなかった。
とっくに終わったはずの関係だ・・・それなのに・・・?
静かな熱病のような恋が始まる!


銀行に勤めている野田は新居を建てたばかりなのに

妻を抱くことができず、別居中だった

妻は子供がいないことで周囲からの有言無言の批判に耐え切れず

心を病んでいた

野田は両親ともに敬虔な信仰をもっているために、

自身の性癖を罪のように心に重く持っているけれど、どうしても妻を抱くことができない

それでも、普通のように生きて区ことを課していたけれど

ある日若杉から電話がかかってきてしまう

恐れながら、でも今の彼がどういう風に年を食っているか見たいという

気持ちをこじつけて彼に会う理由にしてしまう

会えば過去なんて幻想にしか過ぎないと思い込みたいと思っていたのだと思う




宗教的な教義というのはけっこう自分自身が生きていくことの核となっているのだとおもう

その核が罪と決めており

贖いきれるものではないように教え込まれていることゆえに

自身の性癖についての野田の罪という感情は大きく

若杉との性行為にあたってもまるで、罰を欲するがごとくのものを望んでしまう

そういう野田を可哀想で救ってあげたい変えてやりたいと

若杉もがんばるのだけど、徒労にちかい日々に二人は疲れ別れ

お互い別の人生と生活を築き上げていく

その後の二人は再び出会い

確執というかお互いに生きることを積み重ねていくことをはじめていくのです

いろいろな問題を解決しても、

また新たな問題が浮上していき

これからも安穏とした生活はなかなか送ることはできないだろうと

思われる最後で終わっておりましたが

愛でお互いに手を取り合って乗り越えていくだろうと思われます

乗り越えて欲しいと期待していたいです







「人は憎しみでは変われない

変えることができるにはただ愛のみ」
という言葉を思い出しました

若杉との愛によって、

自身の罪の意識より大事と思えるものを大切にしたいという

気持ちになることができた野田のこれからに祝福を送りたいです




しっとりーとした大人の愛を楽しみたいかたいかがでしょうか?




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スウィート・ドリームス(坂井 朱生)

スウィート・ドリームス (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
坂井 朱生 (著)
大峰 ショウコ (イラスト)
発売日: 2006/7/29




(内容)

駆け落ちした恋人と別れた川島佳之は、かつて恋人とよく訪れたバー「海猫亭」へ足を運ぶ。絡まれた佳之を助けてくれたのは、このバーの姉妹店「カフェ海猫屋」の店主羽佐間貴巳。バイトをクビになったばかりの佳之は、「海猫屋」でバイトをすることに。まだ20歳の佳之をほうっておけないという9歳年上の貴巳に、やがて佳之は惹かれはじめ…。

 
 駆け落ちまでした恋人に別れを告げられ、体調を崩したため仕事も失い

もはや帰る家もなくただ孤独を味わっていた佳之は

孤独に疲れてかって恋人と楽しい時間をすごしていたバーを訪れる

いやな雰囲気の客に絡まれるところを助けてくれたのは貴巳だった

明るくて頼もしくてどこか心に傷のある男は優しい雰囲気で

人間と付き合うことに恐れを抱いて、接することに不安を感じていた

佳之を心地よい雰囲気で包んでしまう

貴巳に魅かれていく自分に気がついた佳之は貴巳に抱いてもらう

「好きとか付き合うのでなくていいから・・・

一度だけでいいから」と・・・・・

想像していたとおり、やさしく抱かれてますます貴巳にひかれていく自分を

もてあましながら

それでも、そういうことはもう思っちゃいけないと戒める自分を

貴巳が誘ってくれ、また幸せな時間をすごすことができる

貴巳の気持ちをなかなか信じることができない佳之にじれったいような

切なさを感じることができました

周囲の人間も交友関係もなかなか魅力的なかたがたばかりで

楽しい一冊でした



貴巳が実はかまいたがりの甘やかしたがりで

佳之にたいしてどれだけ腹黒いw?気持ち(執着)を持っているのに

それにまったく持って気がつかない幸福もありかなぁということで(笑)

いや~~

もしかしたら、知っててもそれがうれしいと感じるならそれはそれで幸福なのかも~





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リンクスmini vol.2



これが欲しくて、普段買わない雑誌購入までいたあたしです・・・

でもまぁはがきに感想書いただけでもらえるものなので

ぺラぺラでもいいです、ラブラブなら(笑)

本誌では憎んでいるという感じで終わっていた夜光さんの

「愛されたくない」の二人のその後が書かれていました

「人の役に立てる人間になれ」という命題を無事こなして帰ってきた

三神はここぞーーーとばかりに恵の心と体に執着してます

そう仕事に行ってもぼうっとしてしまうくらいに(笑)

色づかれで、いらいらしながらも、三神の執着になじんでしまったのなら

もう十分バカップルw?



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花がふってくる (崎谷 はるひ)

いつもの、アニ○イトで売り切れだったので、密林さんで注文したところ

昨日やっと届きました

いつもの崎谷テイストとはまるで違います

先に出た「キスができない恋がしたい」とはぜんぜん違っていまいた

それもそのはず、構想は15年ほど前からだそうです

自分のかなわない恋心に蓋をしたまま、想い人に庇護され甘やかされ

その甘さに苦しくなったらセフレに逃げたりしながら

社会生活や、普通の日常生活にやや不適応な感じで生きていっています

でも、一番社会生活に不適応なのは・・・

きちんと会社に勤めて、できる男の風貌でかましながら

人間の心の機微を解しないいとこの袴田涼嗣なのかもと思ったのは

あたしだけでしょうか・・・(笑)






花がふってくる


崎谷はるひ(著)
今市子/[画]








(内容)

学助手の蓮実秋祐は、いとこの袴田涼嗣と同居している。同い年のくせに、際限なく甘やかしてくる涼嗣に、秋祐は密かに恋をしていた。近すぎる距離があたり前になっていた二人だったが、涼嗣が恋人・理名との結婚を決めたことから事態は大きく動き始める。秋祐は涼嗣への想いにピリオドを打ち、離れる決心をするが―。

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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