忍者ブログ

Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

[PR]

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

シグナルレッドベイビー(北上 れん)

表紙の絵が奇麗なのと、梨園ということで初めて(と思う)購入した作家さんです

父に愛されないことをどこか当たり前と諦めの元で育ってきてしまった

笙吾です

義理の母もいい人ですが馴染めません

稽古や舞台のときだけは父に自分の存在を見てもらえる

せめてそれだけは自分の手からはなしたくないと必死で頑張って

赤い警告のランプ出している子供のお話だったと思います

幼馴染でもあり、従兄弟でもある和美の前だけは素の自分をさらけ出して

くつろぐことができておりまし

それだけで充分だからと必死になって頑張っている傷ついた心が本当に

切なかったです

実の父でなかったこととか、

父と叔父の確執とか

叔父と思っていた存在が本当は父親であるとか

いいエピソードがいっぱい詰まっていって楽しい時間が過ごせたのですが

惜しむらくは、顔の書き分けができていないのと、雰囲気が似すぎているのでどういう関係なのか掴みにくいときがありました

いとこ同士であったり、濃い血縁関係であったりしてしている設定ではありますが

もう少し書き分けができていれば楽しめたと言うか

笙吾の切なさが充分に伝わったのじゃないかなぁと言うのが感想です











シグナルレッドベイビー (ビーボーイコミックス) (コミック)
北上 れん (著)

(内容)

笙吾と和美は、歌舞伎の世界で全てを共にしてきた幼馴染――――だった。父との疎遠ゆえに「自分は人に愛されない」と思い続けた笙吾。でも和美だけは違う。いつも傍にいた。我侭で強気でも笑ってくれた……出生の秘密が笙吾を揺るがすまでは。激しい愛が無垢で頑なな蕾を”華”開かせる――
梨園愛・開幕、甘い描き下ろし付。


拍手[0回]

PR

茨木さんと京橋君〈1〉(椹野道流)

記事が一瞬で消えてしまったのでちょい落ち込んでいます

という経験を何回かしてもなお下書きを残さないというか直にかく自分の愚かさをすぐ忘れてしまいます(笑)

懲りないと言うことですね~

シャレードでのアタシの印象は・・・

強姦で始まるw!!と言うことです(笑)

『真夏の被害者』とかー

『君が好きなのさ』とか

同じ作者さんの『右手にメス、左手に花束』もたしかそうでなかったでしょうか(笑)?

でも、この作品はそういうイメージを奇麗になぎ払ってくれて、そのうえほのぼのーとした気持ちを与えてくれますー

草間 さかえさんの挿絵もよいのです
眼鏡にこんなに萌えるなんて思ってもいませんでした(笑)

やっぱり、挿絵ってBL小説には大事なものですよねーといまさらながら思うわけです






茨木さんと京橋君〈1〉 (二見シャレード文庫 ふ 3-11) (文庫)
椹野 道流 (著)
草間 さかえ (イラスト)

(内容)

医科大学附属病院の耳鼻咽喉科医・京橋は、病院の売店で働く茨木と親しくなる。誰にも話したことのない自分の生い立ちや医者に
なった理由、そんなプライベートを初めて話した夜、茨木は優しく頭を撫でてくれた。いつしか茨木の笑顔に癒され、彼の手の感触を
思い出し、会いたいと思う自分に戸惑うが…。消灯時間も過ぎた病院でひどく落ち込んでいる様子の茨木に、このまま泣かせて欲しい
と抱きしめられて――。隠れS系売店員×純情耳鼻咽喉科医の院内ラブ!
書き下ろしは京橋の頼れる先輩・内科医楢崎にお見合い疑惑!?「いつか似たもの同士……?」

病院内のお話ですが、そう病院と言うか、医療色が濃い話ではないので

気楽に読めます

主人公の京橋くんも耳鼻咽喉科でほわほわとした雰囲気に包まれていますしね

でも、お母さんが産後の欝で自殺されたりとか、一生懸命京橋君を育てたお父さんも過労で高校生でなくなっていていたりとかトラウマを抱えているんですが健気にがんばっているところが好感がもてます

茨木さんもお父さんが脳腫瘍の末期で寝たきり状態で職場を変わったりとか苦労されていますがいつも笑顔で穏やかで優しいです

職場でであった二人の恋はゆっくりと地道に積み重ねていきます

こういう風に生活と時間と恋を大切にする小説ってあたしの萌えなんだなと再認識させられました(笑)

いい人で穏やかな茨木さんが、実は手堅くゆっくりと京橋君を手に入れようと画策していたり

やたら京橋君にかまう先輩医師の好きなものの仕入れをしなかったりストップさせていたりとちょい人間性が豊かw?というか黒いとこにも好感がもてました(笑)

ちょい残念なのはまだ二人が決定的に致していないこと(ここ重要w!!)なので、2作目に向かって期待がむんむん(笑)


なごやかなーなBLで心癒されたい方にいかがでしょうかw?



拍手[0回]

復讐はため息の調べ( いとう由貴)

刹那さシリーズと言うわけではないのですが

お勧めいとうさんの本シリーズと言うことで(笑)

戦時中からお話は始まるのです

上司の命令により人命よりも軍部の書類を保持しなければいけなかった主人公道彦ですが

戦争が終わり、家に帰ると病気の妹が待っていました

そのときに妹の命を助けようと縋った相手は、戦時中に見殺しにしようとした成島でした

成島にとって復讐のチャンスでしかなかく

道彦から男としての矜持を奪い復讐を遂げようとしますが


ある数奇な運命が彼らを残酷に玩んでいくのです

頑なに体だけと道彦は心開かないことで

成島はなにか腑に落ちないというか、復讐の喜びを味わえません

道彦も体を自由にさせ、それで贖うつもりでいたのですが

何かすっきりしないまま日常の生活を積み重ねていきます


やがて妹の死により彼らのバランスは崩れていきます

妹の葬儀がすんだことで、もう誰に頼ることもなくただ成島の復讐の気持ちを救うために

自らも人生と生きることの重荷を捨てるために自ら命を絶とうと決心した道彦ですが

憎むべきは戦争という存在だったことに気がついた成島は道彦憎む気持ちはもはやなく、道彦をを解放しようとします

そして知った事実はなおも過酷なもので・・・

道彦は実はあの戦時中に見殺しにした仲間の弟だったのです

兄すらも見捨てた自分

妹を助けることもできなかった自分

何もかも自分が悪いのだからそれを贖いたいと思っていたのに

成島が自分を許してしまったら死をもって贖うこともできないのです・・



山田ユギさんの挿絵がこの内容をさらに高めてくれますー



これも本当に切ないお話でした

せつなさに萌えるかたにどうぞー(笑)









復讐はため息の調べ (SHYノベルス) (新書)
いとう 由貴 (著)
山田 ユギ (イラスト)


(本の内容)

俺が与える屈辱は、痛みではなく快楽だ―戦争中、大尉であった道彦は軍上層部の命令により人命よりも機密保持を優先し、味方である男達を見殺しにするという苦い記憶があった。それから数年。病の妹を抱えた道彦は、かつて見殺しにした男のひとり、成島の手に落ち、身体を売ることになる。身体は好きにさせてやるが、心までは屈すると思うな。誇り高い道彦であったが、道彦が強がれば強がるほど成島には都合がよかった。負けまいとする矜持の高さは、そのまま折れたときの脆さに繋がるからだ。だが、次第にふたりは復習という名の甘い檻にとらわれてゆき…。

拍手[0回]

月に濡れる密約( いとう由貴)

リブレ B-PRINCE文庫創刊ということで、木原さんのあの有名な「お犬さま小説」も購入したのですが

というか、そっちが大本命でしたが

一人前のコノハラーとなるにはアタシはマダマダのようです・・・

平たく言えば挫折して積読本として横においてありますー

これは、はっきりいって心と仕事と家庭にゆとりを持たなきゃ読んじゃダメという気がするんですー

単なる小心者のたわごとかも知れませんが(笑)

と言うことで、同じシリーズの中から比較的甘甘で、楽しく切なさを感じるために今日はこれで(笑)







月に濡れる密約
(B-PRINCE文庫 い 1-1) (文庫)
いとう 由貴 (著)
杉原チャコ(イラスト)



(本の内容)12年前、日本から無理やり香港に連れてこられた朋之は、その名をアレクシスと改められ、 強大な権力を有する一族に、籠の鳥のように飼われる日々を強いられていた。
やがてはその身体を一族の長に奪われる運命だったアレクシスの前に、 ある日ジェイルと名乗る男が現れる。
恋という名の魔法でアレクシスの心を蕩かし、 その身体に快楽を教え込むジェイル──アレクシスは知らなかった。
二人の間には、大きな「秘密」がある事を…。


 母の密かな希望により生れ落ちてから取り替えられ日本で育てられた少年朋之は無理やり家族と引き離され生家に引き取られていく

そこは巨大な権力を守るために巫女を有し、人間の運命すら思うように操ってもなんとも思わない巨大な企業であり一族に飼われて不満や不安を覚えながらも何もできずにいた

そんなときにジェイルと出会い運命の変え方と恋をしり
清い体をジェイルのために捧げるのでした・・・

ジェイルの策略ともしらないまま・・

セックスをしることで、巫女としての力を失ったアレクシスは一家の長の命により男娼宿に売られ身を落としていくのです

実はジェイルは朋之の取替え子であるということで、一族から追い払われ
一族とアレクシスに対してうらみの気持ちをもっていて、不幸のどん底に落としたいと言う気持ちがあったんです



世間を知らずに育ったアレクシスはジェイルを恨むこともなく
ただ、自らの運命を甘受しておりましたが
とうとうジェイルが復讐を果たしたこと知り、何もしなかったからこういううとこで過ごさなきゃいけないんだと諦念しておりました

或る日客との会話でジェイルになにか危機が訪れるんじゃないかと言う不安に襲われた(もう巫女ではないので予知と言うものはできないので)
アレクシスはジェイルを助けるために爆弾を捨てに行こうとしたり
一族の長に狙われたジェイルを庇って撃たれます


ううぅっぅうっ

本当に切ない恋心で啼かされました

ジェイルには自分はもう必要でないし

そばにいれば邪魔になるから、自らの片付けは自分でと心に決めて

頑なまでにジェイルのもとを去っていこうとするアレクシスが悲しいです

切なさを充分に堪能なさりたい方いかがでしょうかw?




拍手[0回]

六本木心中   扇 ゆずは

おおー

という気持ちです(笑)

あの「東京心中」のリンク作としてコミックスに納められていた「六本木心中」の続編が同人誌で出ることになったそうですー

今度の秋のJガーデンで発売されるそうです~

あー楽しみです

あれ、なかなか魅力的な設定でしたし、面白かったのですが

ちょこっと「うーんものたりない感じ」という気持ちでしたので

同人誌で補完してくださるなら、また関西のはじっこから東京に旅立たなきゃ(笑)

(委託を待つというのはないのかという突っ込みは無しで御願いいたします)

詳しくは扇さんのブログで

あのコミックスの続きから始まって、かなりがっしりエロを書いてくださるそうです

第一弾は60pくらいかもということで、ワクワクしておりますー


拍手[0回]

カレンダー

01 2025/02 03
S M T W T F S
1
2 3 4 5 6 7 8
9 10 11 12 13 14 15
16 17 18 19 20 21 22
23 24 25 26 27 28

プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

コメント・トラックバック等大歓迎です

Twitter

カテゴリー

カウンター

最新コメント

[01/09 suuny]
[01/09 suuny]
[11/23 Lianha]
[11/22 さなえ]
[11/07 Lianha]

最新トラックバック

ブログ内検索

BL×B.L.People