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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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二本の赤い糸(水原とほる )

二本の赤い糸 (キャラ文庫) [文庫]
水原とほる (著), 金ひかる (イラスト)


二本の赤い糸 (キャラ文庫)




(あらすじ)

平凡な会社員の一実には、人に言えない秘密がある。それは、同性の友人二人に、高校時代から抱かれ続けているということ――。相手は、大学で研究を続ける英章と、大企業の御曹司・克彦だ。二人とは違い凡庸な一実は、求められるまま、二人に交互に抱かれる淫らな日々を送ってきた。けれど、微妙な均衡を保つ三人の関係に、やがて終わりの時が迫り…!?


雑誌で読んでけっこうお気に入りだった作品

このたびの文庫化について・・

三人のそれからそれから・・があるかなーと期待していたのですが

残念ながら加筆修正で一冊でした。

加筆してあるぶん三人の感情がより丁寧に書かれていて

雑誌で読む分よりはわかりやすかった印象があります。


高校生の同級生同士三人の恋模様です。

大学で研究を続ける英章と大企業の御曹司・克彦

二人との関係は無理やりな強姦から始まりいつかは終わる関係と思っていたのに

三人関係は変わることなく10年の月日が立ち・・・


ようはふたりのイケメンにベタ惚れされて流されている魔性の受けのお話です(笑)

ふたりの関係の中で流されるようでいて、まったく流されていない

それでいて二人の心の隙間を埋めてくれるという稀有な存在です。

平凡な会社員の一実(受け)は人には言えない過去があるため

ふたりにもいつかは手を離され孤独になることを予測して怯えています。

イケメンふたりは自分ではない相手の方がもしかしたら一実が好きかもと疑心暗鬼でいます。

そしてそんな危ういバランスに耐えれなくなったふたりのイケメンから

どちらかを選べと言われるのですが・・・


まぁこの三人ならこの結果が一番幸福なのかもと思いますが

後日談のラブラブ・・ちょっと波乱が欲しかったような気がします(笑)

糸に絡まったまま幸福な三人の関係を楽しみたい方いかがでしょうか?





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秋山くん(のばらあいこ)

Baby comics EXTRA 秋山くん (POE BACKS) [コミック]
のばらあいこ (著)

Baby comics EXTRA 秋山くん (POE BACKS)



(あらすじ)

ずっと好き意だったんです。
助けてもらったあの日からー。

不良グループの秋山君に恋した挫創系男子・柴。
思い余って往来で告白した流れで取り巻きに拉致され、
柴も秋山も思いもよらないスゴイ展開に!?
おふざけで始まった関係だけど、
次第に互いの心が通い始めてー。

カゲキな描写にドキドキしつつ、
人を想う青く真っ直ぐな気持ちに
あなたの心もキラキラで満ちる。


助けてもらったから恋をした子犬がじつは

甘え上手な攻め犬でした(笑)

惚れらせてほだされた秋山君が妙にエロ臭いのがよかった。

取り巻きに囲まれて愛の行為を見られて

取り巻きが離れていくのだけど

孤独に生きている秋山君にとっては

成り行きで一緒につるんでいるよりは

柴がいるからいいと言い切れる不思議な強さを持っているのが

妙に魅力的です。


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蛇淫の血 (沙野 風結子)


蛇淫の血 (ガッシュ文庫) [文庫]
沙野 風結子 (著) 奈良 千春 (イラスト)



(あらすじ)

その日を境に、大学生の凪斗の平穏な日常は崩れ去った―。凪斗の警護を任されたという男・角能が現れ、岐柳組組長の隠し子である凪斗が跡目候補となり命を狙われていると言い放つ。己に流れる血を忌み怖れ、平凡な生活を必死に守ってきた凪斗。だが、護る者であるはずの角能に監禁され、冷めた眼差しで弄ばれる。「おまえは、俺に与えられた玩具だ」心も身体も翻弄され、淫らな熱に理性は浚われていき―。極道BLの秀作、書き下ろしも収録してついに復活。

 
このお話はすごく好きでした。

まず奈良さんの挿絵効果があったと思うのですが

汐野さんというかたに初めて魅せられた作品であったと思います。

この作品「蛇淫の血 」と「蜘蛛の褥」はf‐ラピス文庫から出版されていて

長く続編を期待したまま リンクスから「蛇恋の禊 」「赫蜥蜴の閨」とでていたので

「蛇淫の血」も新装版ででるならリンクスで出ていただければ

本棚に飾ってもバランスがいいなぁと期待していたのですが

まさかのガッシュから・・・

やっぱり本棚はでこぼこのままのようです・・・(笑)

「蛇淫の血」は実は過去に2回も感想を書いた記憶があるのです・・

感想を書いたことを忘れていたとも言いますが

それほど思い入れがあった作品なのだと思うのです。(笑)


今回の書き下ろしでは

「樹の林檎」を描き父親からの電報をうけとったことで

自分自身が変わることを知りスランプになっていた凪人が

「初恋」を描くことでスランプから脱しました。

けれどその初恋の想いを形にして書き表すことがどうしてもできません。

自分のものになってくれた角能

キスをしてセックスをして・・魂ごと自分に捧げてくれた

片思いの渦中の中で描かれた「初恋」よりも

いまのほうがもっと彼を理解しているはずなのに 今の角能の姿を描けない。

そういうジレンマを感じながら学校で大学生という立場と

跡目襲名を正式に行われるまでのしばらくの間という立場で生活しておりました。

岐柳組四代目となることを十分認識し

一般人というか、他人とのセーフティゾーンを開けていたのですが

岩泉ともうすこし語り合っあっていたくて

そんな凪斗をあざ笑うかのように事件がおきるのです。

その事件を境にして凪斗は現実自分の背負うべきものを思い知ります。

そうして自分のゆくべき道、とるべき態度を認識し

楽になるべき方法を知っていても 友情を切り離して生きていく決心をつけるのです。

平凡で人当たりのいいいまどきの若者であった凪斗にとって

これが最初の決別の時となり 成長していくに必要な痛みであるのでしょう・・・

子蛇の脱皮と成長は本人にとってつらいことでもあると思います。


今回のこの本と今月28日にでる「蜘蛛の褥」二冊で

書き下ろしSSを収録した小冊子を全員サービス!ということなのです。

今回は振込とかいらなくて

二冊の帯についている応募用紙と宛名カードと80円切手4枚で 応募できます♪

ええ・・また応募しちゃうとおもいます(笑)

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「シュガーギルド」10月のJガーデンでの無料配布本が公開されております

Jガーデンで一穂さんのスペースを訪れた方ならすでに読んでいる

「シュガーギルド」10月のJガーデンでの無料配布本が公開されております。

気になる方は一穂さんのブログにご!→☆☆

達生と和がお互いに想いを確認しあった北海道の海の後

抱かれて、眠って、目が覚めたら夕方だった。

というところからお話が始まります。

そして年上の恋人ときたら愛を確かめ合って目覚めての第一声が

「遅くなると家族に電話しないと」・・・なんですよね。

和の心底がっかりした擬音が聞こえてきそうな気がしました(笑)

もういい年齢なのだからいちいちそんなことしなくてもと

いいつのる自分に恋人はあっさりとかわすのです。

そんな恋人の天然なのかすっとぼけているだけなのかちょっとつかめなくて

苛立ちながらも素直に親に電話しちゃう自分の可愛さに

和は気が付いていないようです(笑)

そしてそういう和に振り回されているようで振り回している達生って

けっこう大物なんだと気がつきました。




こういう甘い甘い後日談は大好きなのです♪





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兄弟とは名ばかりの (渡海奈穂)

兄弟とは名ばかりの (キャラ文庫) [文庫]
渡海奈穂 (著), 木下けい子 (イラスト)

兄弟とは名ばかりの (キャラ文庫)




(あらすじ)

キャラ文庫初登場の著者による、義兄弟の同居もの。 高校二年生の伊沙は、幼い頃に母親と死別し、父親と二人暮らし。 特に打ち込むこともなく、気の向くまま適当に日々を過ごしていた。 そんなある日、父親が再婚することに!! しかも相手の連れ子は、同じ高校の元同級生・稜だった! 真面目で優等生気質な稜が元々苦手だった伊沙。 真逆な二人の同居生活は、うまくいくはずもなく…!?


しさびさの渡海さんの兄弟もの

渡海さんも兄弟ものが好きということでけっこう筆がのっているというか

勢いを楽しめる一冊でした。


同じ高校という枠組みに入っていたとしてもほんの少しカラーが違う、

表現方法が違うというだけで高校生活をまったく会話もなしに過ごせれるということは

たしかにあって

そういう雰囲気でお互いに反発し合っている伊沙と綾だった。

放任主義の父親と二人暮らしで適当に生活している伊沙

そして祖父母と母の下で 真面目に堅苦しく生きている優等生の稜

そんなふたりが父親と母親同士が再婚することにより兄弟となってしまうのです(笑)

高校生の頃って嫌いとか苦手と感じるひとと

無理に接触したり話かけたりなんかしないと思うのだけど

このふたりは初めから反発を感じていた・・

ということは恋の芽生えとまではいかないものの

けっこうお互いが気にかかっていたんじゃないのかな

とおばちゃんは深読みし・・

まさしく同居生活をはじめてからはお互いに反発心を強めたり

理解し合うこともあって

ある事件と両親のあわやの離婚騒動で恋に変化していくのです~

優等生のぎこちない攻めを楽しんでみたい方いかがでしょうか(笑)?


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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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