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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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空を抱きしめる(李丘 那岐)

空を抱きしめる (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
李丘 那岐 (著), ヨネダ コウ (イラスト)

空を抱きしめる (幻冬舎ルチル文庫)



(あらすじ)

鳶・土木業の傍ら非行少年の更生を引き受ける阿万崎家。その長男・郁己は周りへの反発から、ゼネコン勤務の今に至るまで優等生を続けている。だが、少年たちの中にあって不思議と荒んでいない大信とは気が合った。勉強熱心で勘も良く、若くして鳶の職長になった大信は眩しく、安らげる存在―そんな相手から「好きだ」と告げられた郁己は…。


これはまさしく挿絵買いした一冊ですが

思いがけず楽しくわくわくしながら読めました。

挿絵の効果がものすごくあたしてきにはあったということと

お話のテンポがよかったこと

当て馬くんのあの底意地悪そうで腹黒い感じが好みだったこと

脇役のひとたちに個性が程よくあったことでしょうと思います。


そういえば以前にもこの作家さんの作品「夜明けの声は甘く」がリブレだから・・と買うのを

ためらっていたのですが夏目さんの挿絵で購入した記憶が・・・

そして主人公達もおもしろかったのですが個性的な脇役(和菓子)に心魅かれた記憶が・・

成長がまったくもってみられないようです・・・(笑)


今回のお話はガテン系大型犬×優秀なサラリーマン

鳶・土木業の傍ら非行少年の更生を引き受ける阿万崎家の長男として誇りは持って

生きているのですが、いかんせん高所恐怖症という弱点がありまして

実家を継ぐことはできずに大手のゼネコンに勤務しております。

非行少年たちと無理やり触れ合わされた結果

大好きだった年上の男にひどいめにあわされ

非行少年たちとどこか一線を引いてしまってます。

そんな不器用で優しい郁己の心に自然に入り込んできた大信(大型わんこ攻め)

好きだ好きだと押せ押せで攻撃してきて

またその攻撃が不快でない時点でもう両思いみたいな気がするのですが

過去非行少年として家に預けられていた田上と再会します。

田上とは仕事の上でかかわりをもつようになり振り回されるのですが

じつは田上は過去の自分があまりにも酷すぎて郁己を傷つける結果となってしまったことで

贖罪の意味合いで再会を演出してきたようなんですが

根が素直じゃない腹黒さんなので素直に反省の言葉が口にだせずに

逆に郁己を困られるようなことになってしまうという・・・

そういったいろいろな出来事を乗り越えてふたりが素直に恋に変化していく過程が

楽しく読むことができました。



当て馬?である田口も実は会社社長である行人になんか尻にひかれている気配が

するのですが、そのふたりはどういう関係なのかスピンオフで読みたいようなきがします(笑)

それから一番印象に残ったのが少年趣味のやくざのために

自分の小さなころの写真をやって実際に手をだすなと脅しつけられていた

やくざと30歳なのに中学生にしか見えないやくざの恋の物語でもいいのですけど~

挿絵買いでスマッシュヒットなこの一冊

未読のかたいかがでしょうか(笑)?


コメントレスです♪

hitominさん
こんにちは!はじめまして!
こんな辺境のブログに訪れてくださってありがとうございます。
しかもブックマークまでしてくださっているなんて・・・
分不相応ですがとてもうれしいです。ありがとうございます!
『DEADLOCK』シリーズでは一番好感度が高いというかゲイでないのが残念なネト
でも傷心の友達のために寝てあげれる度量の広さと優しさがよかったですよねー
この作品はほかにも小冊子とかで番外編が多いので
もう一冊にまとめてくれないかしらね。

コメントありがとうございました!
またよろしくお願いいたしますね









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臆病なサボテン (安曇 ひかる)

臆病なサボテン (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
安曇 ひかる (著), 金 ひかる (イラスト)

臆病なサボテン (幻冬舎ルチル文庫)




(あらすじ)

審査部に異動したばかりの銀行員・貴逵遼平は、無愛想な上司・柏邑紘人が苦手だった。部署全体が殺伐となるほど柏邑は人に冷たくあたるのだ。だが休日に犬を散歩させる柏邑の笑顔を見てしまった遼平は、やがて彼が癒えない傷を抱えたまま息を殺すように生きてきたことを知る。そんなとき、融資先との取引に不審な点があることに遼平は気づき…。


兄を傷つけて死なせてしまったとおもいこんでしまったときから

そして兄の変わりに医学部に入り義母の癒しになろうとしたのに

疵になってしまったことにきずいてしまったときから

不器用な青年はサボテンのように常に針をむき出しにして人を傷つけてしまう生き方を

選んでしまった。

悲しいほど不器用で純な生き方しかできない青年の心の傷に気が付いて

癒してくれる存在と出会えたこと

そして共に生きようと決心してくれたこと

悲しくて優しくてそしてどこか甘いお話でした。


現実の生活でもこんなふうに極端ではなくてもつい人を傷つけてしまうこと

人に傷つけられてしまうことがたくさんあるのだれど

見えにくいところではあるのだれど

外面ばかりの優しさよりは良いと思う。




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楽園は甘くささやく(神奈木 智 )


楽園は甘くささやく (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
神奈木 智 (著) サマミヤ アカザ (イラスト)

楽園は甘くささやく (幻冬舎ルチル文庫)




(あらすじ)

母を亡くした十八歳の穂波貴史は、遠縁の四兄妹、穂波冬杜・春臣・夏那・秋那の家で暮らすことに。人づきあいが苦手な貴史を、「穂波家の末っ子」として春臣・夏那・秋那は気遣ってくれる。そんな中、貴史はなぜか一番反感を覚えていた冬杜の優しさに、次第に心を開き始める。ある日、春臣から告白された貴史は、冬杜への気持ちに気づき…!?待望の文庫化。
今月のルチル文庫は買いたい作家さんがいなくて・・と思っていたのに

本屋さんをでるときにはルチル文庫を4冊も握っていたという不思議体験(笑)

しかも下調べなしのままだったので

新装版だスピンオフだという作品がちらほらあることにあとから気が付きました・・・

おもしろかったら過去の作品も買いあさってしまう癖があるので

そういうのは避けていたのに(涙

でもぎゃくにあらすじや挿絵さんに魅かれて購入したのに

自分的な萌えとは違っていた作家さんだったというのもちょっと涙してしまいますけどね・・・

まぁ失敗は成功の元(笑)?


このお話は新装版ということにあとから気が付きましたが

過去のお話を読んでいないので自分的にはまあまあよかったかなと思いました(笑

夢見がちな母親に育てられ監禁?に近いような状態で大きな屋敷で育ってきた貴史

けれどその閉ざされた生活は母の死によって大きく変わっていきます。

母の従兄弟の子供達4人のいる屋敷に引きとられ

人見知りというか人間嫌いの様相で生きてきた貴史もすこしづつ成長し変わっていきます。

大人であるという立場の冬杜の見えにくい優しさにちょっとやきもきさせられました(笑)


ちょっと文体とか設定に古さは感じましたが

家族内BLというのは嫌いではないので

楽しんで読むことができました。

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オヤジだらけのシェア生活(松雪奈々)

オヤジだらけのシェア生活 (二見書房 シャレード文庫) [文庫]
松雪 奈々 (著), 麻生 海 (イラスト)

オヤジだらけのシェア生活 (二見書房 シャレード文庫)




(あらすじ)

私のクララは意気地なしなんですっ

家賃格安のアラフォー男子のみが住むことを許された聖域。
行き着けの飲み屋の店主・大介に誘われそこへ引っ越した和也だったが…。

住んでいたアパートの建て替えで引っ越すことになった和也は、行きつけの飲み屋の店主・大介に誘われ彼の住むシェアハウスへ入居することに。
家賃格安、住人はアラフォーばかりの落ち着いた雰囲気で理想の住まいを手に入れたかに思えた和也だったが、引っ越し
当日に初対面を果たした同居人は、ラクダのように長い睫のオカマと、和也に一目惚れしてしまった暑苦しいイタリア人バリスタ。
その上うっかりEDであることを話してしまい、なぜか大介がその治療を手伝ってくれると言い出して――。
前途多難なオヤジだらけのシェアライフやいかに~!


巷の評判と挿絵に魅かれて購入しました。

前作「なんか、淫魔に憑かれちゃったんですけど 」みたいな

ハチャメチャナな面白さに期待していたせいもあります。

やたら個性豊かなオヤジ達の住む下宿屋さんというお話が面白かったです。

しかも主人公和也は37歳にして枯れきったEDのオヤジ・・・

好みなんです!

そのEDを直すために人の良い?下宿人たちがいろいろな意見をくれたり

援助の手をさしのべてくれます。

一番強烈な援護の手を差し伸べてくれた人は

下宿を紹介してくれたひとであり、行きつけ飲み屋の店主・大介です。

なんと大介は自分もEDであった過去を話してくれそれを直すために手助けをしてくれると

提案があるのですが

その援助というと・・・・下半身すっぽんぽんになって大介の膝の上にまたがって乗り

あげくに指でモゴモゴモゴ・・・

ふつう顔見知りだからといって・・・豪華なご飯おごってくれるからといって

いきなり下半身さらけだしてあそこをモゴモゴさせる大人がどこにいるんかい!

とちゃぶ台を返しそうになりましたが

まぁあくまでBLファンタジー

クララ君を回復させていただいて

恋を仕掛けられて

ついでに美味しく頂かれて

楽しく下宿生活をおくってください(笑)

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ふたりのはなし。 (朝丘 戻。)

ふたりのはなし。 (プラチナ文庫) [文庫]
朝丘 戻。 (著), 井上 ナヲ (イラスト)

ふたりのはなし。 (プラチナ文庫)




(あらすじ)

……愛って、なに? 元同級生で今は仕事仲間、そして恋人同士となった飛馬と海東。「絶対に幸せにしてやる」そう言って、海東の長かった片思いを受け入れた飛馬だったが、新たな関係に踏み出そうとして困惑する。恋人ってなんだ──? 海東は変わらずキスをするだけ。それ以上は触れてこようとしない。友だちだった頃には信じられた海東の心がわからなくなり、苛立ちを募らせ不安に陥った飛馬は
友人から恋人になったからといって何が変わるわけでもない。

逆にその変わりのなさが飛馬を不安にさせる。

初めての恋だからどうすればいいのかわからない

じたばたと心の中で悶えていても何も変わらない

それなら自分が変えていくとばかりに強引に行動していく飛馬が妙に可愛いです。

すきすき光線をあれだけがんばって発しているのにそれに動じない海東って

大物なのかはたまた究極の鈍ちんなのかちょっと迷いましたが

海東にしたって高校生のときに飛馬をはじめて好きになってろくに恋愛経験もなく

30手前になってしまったんですもの

初恋のひとたちでぐるぐるしちゃうのも無理ないですよね(笑)

でも飛馬があんなに恋心を伝えようとがんばっているのに

海東ときたらいつ飛馬の気持ちが変わってもいいよ。

恋人になれなくても、友人としてだけでもそばにいられるだけでいいからねという感じで

諦念しきっているような

憧れ続けていた夜空の星を手に入れれた幸福にとまどっているような・・・

そのせつなさが丹念に書かれていて

ふたりの恋心をあたしまで十分に味わえた一冊です。


コメントレスです♪

あきりんりんさん

「最果てのロクデナシ」情報ありがとうございました!
甲斐に見切りをつけてもらうために数々の努力をして逃げられたあの方が
どういうふうに男同士の恋愛に走っていったのかとっても楽しみなんです。
同人誌・・あたしも持ってます(笑)
あのシリーズではロクデナシな方々が非常に多いというか、そういうひとしかいないという印象が
ありますので、もしかしてとんでもないロクデナシに引っかかっているんじゃないかと妄想中(笑)
>犯人はこれかもと恐怖で雑誌捨てることにしました
あたしもけっこうな量もっているつもりでしたが負けました!
いや勝負じゃないんですけど(笑)
雑誌ってちょこちょこ単行本にならないものがあって捨てがたい短いお話も多いんですけど
なにもかも置いておくには宝くじでBL御殿を建てるまでの辛抱と捨てちゃいました。
断舎利がんばってくださいね~

lisaさん

お仕事大変なんですね。
あたしの狭い好みの中での情報で申し訳ないんですけど活用してくださったら嬉いです。
>来期のフェアを踏まえての購入リスト、お見事です
ありがとうございます~
お互いフェアーに振り回されておりますものね
でも来年からはちょっとだけでも←ここ重要 賢いBL読者になれるかなぁ(笑)

コメントありがとうございました!

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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