インクルージョン (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
崎谷 はるひ (著)
蓮川 愛(イラスト)
(内容)
電車で頻繁に痴漢にあっていた大学生の早坂未紘は、ついに反撃するが、人違いだったうえに相手に怪我までさせてしまう。落ち込んだ未紘は、その男、ジュエリーデザイナー秀島照映の仕事を手伝うことに。次第に照映に惹かれていく未紘。未紘の気持ちに気づいた照映は未紘と身体をつないで…。
新書化されたので、旧版ラキア黒のほうは持っていたのですが
またまた書き下ろしも加えられるだろうし、書きなおしもいっぱいだろうし・・・
まさか、まったく違う内容に変化しているかも・・・
なんてことまではないでしょうが(笑)
あいもかわらず厚みがすごいです・・・
でも、これが普通の感覚になっているせいか「ラブストーリーで会いましょう」の本が薄いと感じてしまう
崎谷マジック(笑)
お話は慈英×臣シリーズのスピンアウト作品ですけど
このシリーズを読んでいなくてもまったく支障なくこの作品は楽しめます。
九州男児の博多弁がどこに行っても抜けきることのできない苦悩は
関西弁でどこまでも押し切っていける関西の人間にはわからないそうで・・
イヤー関西人も関西人なりに悩んでいるんだとはおもうんですけどねぇ(笑)
ジュエリーデザイナー秀島照映(慈英のお従兄さんだそうです)×大学生の早坂未紘
痴漢に間違えてけがをさせてしまった照映の忙しい仕事を手伝うために
がんばる大学生未紘です
照映の仕事場にいるやたらキラキラしい青年霧島久遠
いやみったらしい下田
なかなかユニークな人材ぞろいの仕事場でがんばる未紘がかわいいです。
新田さんの挿絵の以前版も可愛い感じではありましたが(あくまでも新田さんものさしではですが(笑)
蓮川さんの挿絵だと以前のシリーズともきちんとそろうのでいいかも。
仕事に励みながら、いままで戸惑いながらがんばってきた都会での
大学生活にたいする戸惑いとか不安とかをこぼす未紘
それらを大人の対応でさりげなく励ます照映
大人だからではなく、自分でも天才慈英と比べて苦悩してきた経験があったからこその
いろいろな思いやりなんですけどね。
その照映をささえてきた久遠の不思議な大人の魅力もひきつけられます。
エロは・・まぁ崎谷ものさしでみたら普通・・・かな(笑)
でも、いろいろ考えさせられるお話でした。
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