硝子の花束 (幻冬舎ルチル文庫 す 2-4) (文庫)
杉原 理生 (著)
佐倉ハイジ(イラスト)
(内容)
大学生の瑛は、兄の恋人だった脩一と一緒に暮らしている。数年前、兄・雅紀の死に落ち込む脩一と一時期関係を持っていたが、今はお互いそのことには触れられずにいた。昔から脩一を好きだった瑛は、脩一と恋人同士になりたいと願っていたが…。ある日、不思議な均衡を保ちながら暮らす二人の前に、雅紀がかつて家庭教師をしていたという青年・本宮が現れ―。
「37℃」ですっかり杉原さんにはまったあたしですが
これにはあまり萌えませんでした・・・
何が原因なんだろうと考えるにあたっておもいついたことは・・・
全般的にやさしい繊細な人たちが
詩のように綺麗な世界で暮らしているという感触があったせいでしょうか・・・・
幼いころ母が男を作ったということが原因で父の実家に身をよせることになった瑛
捨てられたという心の傷を癒してくれたのは
隣家のやさしい老婦人と
その老婦人の孫でやはり両親に離婚され、父の海外出張に伴って一緒に暮らすことになった脩一
同じような境遇でもあり、同じような感性をもった二人が出会い引かれていくのは当たり前とでもいいましょうか
兄が母の元から父の元に引き取られることになり
そのさまざまな悲しみを背負った3人が
仲良く生きていくことになるのですが
脩一と雅紀が恋人同士になり、やがて別れのときが来て
雅紀の死により決定的に別れることになり、
心が壊れてしまった脩一を癒したいと瑛は体を許すのですが
ある日それにも破綻がき、
体の関係があったその瞬間をお互いに忘れたかのように
ともに暮らす穏やかな時間・・・・・
雅紀の家庭教師をしていた本宮の出現により
過去がまた鮮やかに浮かび上がり、今を見つめなおし
未来にかわっていく・・・
綺麗な切ない恋心に萌えなくなったというか、共感できなかったのは
あたしの今の気持ちがエロなのかもと放置しておりましたが
熟成しても萌えそうにはありません・・・
またピュアな気持ちになれたら読み直そう・・・
[0回]
PR