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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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DROPS(阿仁谷 ユイジ)

DROPS(f×COMICS) (Fx COMICS) (コミック)
 阿仁谷 ユイジ (著)



(内容)

人生は薔薇色じゃない!?

沫野(まつの)さん家の5姉弟が繰り広げる、のっぴきならない家庭事情と恋愛事情。
 
新星・阿仁谷ユイジが描くキュート&エロティックオムニバス!

優等生の長女は、“お父さん”と純愛真っ最中。
ロックンロール名次女は、子どもを抱えてラブ&ピース真っ最中。
マイワールド全開の双子(三女・四女)は、同じ人を好きになって戸惑い真っ最中。
そんな姉たちに振り回される末っ子長男は、ちょっぴりヒネクレ街道真っ最中。
 
僕らは今日も仲良し。
それなりに幸せです。
阿仁谷さんの作品は「ミスターコンビニエンス」以来ファンなので
 
これも作者さまのHPで紹介されていたので もう間違いなくBLだと信じて買いました。

でもー

いい意味で予想は裏切られて・・・(笑)

帯に書かれていたとおりキュート&エロティックオムニバスな漫画でした。



「はつこいの味」

両親を失って個性的な姉4人に囲まれた沫野雫はただいま15歳の高校生

好きな子もいます。

友人にも恵まれております。

太っているコンプレックスを抱えながらも青春を楽しんでいる様子が生き生きと描かれておりました。

残念なことに好きだった女の子は親友とくっついちゃって

自分のことが好きだった女の子を傷つけちゃいます。

人を傷つけたことで自分も傷ついちゃいながら

青い鳥は案外身近にいたようです。


青い時代だったよねとおばちゃんはため息をつきたくなります(笑)


「しゃぼん味」


双子の姉は分かち合うことを大切と言い聞かせられて育ったのです。

しゃぼんの液もきれいに半分こしようとしてすべてを流しちゃって悲しむふたりに

今は亡きおかあさんがいうセリフが素敵なんです。

泣きべそをかく楓と椛に頭をなでながら

「大事なのはきっちり分けあうこと以上に

一緒になってそれを大事にあつかう事なのよ」

言いきかすのです。

おかあさんに言葉どうりに、ふたりはふたりをちゃんと区別できて

それでいてふたりを同じように抱きしめようと努力してくれる

度量の大きな男の子を見つけて猛アタックしては砕けちゃうんですけど

最後はちゃんとつかまえていました(笑)

3Pの部分は朝チュンなんですけど~

十分にエロティックな雰囲気は堪能できました(笑)



他にも放浪癖のあるロックンロールな次女は外国の王子様と恋をして妊娠して

でも第三夫人になれなくて・・・・

子供を育てながらがんばって仕事と恋に励んでいる次女と

幼い妹弟たちを養うために人生のほとんどのエネルギーを使っちゃった長女の初恋とか

いろいろあって読み応え十分にありました。


BLではないけどおすすめです~



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セカンドハニー (シヲ)

セカンドハニー (MARBLE COMICS) (コミック)
 シヲ (著)

(内容)

今から3分だけ秘書を辞めろ 大学卒業までの世話係として遙に寄越されたのは政治家である父の私設秘書・志堂だった。どこにいても必ず捜し出し、どんな命令でも聞いてくれる有能で忠実な男。自分への奉仕がすべて仕事だと分かっていても本当は心の奥底で必死に願うものがある---。 大人気秘書シリーズと、カタログ誌上最高齢!?の靴職人シリーズを収録したシヲの最新コミックス★


 
表紙の目力と帯の「今から3分だけ秘書を辞めろ」のあおり文句に負けて購入に・・・

はちみつなめている男の方もなかなか良い眼の力があったのですけど

なめさせている?方の眼もなかなか色っぽくありませんか?(笑)


セカンドハニー1

お話はいつも振られてばかりの遥

でも、振られても振られてもめげないというのではなく、振られたところで心が痛まない関係みたいです

いつでもどこでも姿を消したら、必ず遥を見つけてくれる存在は

政治家である父の私設秘書・志堂だった。

どんな命令でも聞いてくれる存在、それが自分への奉仕でも表情を変えることなく淡々とこなしていく男

志堂が心から気にかけているのは「特別」であるのは・・・政治家である父だけ。

満たされない心を埋めてくれるのはたくさんのセフレ達

その彼らであり、彼女らにしても遥はセカンドであることしか望んでいない。

体は埋めあえても

心の孤独は思う人でないと癒されないし、埋めあえない。


まぁ結局は秘書さんも遥のことを心から思っていたようなのですが

腹が黒いうというかなんというか

いいなりになっているように見せかけてすっかり遥を調教&飼育していたようです。

遥のいやがる顔みたさにささいな意地悪を積み重ねていった根気はすごいとおもいます(笑)


東京漫画社からでているカタログシリーズで連載されていたみたいです

その時その時のお題に添ってお話が進行するせいか、ちょっといきなりな展開も多くあったし

その心情にいきつくまでのエピソードがたりないかなとおもいましたが

絵もきれいですし、お話も楽しかったです


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15歳 (石田育絵)

15歳 (バーズコミックス ルチルコレクション) (コミック)
 石田 育絵 (著)
 


 (内容)
 

こんな日々がずっと続くと思っていた

夏実は子供のころから、
5つ上の兄と兄の親友・圭吾の3人で過ごす時間が大好きだった。
だが13歳の夏休み、兄と圭吾の間に
今までとは違う空気が流れだしたことに気づいてしまう。
それから2年後、変わっていく自分たちの関係に耐えられない夏実は
幼い感情を圭吾にぶつけてしまい・・・・・・・!?

表題作シリーズのほか
作家×ホストの年の差シリーズ
78ページの書き下ろしもくわえた
読み応えたっぷりな作品集

 

最近 めっきり絵柄が変わっていきつつある石田先生です。

これも買うかどうか悩んでいたんですが、あらすじの学生ものという雰囲気と

表紙の絵は好みだったので買ってきました。

でも、まるっきり学生らしさとか、そういうものは影も形もありません(笑)



「15歳」

幼い時から夏実にとって5つ上の兄とその友達の圭吾と過ごす時間は心地よいものだった。

そんな日々がこれからも続くであろうと信じて疑いもしなかった幼かった時

けれど

13の夏に兄とその友達がいつものように過ごしながらも、その触れている肩の熱量とか

見つめ合う視線になぜか不安感を感じていた。

なにかが変わるかもしれないと・・・・

それから二年後

兄と圭吾の関係は少しも変わらないことを選んでいた。

兄はバイト先で彼女をつくり、なに食わぬ顔で圭吾と接する。

そこにどういう心境の変化があったのか、どういうエピソードもなかったのか

作品には説明らしき説明もなく

読み手も夏美のように圭吾に魅かれながらもとうとう恋人になることを選ばなかった兄に

苛立ちを感じます。

そしてその苛立ちをとうとう圭吾にぶつけてしまう夏実でした。


はっきりと言葉にしないで友人のままでいることを選んだ夏実の兄

そして人にはそれぞれ愛し方があると悟ったような顔をする圭吾

優しさと残酷さで人は青春を後悔で彩っていく

そんな読後感でした。



この話には続きがあって、専門学校に入学した夏美はそこで知り合った教師と泥沼の不倫を終え

自分の青春の後悔にひとくぎりつけるために

カミングアウトをしていまは行方知れずになっている圭吾を探し出し会いにいきます。

圭吾はいまでも夏実兄を愛していると言いながら、

それでもそばにいる優しい人を抱きしめている。

ゆっくりゆっくりはぐくんでいく愛でいいとふたりは時間を共有し

年齢をつみ重ねていくのだと思います。


いまどきのBLにあるような、一目で恋に落ちて愛をなんの障害もなく育てていく話ではなく

曖昧な幸福感でお話は終わっております。




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ここ最近・・

ここ最近ちょっと凝った小説とか、ひねりをきかしたもの

面白いBLというのは読んでおりますが

泣けるBLろいうものに出会ってないような気がしてきました。

うーーん

もしかして感性が↓になってきている・・・・・

魚住くんの本が月末に親書ででます。

あのときのように号泣できるかどうか不安です。

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耳をすませばかすかな海 (崎谷はるひ)

耳をすませばかすかな海 (角川ルビー文庫) (文庫)
崎谷 はるひ (著)
おおや 和美 (イラスト)

(内容)

謎めいた年上の男は、どんなに強く抱きしめても、心だけが―遠い。全てに秀でている事が、逆にコンプレックスになっている大学生・宮上和輝。何もかもに鬱屈していた高3の夏、ただ一度勢いで肌を重ねた年上の男・笙惟と偶然再会する。和輝の矜持や兄・瀬里への執着を、子供の甘えと鼻先で笑う彼の、甘い毒のような色香に翻弄されるのは、いっそ心地よかったが、だからこそ真面目に向き合おうとする和輝に、彼は底の見えない瞳で笑うばかりで―。
 


崎谷さんの作品の中で一番好きな作品はなんなんだろうと考えてみたら
 
初期の「ミルククラウン」シリーズで崎谷さんというかたに出会った のですが

一番気に入っていたのはこれかなと思って再読してみました。

思えば娘が神谷さんにはまって、

「CD買おうと思っているんだけどどっちがいいかな?」と聞かれた作品は

「しなやか」シリーズとこれでした。

もうなにも考えずにこれをお勧めして購入したあのころ・・・

ロングロングドライブで思いっきりこれを聞きましたね(笑)

あのときもし事故でもしていたら・・・・

えんえんと事故現場で神谷さんの色っぽい声が周囲に流れていたのではないかと

(事故しなくてよかった・・・・)


CDのなかでも一番好きな作品です。

年上のプライドが高くて傲慢で傲岸ででもどこか自分を貶めていた笙惟

謎めいていた大人の男の魅力にはまってじれじれしていた年下の大学生宮上和輝

自分を振り回すだけ振り回してなおかつ大人の余裕さと狡猾さをみせつけるかのような笙惟の

本心が見えなくて不安とか焦燥感にいらだっていました。

気になるときが恋の予感とでもいいましょうか

体はいくらでもくれても心はつかめない笙惟に気になって、じれて、ぐるぐる考え込むというのは

何でも出来て頭のよい和輝にとっては初めての経験であったのだと思います。



ある出来事から自分の気持ちにはっきりと気がついた和輝は

もう本領発揮とばかりに言葉で笙惟を押せ押せで押していき

ほんとうは純情でかわいい笙惟の真実をさらけ出していくところもほんとうに読んで美味しかったです。

何度読み返しても新しい発見があるこの作品

夏の疲れた頭にぴったりの一冊ではないでしょうか?


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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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