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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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雪よ林檎の香のごとく(一穂 ミチ)



一穂ミチ(著)
竹美家らら(イラスト)



(内容)
中学受験も高校受験も失敗し、父の母校に進学する約束を果たせなかった志緒。今は、 来年編入試験を受けるため、じりじりする気持ちを抱えながら勉強漬けの毎日を過ごしている。五月雨の降るある日、志緒は早朝の図書室で、いつも飄々としている担任・ 桂の涙を見てしまった。あまりにも透明な涙は、志緒の心にさざなみを立て——。静かに降り積もるスノーホワイト・ロマンス。




題名にある北原白秋の歌のような、切ない哀しさと綺麗な想いがあふれているようなお話でした






父親の母校を受験しようとしては思いがけない病気に阻まれて

失敗をしてしまったことがまじめで一本気な志緒にはたまらないくらい辛いことなのでした

今度は編入を目指して毎日毎日勉強にがんばっているのに

両親はそこまでの思いもなく、

15年ぶりの妊娠にうかれているように感じてやりきれない思いをかかえていました


そういう青い気持ちを抱えたまま日々をすごしていた志緒が

自分の子供じみた感情に気がつくのは担任である教師桂との出会いからです

飄々と生きているようで

その実人一倍苦い思いを抱えて苦しんでいる大人と出会い

成長しやがて恋を芽生えさせ

愛を育てていくことの大切さをしっていくのです


淡々と雪がつもるように愛を重ねていくお話でした

脇役にちょい人間が壊れたような存在の当て馬くんもおりまして

なかなかに読み応えがあります

ディアプラスのHPにある「SS」もよかったです

気になる方一読お勧めです(笑)





「好きだから、好きでいる」

教師と生徒、ただそれだけの関係だった。----あの涙を見るまでは。

恋に揺れる心を切なく綴る、一穂ミチのデビュー文庫









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ビター・スイート・レシピ(月村奎)




ビター・スイート・レシピ (新書館ディアプラス文庫 192) (文庫)
月村 奎 (著)
佐倉ハイジ(イラスト)

(内容)


一年近くひきこもりを続ける健太。亡き祖母の住居兼店舗で、現実逃避にレース編みをしてひとり、暮らしている。そこへある日、宇佐見という男が訪ねてきた。長くシャッターを降ろしたきりのこの店で、焼菓子専門店を開きたいというのだ。店を貸すことになった健太は、夢と希望に満ちた宇佐見のペースに巻き込まれるうち、彼に惹かれている自分に気付き……? ほんのり苦くてほんのり甘い、ラブ・アソートメント!!



一番好きなものは最後でという癖がありましてー

さすがに食べるものとかは限界を知ったので、

好きなものでも先に食べるようになりましたが

本屋で大量購入のあとは・・・・

やっぱり漫画から

それから小説

そして最後に一番楽しみにしていた本という癖は変わらずあるようです(笑)


月村さんの小説は同じような言い回しとか、同じような設定とか多々ありますが

安心して最後まで楽しめる作家さんという言う意味で好きな作家さんです


家族の意見というか、こうあらねばという意見に自分を押し殺して

がんばって無理して生きていましたが

大学の受験失敗と大切にしてくれた祖母の死の打撃に耐えられず

引きこもりとなって世間からも家族からも離れて生きておりました

時折訪れる兄の存在と発言で家族が望むように生きていけない自分にまた

失望して生きている青年健太

彼の得意はレース編みで豪奢な作品を作り上げることで時間をつぶしております


生きることで挫折を知ることは大切なこと

それを次にどう生かすか、それが大事なんだと思うのですが

挫折によってこうも簡単に人間は傷ついてしまう存在だということを

理解しあうということが大事なんじゃないかと思ったわけです



おいしい匂いとレシピと優しくて強い宇佐美と出会うことによって

一歩踏み出したり

また縮こまったりしながらも

生きる楽しみを見出していく姿はとても素敵でした



愛している。生きている。

ひきこもりの健太の毎日に魔法をかけたのは、

宇佐美の、大きくてあたたかな手――
















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演劇どうですか?(桜木 知沙子)



演劇どうですか?
(えんげきどうですか?)


桜木知沙子(さくらぎちさこ) イラスト·吉村
ISBN978-4-403-52193-5
定価588円 文庫判


騙されて丸め込まれて、大学の演劇サークルの助っ人となった絆次。舞台に上がるのは小学校の学芸会(馬役)以来だ。なのに客も大勢来る学校祭での出し物に出演する羽目に! 演じるのはヒロインと恋に落ちる役、ただしヒロインも男——。相手役の眞水は美形の元子役で、学内でも有名人だ。だが、とてもカンジが悪い。そう絆次が思っていたところ、実は……? 恋あり舞台あり宴会あり、キャンパスライフ・ストーリー♪






正直にいいます・・・

最近の桜木さんに萌えを感じなくなったので、

そろそろ作者買いはやめようと決めていたのですが

本屋で手にとって、まぁ一応買ってみようとおもって買いました

期待以上です!!

あたしが好きだった「愛がたりない」と同じくらい感動し萌えました

いやいやいや

内容はまったく違いますし、シチュエーションも設定も違うのですが

それと同じくらい楽しませていただきました


だまされて丸め込まれて演劇サークルの活動に身をまかせるはめになった

絆次くんです

そこにいるはずの相手役は綺麗で可憐なお目当ての彼女ではなく

目つきが悪くて横柄でとても感じが悪い眞水でした

丸め込まれてはまり込んだサークルでの活動を続けるうちに

だんだん演劇とかサークルの面白さもしっていくのですが

眞水のいいところ可愛いところを知るにつれ心ひかれていくのです


実は眞水が絆次に大学を受験するときに助けてもらい

心魅かれていたのです

でも素直に感情を出すには眞水にはできません

幼いころ子役として持て囃されていた自分が売れなくなるとともに

親同士が不仲になったりと世間の冷たさを十分にしってひねていたのです

素直でない眞水と

今一歩自分の感情の機微に疎い絆次はどうやって恋をつかんでいくか

楽しい一冊でした(笑)








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隣人はドアを叩く  麻生 海



隣人はドアを叩く (ディアプラスコミックス) (コミック)
久我 有加 (原作)
麻生 海 (著)



(内容)

サラリーマン・戸並くんのお隣さんは、売り出し中の新人若手芸人の功平さん。のんびりご近所付き合いをしていたある日、会社で突然ハードな部署への異動が言い渡された! そんな時、思い浮かんだ功平さんの顔に胸がうずうずして……!!? 麻生海と久我有加のドリームタッグがおくる、のほほんラブステップ!



普段は小説のほうが購入金額はすごいのですが(当社比)

なぜか今回は漫画のほうが購入数も金額も大きかったです

全員プレゼントにも振り回されていますが(笑)

高永さんの絵本購入というか応募すべきなんでしょうかと悩み中(笑)




病気で困っているところを

売り出し中の新人若手芸人の功平さんに助けられ

それ以降は助けたり助けられたりと

ほのぼのとした近所付き合いをしていたふたりでした

そういう平和さを楽しんでいたサラリーマンの戸並くんに降りかかった災難は

異動です・・・

でも、どこか消極的な戸並くんに

功平さんのアドバイスはいままでの価値観すら変えてくれて

なんとなく楽に呼吸できるようになっていくんです

お似合いの二人に当然当て馬くんはいます

戸並くんの異動の原因ともなる常務の息子くんですが

悪人というより好青年です

どっちかというとこちらのほうがお買い得なんではと思わずにはいられなかったですが(笑)

まぁ縁というやつですねぇというほのぼのした漫画で読後感はよかったです

久我さんの関西弁が好きなせいもあるとおもいますけど(笑)





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ここからどうする?   (三池 ろむこ)

体調がよくなってきたので久々に本屋さんにいくことに

密林でもヤフオクでも欲しい本がきたときはうれしいけれど

やっぱり自分で見て選んで買うという楽しみはまたひとしお

やっぱ健康ってだいじ~(笑)

ということで

「言の葉の花」の表紙でしか知らなかった三池さんの漫画を購入することに



ここからどうする? (ディアプラスコミックス) (コミック)
三池 ろむこ (著)

(内容)

凛とした空気、まっすぐ伸びた背中——俺は、白木と碁盤を挟むこの時間が一番好きだった。だけど、そうやって向かい合うごとに、あいつのことが気になっていって……!? 恋を知らない未熟な二人のティーンエイジ・ラブ!! 表題シリーズほか「ずっと待っていた」「美しき日々を」「素晴らしい世界」を収録。




前評判は高いし、ディアプラスだし

しかも! 「碁漫画」


となればあたしの中で「ヒカルの碁」なんですよ~~


藤原佐為さまーーと心の中で高揚してましたが

普通の碁BL漫画でした(笑)(当たり前

高校生のライバルでもあり、

人間同士惹かれあうものがありのピュアな漫画でした・・・・



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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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