アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております
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正直にいいますと、秀さんの作品のあれこれ読んでおりますが
繰り返して読むという作品ではないなという感覚でした。
ワーキングの部分の読ませどころは本当にしっかりと書かれているので
自分でも経験したことのない職種を堪能させていただいておりましたが
イマイチ恋愛の部分が弱いというか・・
実感が無い感じでした。
この作品はワーキングの部分もあるといえばあるのですが
お話の進行に必要な部分だけでしたし
恋の目覚めから、愛の深みにはまっていく過程が丁寧に書かれていて
読み応えがありました。
レーベルというか、
出版社さんによって同じ作家さんでもずいぶん違ったイメージを
持ってしまうことが有りますね。
新書と文庫だと書く分量も違うのだとは思うのですが
編集さん次第というところが大きいのかなという印象もうけますね。
幼い時から父親に殴られて罵られて育った弦
自分は悪い子だから殴られても仕方ないという思いを刷り込まれて育ってしまう。
名家の出でしとやかでおとなしい母は殴られる子供をかばうこともなく
自分だけ実家に避難してしまうという・・・
そんな家庭でも、自分にとっては唯一無二のものなので
無視されるよりは殴られている方がいいと思い育ってしまう。
DVの連鎖を断ち切ることもなく
自分を貶めて喜んでいるような男に恋をしてしまうのです・・・
傲慢で身勝手な恭一
たとえ自分は結婚しても弦離さないと言うのです。
弦が自分の弟に密かに恋をしていることを知っているのですが
弟の一哉もまた弦に惹かれていることを知っているのですが
そんな気持ちさえも自分のわがままで傲慢な思考で
無視し傍若無人に振る舞います。
彼ら双子もまたおとなしいサラリーマンの父と勝ち気な母に育てられ
あからさまな偏愛と無視によって育てられた子供なのでした。
家庭によって幼い頃から染みこまされ、歪まされたものは
大人になってもなかなか矯正できるものではないのでしょうね・・
そんな悲しい背景をもつ三人の孤独な魂の行き場は
兄弟は二人だけで夏山登山の遭難により大きな転換をむかえます。
その転換を語っちゃったら・・・
お話が全部よめて楽しくないのでここでやめておきますが
寸止めが嫌いな方はどうぞ一読してくださいね(笑)
山での独特のルールとか、
山の美しさとか
その背後にある危険とか
わかりやすい文章で丁寧に描かれていて
自分でも山に登っているかのような気持ちにされます。
このふたりがこれからどういう道をたどっていくかが
興味があります。
大人同士【キャラ文庫】 [文庫]「他人同士1」「他人同士2」「他人同士3」
秀香穂里 (著), 新藤まゆり (イラスト)
大人同士【キャラ文庫】
(あらすじ)
「作家にいい顔するだけの編集なんて無能だ」優秀だけれど廃刊寸前の文芸誌で燻る編集者の小林に、毎日喧嘩を売ってくるのは同期の時田。分析能力に優れた営業部のホープは、実は小林と同じゲイ。ある夜「外回りで疲れた俺に肩くらい貸せ」と挑発され、つい勢いで抱いてしまい!?犬猿の仲の二人が恋に落ち、やがて週刊誌の黄金時代を築いていく―「他人同士」待望のスピンオフ登場。
なぜ彼らは恋をしたか (キャラ文庫 し 2-19) [文庫]
秀 香穂里 (著)
梨 とりこ (イラスト)
(あらすじ)
建設会社の若きチーフ・デザイナーの緒方。次の仕事は新興のライバル会社と合同の新ビル計画だ。会社の格と己の才能、当然リードするのは私だ-けれど相手方のデザイナー・堂島は、骨太な容貌に、繊細で確かな才能の持ち主。見せられた第一案に早くも打ちのめされる。「誰よりあなたに認めてほしいんだ」素直に意見を求める堂島に強い羨望と嫉妬を覚えつつ、緒方はその存在を無視できなくて!?
堕ちゆく者の記録 (キャラ文庫) (文庫)
秀香穂里 (著)
高階佑 (イラスト)
(内容)
『9月1日、俺は目覚めると、檻の中に囚われていた―』ある日突然、勤務先の青年社長・石田に監禁されてしまった、デザイナーの英司。「今日から君をAと呼ぶ。これは三十日間の実験なんだ」石田は1冊のノートと鉛筆を渡し、日記を書けと命じてきた。名前と自由を剥奪され、身体も精神も支配される―官能と狂気に晒されて、人はどこまで理性を保てるのか、衝撃の問題作。
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