オーナー指定の予約席 (キャラ文庫) [文庫]
洸 (著)
須賀邦彦 (イラスト)
(あらすじ)
レストランの見習いシェフ・倉持久哉の片想いの相手。それは、若きやり手のオーナー・鳴瀬悠一。有能で洗練された物腰の鳴瀬は久哉の密かな憧れ。そんな鳴瀬に構われ、勘違いしそうになるほどの特別扱い。けれど、鳴瀬には長年想い続けている相手がいるらしい!? 「叶わない想いなら、身代わりでもいい」。少しでも鳴瀬の傍にいたい久哉は、抱かれる決意をするけれど…。
レストランのオーナー(鳴瀬悠一)×見習いシェフ(倉持久哉)
久哉が幼い時いつのまにか帰ってこなくなった父親
恋に夢中になるあまり子どもを何度も捨てて行く母
母が消えるたびに施設に入り、恋に破れた母が帰ってきたらまた一緒に暮らす日々は
安定のかけらもなく
ただ生きて行くことだけに必死で、
いつも捨てられることに対して身構えてしまう習癖になってしまっていたのです。
この切ないけなげな受けちゃんに感情移入して泣きそうになる作品でした。
オーナーの悠一に何度も口説かれてはいたものの
悠一がほんとうに好きな人か彼の友人である作家の青木であることを知っていたので
本気の誘いには受け取ってなかったのだが
青木の妻の妊娠をしりショックを受けただろうと思う悠一を気遣い
初めて悠一を誘い関係を持つことになったのです。
関係を始めてしまえばいつかは終わる・・・
そうわかっていながらも少しは悠一を慰めることができたのならそれでいいと
その時が来るまで悠一のそばにいられたら思うのです。
毎週休みの前には悠一の部屋に泊まり
初めての海辺でのデート
そんなささやかな幸福な時間に終わりを告げたものは・・・
母との再会でした。
母は久哉の持っている預金をすべてもって新しい男のために貢いでしまって
また姿をかき消すのです
残された久哉の生活のことなど考えることもなく・・・・
生活に窮乏した久哉は一番迷惑をかけたくないと思っていた悠一に相談しようとして
悠一が他の人の腰をだき耳元に唇を寄せている場面に遭遇してしまうのです。
絶望の果てに仕事も辞めアパートもお金を払えなくなるからと退去を申し出て
あてもなく歩き回り公園のベンチに座る久哉の前にあらわれたのは
悠一の思い人である青木だった。
じつはどこか悠一に対して壁を作っている久哉の存在を青木に相談したところ
久哉を妬かしてみたら・・ということだったらしい
誤解が曲解を生み、
それが捨てられ癖のある久哉にとって
どういうふうに感情が動くかも知らずに取った行動とはいえ・・・
大人らしい行動をとってくださいと言いたいものでしたね(笑)
誤解もとけて、ようやく恋人となったふたりでした
エッチの回数も多く、エロも濃厚(洸さん比ですが)
最初から久哉もあれだけ大事にされているのだから
悠一の愛情に気がついてもよさそうなんですけど
愛とか幸福とかは自分には縁がないと決めつけている久哉ですので
悠一に頑張ってもらわなきゃしょうがないです(笑)
後半「オーナー指定の特別席」には同居、オーナーの縁談のお話とか
久哉の高校時代に付き合っていた先輩とかいろいろな問題が降りかかってきます。
どこか幸福に逃げ腰な久哉もようやく悠一によって少しずつ変わりつつありそうで
帰る場所を手に入れるための努力をしていくことをおぼえてがんばろうとしていきます
けなげな切なさと読後感のよさを楽しみたい方いかがでしょうか?
コメントレスです♪
lisaさん
早速の確認のお返事ありがとうございました!
ちゃんと見えていると聞き(読み)安心いたしましたー
ただでさえ、読みにくいあたしのアホな文章をより読みにくいテンプレにして
どうしましょうと真剣に悩んでいたのでありがたいです。
なんで、あのパソコンだけあんな表示の仕方になっていたのかは調べようがないし
あたしのパソコンスキルでは読みやすいテンプレを探すくらいしかできませんが
また何かあったら教えてくださいねー
今回もありがとうございました!
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