深呼吸 (ビーボーイノベルズ) [単行本]
木原 音瀬 (著), あじみね 朔生 (イラスト)
深呼吸 (ビーボーイノベルズ)
(あらすじ)
谷地健司は20年近く勤めていた外資系の会社をリストラされてしまい、40歳を過ぎて弁当屋でアルバイトを始めた。リストラのショックが癒え、穏やかに過ごしていた彼の前に突然、榛野が現れる。榛野はアメリカの大学院を卒業したエリートで、谷地に冷酷に解雇を言い渡した年下の上司だった。無能と宣告されたような気持ちを思い出すので二度と会いたくないと願っても、彼は毎週末やってきては弁当を買って話しかけてくる。その真意は…。
2002年に雑誌で発表されて、
その雑誌とかがオクで高値で売買されていることは知っていましたが 手を出せず・・・
でも読み終わってみたら手を出さずにいてよかったと思えました。
いや、強がりなんかじゃないんですよ(笑)
というのも、
上司がリバというのは作中で彼と肉体関係がある男が 語っているのでわかりましたが
上司はともかく、
過去彼の部下であった谷地は恋さえ自覚していないままなんですものー
この究極の焦らしプレイに耐えていた方の忍耐に感銘を覚えますよ。
でも自分も長い間待っているのもあるしね・・
BL読みさんはある意味究極のMなのかもしれません(笑)
リストラされて会社を止 めさせられた谷地
ようやく気持ちも落ち着いてお弁当屋さんで働く生活に慣れて
季節の移ろいとか感じられる今の生活に満足はしていtのだけど
その生活に突然現れたのは、谷地にリストラを言い渡した年下の上司の榛野
彼がお弁当を買いに来るたびに、自分が不要と言い渡させたあの苦い感覚が戻ってくるので
あまり会いたくはない存在だったのに
なぜか彼は谷地に会い話しかけてくる。
そしてある事件を境になぜか穏やかに休日を共に過ごすようになってきて・・
木原さんだからどこかに痛みがあるだろうと待ち構えて読んだのですが
愛すること、愛されることのせつなさはあっても肉体的にも精神的にも痛みはなく
初めて木原さんを読んでみようと思う方にも大丈夫とおすすめできるのではないでしょうか?
そして一月には以前同人誌で発表された「男の花道―Don’t Worry Mamaシリーズ」が
発売されるという嬉しいサプライズがあります!
Don’t Worry Mamaの主人公たちがヤキモチが原因であそこにピアスつけちゃうところに
遭遇して以来ショタ系にはまってしまった友晴(ゲイバーのママ)
ひょんなことが原因で知り合った松尾はオタクで巨乳が好きなノンケの会社員
松尾に懐かれていることが嬉しくてついつい心も傾けてしまった
オネエの悲哀が見事に書かれていたのだけど、どこか中途半端だったので
これでまとめて完結するまで読むことができるなんてすごく嬉しい。
一穂さんの新刊も一月だし
まだまだ長生きしなきゃ(笑)
木原さん怒涛の活躍がすごく楽しみです(笑)
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