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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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千束さんに伝えて (梅太郎)


千束さんに伝えて (ディアプラス・コミックス) [コミック]
梅太郎 (著)




(あらすじ)
 
デパート外商員の波平と、セレブで強引な千束は恋人同士。
波平は、お城みたいな千束の家でほぼ毎日過ごしているが、
完全に引っ越す決意はついていない。
そんなある日、リフォーム業者がマンションを訪ねてくる。
それは高校時代の先輩で……?
センシティヴ・リーマンラブ。梶×哲の「ファントム・キス」も収録!!

「あした彼のベットで」
「眠れない恋人」
薬指が知っている
「もう君を待たない」
 

けっこう好きなシリーズでしたので、あつく感想を書いているつもりでしたが

全然書いてませんでした(笑)

自分の中の記憶を貯めておく能力の低さに驚きます(笑)

セレブで強引な恋人千束とほぼ同棲に近い状態で暮らしながら

どうしても自分のアパートを解約できませんでした。

いろいろな意味で自分を卑下してしまう傾向があるデパート外商員の波平は

いろいろな時間や出来事を千束と共有していったのですが

セレブな生活に慣れない自分

過去自分を取り巻いてきた普通の生活や時間というものが

いつか千束とのこの幸福な時間に終わりをつけなくてはいけないものだと考えているのです。


そうした波平の感情や思いに気づきながら

波平にその壁一枚を乗り越えさせることができなくってじれったさを感じている千束には

どうしようもなかったのです。

父の急病というアクシデントにかけて

もしこれを乗り越えれないようなら波平を不幸にしてしまう前に別れを決意する千束でした。


千束に拒否されて傷心をかかえて懐かしい生まれ故郷で懐かしい仲間たちを再会し

波平は心地よさを感じながらも、どこか違うと言う違和感を感じています。

そうそこに愛しい男がいないという違和感です。

そこにお姫様ならぬ千束が」迎えに来てくれて

すべてを話してくれます。

家族のこと、会社のこと、それに関するいろいろなこと

これからの自分のそばにいるなら波平にもいろいろな波紋が及ぶことを

そうしてやっと波平は気がつくのです。

心の中で線をひいて千束との距離をとっていたのは自分であることを・・・


千束がいない場所に自分のテリトリーなんかない

もう千束は波平のものだから

波平の言うとおりにしてと

きっぱりと告げた波平が男前でまさに王子様でした(笑)

男前の王子様受けを楽しみたい方いかがでしょうか?


 
 コメントレスです♪

あきりんりんさんはじめまして!
CDについて詳しい情報ありがとうございました。
あのまま勢いに乗って買って冬貴の声がない・・とさまようとこでした(笑)
我が家は娘も腐女子なので趣味について語れるのはいいのですが
時々こっそりあたしのお気に入りを持っていこうと画策しているので困ります・・
しかも隠していたら、隠し場所までちゃんとしっているというしっかり者です(笑)
二十歳の娘がいるおばさんですが
心はいつも乙女なのでと開き直ってがんばっておりますので
またよろしくお願いいたします<(_ _)>
神谷さんのツンデレ女王受けが大好きなので
冬貴はもちろんですが「耳をすませばかすかな海」の笙惟が大好きなんですー
またいいCD・萌え本などありましたら教えてくださいね

コメントありがとうございました!
 

拍手[4回]

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終わりなき夜の果て〈上〉 (和泉 桂 )

終わりなき夜の果て〈上〉 (リンクスロマンス) [単行本]
和泉 桂 (著)
円陣 闇丸 (イラスト)




(あらすじ)

禍々しくも淫らな血統の清澗寺伯爵家―
その次男・和貴は、深沢に支えられて業の深い一族を背負っていた。
だが、深沢の義弟の出現で、恋人の過去と向き合う羽目になる。
折しも父の冬貴が倒れ、血族を担う重圧に追い詰められた和貴は、
深沢を愛するあまり彼から離れようと決意し…。

雑誌掲載作に加え、
初代伯爵・貴久の掌編、
冬貴の伏見への深遠なる想いを描く書き下ろし作品も収録した、
清澗寺家シリーズの第一部完結編・上巻。


雑誌掲載作は読んでおりましたが

今回冬貴編も加わって華やかにに一部完結編です

しかも全員プレゼントに200Pにもなる豪華な小冊子が

すでにもう決定しているとなれば

買いはきまりです(笑)!


「宵闇」書き下ろし。貴久と、嵯峨野によるプロローグ
「終わりなき夜の果て・前編」2007年小説リンクス10月号掲載分の改稿。和貴編。
「罪の褥を満たす愛」書き下ろし。冬貴編。
「滴る蜜」書き下ろし。終わりなき~後の相変わらずな日常を描いた小編。

「終わりなき夜の果て・前編」

和貴の冬貴にはない弱さ、脆弱さというか肉欲に弱い部分はそのままに

けれど心は果てしなくもろい部分を深沢という男に支えられることによって

清澗寺という闇の眷属を背負うことができているのだということがすごくよくわかった

本篇でした。

深沢という男の過去を知り、

自分という存在を支えるために何もかも捨て去ったことを知り

これでいいのかと迷い悩み傷ついた結果

自分のために深沢という男をこれ以上振り回せてはいけないと思い

深沢に殺される道をえらびます。

愛する男に手をかけてもらうという至上の幸福に浸りながら

誰よりもその男を愛していることに思いを馳せる。

それほどまでに愛した男と共に生きることを選ばなくてよかったこと

清澗寺という闇に自分だけでなく深沢まで巻き込まなくてもよいということに安堵する。

けれど、それ(死)は自分のものだけでなくてはならなかった。

深沢まで後追いするからと聞いたその瞬間

死ぬことが怖くなるのです。

自分だけの死ならば至上の幸福を永遠に手に入れることができますが

愛する男を死なせることはどうしてもできないことなのです・・・

脆弱な心でいつも終焉を望むばかりであった和貴でしたが

清澗寺という闇に壊されるならば、愛する男に壊されてしまうことを望むのでした。

清澗寺という棺と

ともに生き、ともに囚われ、ともに朽ち果てるのならば

幸福なのだと思うことができた和貴の成長が読めてよかったです。



「罪の褥を満たす愛」

冬貴の物語です。

清澗寺の最後の闇として生まれ、それとして生きることに何の思惑も感情も持っていません。

無垢な存在としてほとんど自分について語ることのなかった冬貴が

今回は語っております!

ある事件を契機として情人である伏見に縁談の話がでてくるのですが

そのことに話が及ぶと軍刀に手を伸ばしその切っ先を伏見に向けるのです。

「おまえは私を娶った。二人も妻はいらないはず」と言い切る冬貴

自分には妻子がいて、無数の男女と寝ていることを嵯峨野に追及されると

自分には義康だけでいいと言い切るのです。

血のひとしずくまで自分の物だから枯れ果てるまで寄こせと淡々と言葉を紡ぎ

義康が死んだら自分も死ぬと揺らぐこともなく伝えるのです。

これを神谷さんボイスで聞きたくてCD(三枚組)を買おうとはやっていたら

あんまり聞かないCDに無駄遣いをしないようにと娘から教育的指導をうけました・・・;;)


いままでのお話の中で分かりづらかった部分

なんでだろうと思っていた部分が綺麗に整理されて語られていて

まさに第一部の完結編として読み応えが十分に会った一冊でした。


拍手いろいろいただきましてありがとうございます<(_ _)>
励みになります♪♪






拍手[6回]

くるおしく君を想う (沙野 風結子)


くるおしく君を想う (ガッシュ文庫) [文庫]
 沙野 風結子 (著)
朝南 かつみ (イラスト)

 

(あらすじ)

憧れていたあの人が想うのは兄。弟の自分は疎まれていた
―死を願われるほどに。
その哀しい記憶から十三年、航希は兄の采登が失踪したことで
焦がれていた男・莉一と再会する。
采登の借金を肩代わりするという莉一は、
その代償として自分が愛した采登の代用品になることを航希に求めた。
甘い言葉も優しい愛撫も、自分へのものじゃない。
抱かれるたび傷つきながらも、莉一への想いは今なお降り積もる…。
狂おしくて甘い、危うい愛。
沙野さんの 3年前の作品です。

正直いいましょう・・・

あのときのあたしはこの古いほうの作品を買う時にちょっとためらいました(笑)

なぜならー

肌色満載だからです(笑)

いまなら何も考えずに平気でレジにもっていくでしょうが

あの頃のあたしは白かったというか、心は乙女でしたから(笑)

         ↓過去の表紙です

51-Hfwk5oeL__SL500_AA300_.jpg美しいです。

攻めに首を絞められかけながらも

抵抗らしい抵抗はありません。

究極のM受けなんだと思いました(笑)

















幼い時から航希が隣家にすむ莉一のことが好きで好きでたまりませんでした。

でも莉一がその瞳の中に収めるのは兄の采登だけだったのです。

叶わない恋に幼いながらも苦しみ

けれど戒めでしかないキスにすら歓びを感じてしまいます。

そして思い余った莉一に殺されかけるのですが

幼い心に痛みと疵は残しつつも想う心は捨てきれないまま大人になってゆきます。


そして13年の月日の後

航希は兄の采登が失踪したことで再び莉一と再会します。

兄の借金の肩代わりの返済として采登の代用品になることを航希に求めるのです。

代用品としての航希にはどこまでも優しく甘い言葉と愛情を捧げてくれます。

たとえそれが本当の自分の物ではないということを知っていても

莉一の愛情を求めずにはいられない航希の悲しみは涙を誘います。


やがてその綱渡りのような生活も采登の帰京によって[終わりを告げます。

本物が帰ってきたら自分というまがい物は必要ではなくなる

その悲しみにくれて酒に溺れる航希でした・・・


最後はちゃんと誤解は解けて幼いころからの思いをちゃんと受け止め合う二人で

よかったです。

書きおろしもついていて本篇の痛みと悲しみの多い部分を補ってくれております。

同居から始まり

料理をしながらすることは・・・・

裸エプロンエッチでした(笑)

カバーを外した部分に当時オマケポストカードとしてついていたSSが掲載されておりますので

過去の本を買った方でも文句なく楽しめる一冊になっております。




拍手[1回]

束縛の呪文 (夜光花 )

束縛の呪文 (キャラ文庫) [文庫]
夜光花 (著)
香坂あきほ (イラスト)




(あらすじ)

フランスを拠点に活動するカメラマンの的場喬一。
撮影のため一年ぶりの帰国で偶然再会したのは、
人気上昇中の新人俳優・高瀬義隆。
高校時代から付き合っている遠距離恋愛中の恋人なのに、
喬一はわざと帰国を知らせない。
そのつれない態度に翻弄される義隆は、苛立ちつつも執着を募らせる。
思いつめた義隆は、
「俺はお前がいなきゃ駄目なんだ!」と
思い通りにならない喬一を監禁してしまい!?―。



あらすじと挿絵が好みで買いました。

あらすじで執着されるカメラマン喬一が監禁されて

身も心もしゅうちゃ~~くされる話かと期待してました。

が!

ちょっと違ってました・・・(笑)

人気上昇中の新人俳優・高瀬義隆何事にも飽きっぽくて物事に執着しない性質を

高校時代からの友人でもあった喬一は知りすぎるほど知っており

その性質ゆえに自分も簡単に捨てられるだろうと思ってました。

捨てられたくはない

義隆をつなぎとめたい、という思いに囚われた喬一は

高校を卒業し仏蘭西の大学を受験し

亡き母の知り合いでもあるカメラマンのもとに師事し

恋人である義隆を翻弄します。

恋のゲームをしかけることでこの恋の寿命を長引かせたいという

一途な思いが根底にあったのです。


お互いがお互いに執着しているのに

ほんのちょっと言葉がたりなくって

心のボタンがかけ違ってしまったら

こんなに無為な時間をすごしちゃうんですよという

ある種逸話だったんでしょうか・・・


好みの執着愛でも監禁ものでもなかったですが

楽しく読めました。



拍手[1回]

星屑シトロン ( かわい有美子)


星屑シトロン (クロスノベルス) [新書]
 かわい有美子 (著)
小椋ムク (イラスト)



(あらすじ)
 
会長には美形を― 清泉学院生徒会の独特な任命法。
女子を行事に呼ぶための、男子校ならではの手段だが、
弾正には関係のないことだった。
だが、有名人でフェロモン番長と名高い男・堂本が、
生徒会に入る条件として「弾正を会長に」と言ったことから事態は急変。
憤り堂本に詰め寄る弾正だが、逆に彼から告白されてしまう。
答えは保留のまま、会長になり共に仕事をするうちに、
見た目に反して純粋で懐いてくる堂本が、
なくてはならない存在になっていることに気づいて…。
空色スピカ」「流星シロップ」に続く第三弾です。
 
だんだん過去にさかのぼっていっております。

空色のふたりとか、流星のふたりもそれとなく本篇にでておりますし

オマケ話としてこの三組のカップルの短いお話も載ってました。

アダルトな風合いの峰と衛守のラブラブでエッチな雰囲気が堪能できましたし

なにより小椋さんのミニキャラがすごく可愛いのです♪

もうこの一枚のために買ったと言っても過言ではございません(笑)

満足の一冊でした。



お話はフェロモン番長と噂される堂本が自分を生徒会長に指名したことから始まります。

僻地の男子校の生徒会長の独特の任命方法があることはしってましたが

自分がその客寄せパンダになれるような美系じゃないと思っていた弾正には

まさに寝耳に水のような出来事でした。

しかし、前生徒会の横暴というかひとりのトップスターのための生徒会活動に

反発がわいた弾正は生徒会長という重職を受け入れるのです。

弾正を生徒会長にと押した堂本の理由がすごくよかったです(笑)

「尻に一目ぼれ」(笑)だそうです

まぁそのきっかけがなんであれ、現在は全体的に良いなと思っているそうなんですが

堂本のその不可思議さというか、天然ハンサムというか

わけのわからない大型ワンコ攻めにちょっとずつ魅かれて行くエピソードが

丁寧にゆっくり書かれてあって

まるで、自分が高校生活を味わっているような気がします。


次作は学校生活からちょっと離れて

フェロモン番長のあの堂本よりもっとフェロモンが垂れ流しにでている兄のお話の様です。

楽しみ楽しみ♪♪

拍手[1回]

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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