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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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楢崎先生とまんじ君2 (椹野 道流)


楢崎先生とまんじ君2 (二見書房 シャレード文庫)
椹野 道流 (著)
草間 さかえ (イラスト)
 

 

(あらすじ)
 
いいの ? 俺、先生と帰っていいの…… ?

クール・ビューティー最後のあがき !?
K医大病院内科医・楢崎とヘタレわんこ攻め 「 まんじ 」 こと万次郎の愛が試される第二弾 !一目惚れの末、泣きながら押し倒させてもらったK医大病院の内科医・楢崎千里との夢の一夜から早数ヶ月。
間坂万次郎は楢崎のマンションに押しかけ、強引に同居へと持ち込んでいた。
いまだ 「 恋人 」 とは呼べぬまま、それでも楢崎の必要な存在になりたくて、
食事に洗濯、掃除と尽くす日々。
そんな中、万次郎は楢崎の許しを得て出かけたバイト仲間の酒宴で携帯電話を落としてしまう。 不幸はそこから始まり…。
まんじ家出編 『 それなりに平穏な日々 』 ほか、楢崎の実家事情がついに明かされる 『 春の乱入者 』 を収録 !
くっついたふたりが過去のお話を京橋先生に語ります。

たしか・・・前作も京橋先生とお食事をしながら出会いを語っていたんじゃないかと・・

ご飯を食べながら自分の恋のお話を語れるのか・・・

そして美味しくご飯を食べながら他人の恋のお話を聞けるのか・・

うーん

あんがいこの人たちって似た者同士なのかもしれませんね(笑)


今回は強引に同居を始めて数カ月

すっかりまんじ君のいる快適な生活に慣れてきて傲慢で横柄なめんどくさがりやの

本性をさらけ出し始めた楢崎先生。

始めからこのかたまんじ君には容赦がないんですよね・・・

まぁそれもある意味自分をさらけ出せるほど

心を許しているんでしょうけどねぇ。



ある事件が重なって携帯電話をなくすわ、体調が悪くなるは

店のマスターが倒れるは、ついでにおかみさんが腰痛を起こすで

もうてんやわんやですっかり楢崎先生に連絡が取れないまま二日間たってしまいます。

もうそれにどう誤解したのか楢崎先生がひどいんですよ・・

セフレをよんじゃうし

まんじ君にひどい言葉を言っちゃうし

さすがのまんじ君もへたれて、落ち込んでしまいます。

泣きながらお店の片付けにはげんでいるまんじくんのもとには・・・

そうクールビューテイがお迎えにきてくれました!

襲い受けの女王はやっぱり御健在でラブラブな夜が(笑)


思えば・・・前作もこのパターン

というか椹野さんの作風なのかもしれませんね。

安心して読める一冊でした。

拍手[2回]

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あの日、校舎の階段で (佐田 三季)

あの日、校舎の階段で (ショコラノベルス) [新書]
佐田 三季 (著)
麻生 三ツ晃 (イラスト)
 




(あらすじ)

高校の同窓会で、笠井亨は十年ぶりに元親友の遠藤圭祐と再会した。笠井に告白したゲイの同級生を遠藤が不登校に追い込んだことで仲違いしていた二人だが、 また友人としてのつきあいが始まる。だが笠井は偶然、遠藤がゲイでしかも自分をずっと好きだったことを知ってしまう。友達でいい──そう言う遠藤を切り捨 てられず表面上は受け入れる笠井だが、執着と欲望を隠そうとしない遠藤に苛立ち、彼の前から姿を消すが──。
期待の新人さんということで二か月連続刊行された方です。
 
一作目のお話も興味があったのですが、

お話のテーマが子どもに死なれた父親が罪悪感に苦しむ保育士を無理やり抱くという

ことらしいので、疲れている時に読むにはちょっとなぁと手控えております。

つみびとの花 (ショコラノベルス)読まれた方いかがでしたか?


今回のこのお話はブログで公開されていたお話だそうです。

執着愛の攻めに対して、

友情でいたい受けは胃から血を吐くほど苦しんでおります。



もともと受けの笠井亨は父親とそのパートナーに育てられております

ゲイのカップルと言うことで家庭内では幸福だったのですが

いろいろと言われたり、嫌がらせを受けていたせいで

ゲイに対して理解はあってもどこかコンプレックスを感じていきてきたのです。

そのせいもあって元親友の遠藤圭祐から向けられる恋愛感情に乗り気ではありませんし

どちらかというと不快感ばかり感じているのです。

その遠藤の気持ちの重さに耐えきれなくなり

遠藤が出張中に転居してしまうのでした。

それでもストーカーのごとく、いやまさにストーカーですよね(笑)

しつこく執念深く笠井を追い詰めていき

とうとう一度だけ肉体は好きにさせてやる、それで終わりだと

笠井言われてしまうのですが

肉体だけでも手に入ったら、なお笠井が手放せなくなる遠藤の執着なのでした。

笠井も肉体の歓びとともに、どこか情があったらしく

友情だけのお前となら一緒にいたいと言うのです。

本意でない肉体関係は暴力と同じであまり読んでいて楽しいものでありませんが

肉欲もコミで恋愛感情をもっている人に対して

友情だけで辛抱しろと言い切る笠井も残酷ななんじゃないかなと

思うのですが・・・・

笠井も実は遠藤に友情以上の気持ちを持っていたのですが

過去のトラウマから友情に縛り付けられていただけのようですので

笠井の心を切り開くには遠藤なみの執着愛が必要であったんじゃないかなと

思うのです。


攻めの執着を楽しめる方にぜひお勧めしたい一冊です♪




拍手[2回]

好きだとも言えない (榊 花月)

好きだとも言えない (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
榊 花月 (著)
石原 理 (イラスト)




(あらすじ)


御園楽は、友人の三瀬俊顕と同居中。アパートが火事になり焼け出された三瀬が転がり込んできたのだ。「部屋を探す」と言いつつ先延ばしにしている三瀬に、迷惑そうなそぶりを見せながら内心この生活が続くことを願う御園。高校時代からの親友を、実は御園はひそかに想っていた。そんなとき、三瀬の彼女が浮気しているのを知ってしまった御園は!?―。



実は最近は榊さんに萌えを感じることがないので

これも買うつもりがなかった一冊なんですけど

あらすじと表紙の石原さんの誘惑に負けて買ってみたました・・・(笑)



内容的にはゲイである性癖に高校時代から自覚のあった受け(楽)は

友人である三瀬に長いこと片思いをしているのですが

友情すら失うことが怖くて想いを告げるどころか

「お前なんか趣味じゃない」と言い切ってしまうのです。

そして、大学時代の知り合った彼女とそのまま続いている三瀬とも

おそらく大学を卒業したら会うこともなくなるんだろうか・・・と思っていたのですが

三瀬の下宿が焼けて、ひょんなことから同居となって・・・


三瀬の彼女である千鶴とその友人である涼子

同じ大学の院生の東灘の存在(あてうまくん役割でした)

その人間模様とかがけっこう楽しんで読めた一冊なんですが

石原さんの挿絵でなきゃ読まなかったとおもいます(笑)

とても平成生まれ?とも思えない昭和のギャグと

歌の歌詞のような雰囲気の文章が楽しめる方に

お勧めしたいですー♪



コメントレスです♪

ゆうみさん
>度々ジャマが入り集中力がとぎれとぎれになって不本意な読後感に(笑)
よくわかります!
邪魔が入って集中力が途切れた時に読んだ一冊てあまりお話に入り込めていない
んですよねぇ。
かくいうあたしは買い物帰りの車の中で読んで、信号待ちの間読んでいたら
お話の筋が分からなくなった時があります(笑)
 ↓
危険ですので良い子は真似しないでください!(笑)

ゆっくりと時間があるときに「また読み直してくださいねー
味わいがある抒情的な文章ですしとてもよかったのでおすすめですー
コメントありがとうございました!



拍手[1回]

おとぎ話のゆくえ (一穂 ミチ)


おとぎ話のゆくえ (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
一穂 ミチ (著)
竹美家 らら (イラスト)



(あらすじ)
 
ふらりと東京を出て、北の地方都市へと流れついた来杉隼人。そこに未だ息づく「お殿様」の存在に驚き、ばかばかしいと嘲って町の人たちから眉をひそめられるが、彼らが慕う若様―高校生の野衣湊にはどういうわけか懐かれてしまう。あまりにまっすぐな湊に苛立ち、どこかであわれみ、面白がっていた隼人は、いつしか湊を大切に思い始めて…。
なにも持つことを選ばない来杉と

何もかも持つことを選ばずにして持っている湊との恋のお話でした。

こんな旧家なんていう意識いまどきと考えそうでいて

田舎のあたりじゃごろごろと転がっている意識なんですよね。

持たざる者と

持つことを強いられた者と

立場はまるで違うようでいて同じような不自由さと苦痛と幸福があるような

そんな気がしました。


そんなふうにまるで違った立場でいて、それでも一目あったその瞬間から

お互いに魅かれ、恋に堕ちて行くのでした。

いったんは冷静に湊のために別れることを選び

また大都会東京で以前と同じように暮らしているようでいて

すでに食べるものからして違和感を感じている来杉

運命のめぐりあわせか、はたまた湊の想いが神さまに通じたのか

二人は再会し

離れようと努力はしますが、

湊を離すことはできないとエレベーターで降りていく彼の後をおって

階段を駆け下りていく来杉が素敵でした。


再会した彼らは湊とともに過ごした街に似た京都と言うところで

愛を育んでいています。

ちょっと?焼きもちや木の若様こと湊は天然のたらしのような才能を発揮して

なにも持たないことを選んで生きてきた来杉に

持つことを選ばせ、あまつさえ湊の誕生日を祝おうと考えさせている。

これは来杉に普通の幸福と感覚を与えれた湊の想いの強さの粘り勝ちのような

そんな気がします。

このおとぎ話が永遠に続いてほしいと祈りたいところなんですが

来杉を得て、ある種の強さを得た湊がいるから

なんとなくだいじょうぶそうな気がします(笑)




コメントレスです♪

ゆうみさん
>同人誌を読んで世界が深まる作家さんですよね
うんうん、まさにその通りです。
ゆうみさんも好き作家でしたか~
でも、商業作家さんとしては、同人誌で補完されないと魅力が半減というのは
はたしていかがなものなんでしょうか・・と悩むとこですね。
そうそう、考えないことは大切なポイントかもしれません(笑)
「爆破もの」は神さまとか調律師とはまた違った世界なのかもしれませんが
その危機感にせまった世界で主をすごく大事に愛している受けくんたちが
すごくすごく素敵なんです。
また勇気があればチャレンジで!

コメントありがとうございました!

拍手[3回]

背中を抱きたい (玄上 八絹 )

背中を抱きたい (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
玄上 八絹 (著)
鈴倉 温 (イラスト)




(あらすじ)

居酒屋で働く環はいつも笑顔で人あたりの良い人畜無害な「いい子」タイプ。けどそれは、同性しか好きになれない自覚と幼い頃のトラウマによる環なりの処世術だった。そんな環の最近の楽しみは、月に一度サロンでお気に入りの担当者・英に髪を切ってもらうこと。男前だけど無口で無愛想な英を、鏡越しにこっそり見つめるだけで幸せな環だったけど!?―。



玄上さんに商業誌発表もこれで6作目ですね。

コミケやJガーデンで毎回精力的に新刊を出されているせいか

そんなに少なかったのか・・という気持ちです。

HPにもよくおまけとしてSSが載っていますので気になる方はどうぞー♪→

本篇一冊につき、けっこう厚めの同人誌を何冊かだされるかたなのです。

今回の夏コミにもすでに新刊予定としてこの「背中を抱きたい」のお話

「月曜日の彼」がでるそうです。

他にも単品読み切りの作品「就職の話をしよう。」 が出る予定だそうです。

同人誌による作品発表によって、

ますます作品の世界観が深まっていくことが多い作家さんなので

単品読みききというのはちょっと意外な感じですが

楽しみです!


今回のこのお話も爆破はありませんでしたが、

ちょっとしたけがとか、悲しい過去とか、

生きていくのに必死な人たちが描かれております。


美容師の彼(英)は婚外子として生まれ、その事実を確認にいったときに

カーブミラーの向こうの世界(父親とその家族たち)に入ることはできず

鏡の向こうの世界に出ていくことを極端に恐れています。

口下手で人に気持ちをつたえることが極端に苦手な美容師さんです。


板前をしている彼(環)は幼い時に両親が離婚し、

痛手を負った母に負担を書けないように頑張ってきた日々だったのですが

その努力も傷みも分かってはもらえないまま

母に焼き殺されようとした過去を持っています。

そのうえ自己の性癖に対するコンプレックスもあってか

なるべく人に迷惑かけないように、人畜無害であるようにと必死で生きております

片思いは好きで、英に恋はしているのですが

そのことを告白しようなんて少しも思わないどころか、

英に拒否されたと思い込んで、離れようとすらするくらい自虐的なんです。

そんなふたりにどうやって恋が進んでいくのかと思えば・・・

いろいろな出来事や事故や出会いで進んでいくんですが

ちょっと?口下手さんな英と臆病な環なので

なかなか思うようには進んではいかないんですが、

その焦れるような時間の経過が二人の恋の進み具合なんですよね。


電話をかけているときに待ちわびた英がガラスに思いを書いていくシーンが

一番好きです。


爆破のある作品も好きですし、神さまのお話も大好きなんです。

でも、こういった過去に傷つき

それでもがんばって生き抜こうとしている彼らのお話もよかったです。



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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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