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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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お花屋さんに救急箱 (椹野 道流)

お花屋さんに救急箱 (プラチナ文庫) (文庫)
椹野 道流 (著)
黒沢 要 (イラスト)



(あらすじ)

生花店店主の九条と、「お試し中」の恋人関係となった医師の甫。自他共に厳しく生きてきた甫は、九条に癒され愛され尽くされて、甘やかされる心地よさを教えられた。少しずつ心を近づけていくふたりだったが、九条のかつての片思いの相手が現れたことで、すれ違いが生じ始める。生真面目な甫は思い悩んだあげくに…。

甫の弟・遙の恋模様を描く『意地っ張りのベイカー』も収録。



お花屋さんの若き店主とすっかり

とまではいかなくても、かなりまとまりつつある今日この頃

お花屋さんに愛されて、甘やかされて、大事にされることで

すっかりと人間らしくなったお医者さんにある事件が!

というのも、

お花屋さんは若いころ恋心のために音楽家の路を選んでいたという人だったのですが

その恋心を持っていた元片思いの人という人物がお花屋さんの前に現れてきて

お前の恋心には報えないが、お前の愛のこもったサポートがほしいと言い出して・・・

お花屋さんはあっさりと断るのですけれど

お医者様は考えます。

お花屋さんに自分なんかの世話をさせて

恋人未満の関係に甘んじさせるにはもったいない存在だと・・・



自分よりお花屋さんに幸せになってもらいたい。

そう思えるようになれるほどお医者様は変身というか

成長できていたようです。

まぁちょっとまとは外れていますが

自分の存在よりも大事な相手を見つけることができたということで

お医者さんは幸せの第一歩をつかめたんじゃないかなぁと

あたしは思えます。


最近思うのですが・・・

自分たちの感情の波というか、状況を第三者がすっかりまるごと説明する

というのが流行っているのでしょうか?

この本でも、元片思いの相手というかたが

三人の間でもめて、

ふたりの痴話げんかに発展してにっちもさっちもいかなくなってしまうと

元片思いの相手(第三者)がふたりの秘めた思いというか

気が付いていない事情をさらけ出したり

正確な心情を語ってうまくまとめていってくれました。


お話としては謎解き部分もすっきりして、

うまくあて馬の役割としてできているような気がしますが

ふたりの恋ならば、ちゃんと話し合って2人で解決していきましょう(笑)









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優雅な彼と野蛮な僕 (神奈木 智)

優雅な彼と野蛮な僕 (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
神奈木 智 (著)
日高 ショーコ (イラスト)




(あらすじ)

出張ホストを天職と自負するトヲルが、社長の指示で出向いた先にいたのは男の客。神原と名乗るその客に自分でも意外なほど素直に身体を開いたトヲルだが、それ以来「仕事」が出来なくなってしまう。やむなく休職し、神原のもとに犬の世話係として身を寄せるが、ホストに復活出来るよう親身に協力してくれる神原にトヲルは本気で惹かれはじめて…。




クリスタル文庫も持っておりますが・・・

今回はたった数ページの書き下ろしのために買ったんじゃなくってよ

などと意味もなくツンデレてみました(笑)

クリスタル文庫の時は高橋 悠さんの挿絵でお話と雰囲気がとっても良く合っていて

これこれ



大好きな一冊なんでしたが

日高 ショーコさんの美しい挿絵にもうなんて言ったらいいのか分からないくらい

やられました(笑)

野蛮な振りをして生きていくために懸命にがんばっているトヲルのイメージそのままで

優雅な振りをして、わがままな子供の様な傲慢さが蒲原そのものでしたね。

よく考えてみればお話ではトヲルはまだまだ18歳

生きていくだけで精いっぱいの子供なんですよね・・・

トヲルのあどけなさ 、純真さでは日高さんのほうがうまくとられているような

そんな気がします。

最近でも↓の記事で呟いておりますが

ほんとうにBLって挿絵の効果が大きいと思います。

と再度呟かせて・・・

いえいえ大きな声でわめかせてください(笑)

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お医者さんにガーベラ(椹野 道流)

お医者さんにガーベラ (プラチナ文庫) (文庫)
椹野 道流 (著)
黒沢 要 (イラスト)



(あらすじ)

自他共に厳しい医師の甫は、溺愛する弟と恋人になった部下の仲を見せつけられ、やけ酒で泥酔した。路上で寝込んだところを生花店店主の九条に拾われた甫は、「あなたを慰め、甘やかす権利を僕にください」と笑顔で押し切られ、添い寝までされてしまう。かいがいしく世話をされ、真っ直ぐ好意を告げる九条の優しい手に癒される甫。それでも己の寂しさ、弱さを認めまいとするが…。




プラチナ文庫リニューアルされて、あっさりとさっぱりとした感じになりましたよね。

前のきらきらしたイメージも嫌いじゃなかったので

ちょっとイメージが違う感じになったのが残念ですが

リアル書店で買うのが買いやすくなったかもしれませんね。

などと

ほとんどの書籍をリアル書店で買っているあたしが言うのもなんなんですけどね(笑)

以前のキラキラした感じでは参加は考えれなかった椹野 道流さんの作品です。

これはフェアーもあって

そのころに発売された書籍2冊分の応募券を切り取って

はがきに書いて出せば人気作家さんによる書き下ろし番外編小冊子

なんと豪華100ページがあたるそうです。

あたるか当らないかわけわからない本に応募なんてと

ちょっと尻込みしていたんですけど

この本の続きも出る予定が決まっていたので今回応募してみました。

対象書籍買われた方も、ほらレッツチャレンジで(笑)


詳しい応募方法は本の帯に書かれておりますが
もっと詳細を知りたいわというかたはこちらへどうぞー♪ →


小説リンクスのほうで弟君がコッペパンを売る店を開業しているお話を

書いておりましたが

スピンオフ的な作品ではなく

ちょっと頑なで、社会不適応気味の兄の恋の物語でした。

ぱっとみ性格がいいとはとても思えず

可愛げもない兄でしたが

お花屋さんのキュートな青年に愛され甘やかされ可愛がられて

可愛く美味しく変身していく過程が楽しかったです。








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音無き世界 (杉原 理生 )

音無き世界 (SHYノベルス) (新書)
杉原 理生 (著)
宝井 理人 (イラスト)

(あらすじ)

「―妬いてるの?」フリーの映画ライターとして活躍している水原英之は、ある日、かつてひと月だけ一緒に暮らした笹塚遼と再会する。十年前、無口な子どもだった遼は、その頃の面影を残しながらも、印象的な青年へと変貌していた。けれど、遼は子どもの頃の経験から、誰も好きにならないと決めていた。でも、それでも遼は英之に惹かれていく。英之もまた遼にやましい思いを抱いていて…ひそかに、熱く、恋は生まれてくる―。




いまさらレビューの意味なんてないとは思いますけど

とりあえずは自分の備忘録を兼ねているからと開き直っています(笑)




父親に見捨てられた過去を持つ小さな少年が

幼い時の一ヶ月間を過ごした青年と恋に落ちるお話です。

幼い時に自分の心の傷をさらけ出されることを恐れるあまり

言葉を発することのなかった小さな男の子

その子が言葉を取り戻していくために青年であった男の子は非常に心を砕きます。

その過去があったからこそ

再び出会ったもと少年と青年は心を結び体を結んでいくんですが

生きることに不器用なもと少年は恋にも不器用で

過去の父親による心の傷が原因で自分が生きていることにどこか引け目を感じています。

けれど元青年と出会い、

恋して、愛されて、人間としても成長を重ねて

幸福をつかんでいく過程がとても繊細な文章でデリケートに描かれております。

杉原さんの静謐な文章の影に見え隠れするこのふたりの執着が

とても好きなんだなあと思います。


すこうし残念なのは挿絵がお話のイメージと違うことです。

漫画的な挿絵を描かれる宝井 理人さんではなく

もうすこし幻想的な感じで描かれる方ならよかったんじゃないかなと

思います。

BLって挿絵効果すごく大切なんです~。

とわがままいっていいですか(笑)?








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スピンオフ (水壬 楓子)

スピンオフ (リンクスロマンス) (単行本)
水壬 楓子 (著)
水名瀬 雅良 (イラスト)



(あらすじ)

悪友で俳優の片山依光のマネージャーをしている花戸瑛は、試写会で隣の席に座った箕島彰英という男に言い寄られてしまう。過去に有名弁護士事務所に所属していた花戸は、恋人絡みの理由から弁護士を辞め恋に臆病になっていた。そんな自分を熱心に口説き続ける箕島に、いつの間にか花戸は心を許しはじめる。しかし、キャリア警察官である箕島が、ある事件のために、自分を利用していると知り…。



期待していた水壬さんの新作です。



展開がすごく良くてテンポとリズムの噛み合わせがよかったので

上質な2時間もののサスペンスドラマを見ているような感じで

事件と、花戸の恋の進行がうまく絡み合っていておもしろかったです。

このシリーズの前作の「ファイナルカット」で好きなカップルであった

真面目で美人な俳優野田と破天荒な監督のその後もちらほら垣間見れて

楽しかった作品です。



書きおろしでは、事件をもとに恋が芽生えてかなえられたふたりの

熱々ラブラブなお話が読めれました。

「野田で遊ぶと面白い」と豪語する恋人にあきれながら

振り回されながらどんどん可愛くなる花戸を十分に堪能できました。





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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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