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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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おとうさんは罪作り (深井 結己)

おとうさんは罪作り (バンブー・コミックス 麗人セレクション) 深井 結己 (著)
 (内容) ―や、やめなさい!!こんなところで・・・― 35歳の誠人と大学生の睦生は、ひとつ屋根の下に暮らす義理の父と子・・・そもそも幼い睦生の手を引いて連れ子婚した母親が、早々に他の男とトンズラしてしまうというトンデモないイキサツを経ながらも、ふたり仲むつまじく生活していた。しかしそんなある日、誠人は睦生の衝撃の秘密を知ってしまい・・・!?アブなくもホホえましい義理父子の愛の顛末を描く

 

 

表紙の押し倒されているメガネの巻き毛クンが「おとうさん」らしいです・・・

あんまり可愛すぎるだろう・・・・という突っ込みはしちゃいけないでしょうか(笑)

しかも、帯に「や、やめなさい!!」と止めているふりして・・

こんなとこで・・・と続いちゃうんです。

場所さえ違ったらok!!ということなんですね(笑)

母の再婚で親子になった誠人と睦生

途中で飽きっぽくて惚れっぽい母が幼い睦生を置いてとんずらしちゃうんですけど

仲のよい親子として平穏な生活を楽しんでいたのですが、

実は睦生はゲイで義理の父親である誠人に恋心を抱いていたのです。

誠人にゲイビとかエロ本を見られて性癖がばれて思いつめた睦生は家をでちゃうんですが

「子供はいつかはでていくもの」と思いながら、 睦生を失った誠人は寂しくてたまりません。

たまたま家に帰ってきた睦生がもう二度とこの家には帰ってこないということをしり

想いが溢れて涙しちゃうのですが、泣き顔が可愛い35歳でした。

思い余って体をつないじゃうふたり

ほんとうは誠人もこうしてもらいたかったようですし

睦生も母よりは好きな男との生活を選んでいたようです。

 

後日談が掲載されていてご迷惑で想定外なおかあさんが帰ってくるのですが、

それすらもふたりにとって恋を深めるエピソードだったみたいです。

他の作品も「主人×執事」とかおっさん率が非常に高めで楽しい物語でした .

口絵で服を脱ごうとしているお父さんに カバー下の絵では息子が鼻血をだしてました(笑)

 

 

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リスク (水壬 楓子)



リスク (リンクスロマンス) (単行本)
水壬 楓子 (著)
高座朗 (イラスト)

(内容)

―まったくお前は・・・可愛い男だな。―

捜査二課に身を置く城島高由は、政財界にかなりの影響力を持つ政治家の久賀清匡と8年前から身体の関係を持っていた。
先も見えず、愛されている実感も持てない愛人という立場―
進展のない二人の関係に心痛を覚え始めた城島は、さそわれるまま、上司でキャリアの管理官・高森一穂を抱いてしまう。
その後も度々誘いを受け、好意を向けられるが、片時も久賀のことが頭から離れずにいた。
そんな中、城島は久賀が他の男を抱いたことを知ってしまい―!?




スキャンダル」ではなかなかいい味を出していた捜査二課で働いている城島と
政治家の久賀清匡のカップルのお話です。

8年も前から体だけの関係が続いてきて、愛の言葉も未来を約束する言葉もなく

ずるずると続けてきた関係に不安を感じていた日々を送っていた。

そういう不安定な神経の時に出会った男は自分の上司であり

性癖に不安を感じながらも惑っていた男高森だった。

好きな時に好きなように抱かれるだけの久賀とはちがって、

高森には一から抱かれることの楽しみを教えていき、だんだんと自分好みに仕上げていっていく。

だんだんと自分に本気になる高森に振れ幅が大きくなっていった城島だったが

久賀がこともあろうに自分の目の前で、かって肉体関係をもっていた友人秋津を抱くのです。

怒りを感じながら、恋人にはけっしてなれなかった自分を思い知る城島でした・・・

愛人でしかなかったことに心痛を覚え苦しむ城島がほんとうにせつなくて可愛いです。

このかわいらしさがあるからこそけっして手放さない久賀の気持ちがちょっとわかります(笑)

事件が解決するとともに、

自分が抱えていた心痛もすっかりと久賀の手によって取り除かれていくのですが

これがまた・・・なんというか腹黒いおやじにつかまったらしょうがないんだろうかと呆然としちゃうほど

濃い愛情なんですよー(笑)

久賀に抱かれて心の安息と充実を得ることができるなら・・・

これもある意味愛の喜びw?

 

抱かれていた男久賀も魅力的な腹黒オヤジでしたが

抱いていた男の高森もまた魅力的で上質のいい男でした。

次回は雑誌掲載にこの高森がでてくるそうで楽しみです(笑)

 

 




 

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朝から朝まで(一穂 ミチ)

朝から朝まで (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
一穂 ミチ (著)
山本小鉄子(イラスト)



(内容)

大学生の羽村結は、早朝のテレビ番組「サニーデイ・モーニング」でバイト中。慌しい現場を大小の失敗も交えて駆け回る日々、堅物の報道記者・後藤京平から生まじめに構われては胸をざわめかせている。そんなある日、つらいできごとが京平をいちどきに襲う。憔悴しているくせに毅然と振る舞おうとする京平に、泣いたらいいのに、と願う結は…。




一穂さんにしては珍しい感じのテレビ局関係の慌ただしい時間の流れお話だなと違和感というか

こういう展開のいい文章もかけるんだなというのが印象的でした。

きちんと中身も泣ける内容もありまして、詩的で美しい文章なんですけど

今回の話では主人公がいつ、なんでどういう感情をもって恋に落ちたという瞬間がありません。

逆もまたしかりというか

そのインパクトがないせいかBLとしては萌えが少ないかなという・・

逆にサブキャラというか、攻め役の後藤京平の友人でもある悦巳のほうが

主人公である羽村結と密接にかかわりを持っているし

苦労して今の自分を築いてきたというエピソードもあったせいか人間として魅力的であったので

ふたりがまとまったときはなんか意外な感じがしました。

 

と辛口な感想になってしまったのは前作二作ともがなかなかよかったせいで

きっとこのかたに求めるものが大きくなっているせいではあると思うのです。

次の作品に期待しております~



 

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イノセント・キス (うえだ真由)

イノセント・キス (新書館ディアプラス文庫 211) (文庫)

うえだ 真由 (著)
大和 名瀬 (イラスト)




(内容)

一帆は同居している兄代わりの優しい悠久のことが幼い頃から大好きだった。悠久も同じように好きでいてくれる―そう思っていたのに、一帆の気持ちを悟った途端悠久は距離を置き始める。それでも諦めきれない一帆だったが、悠久が地方病院勤務の話を積極的に受けたと知り、きちんと失恋しようと決意する。「キスしたい。それで諦めるから」一帆の言葉に悠久の出した答えは…?悠久視点の甘々書き下ろしも収録。



作者さまがあとがきで書かれているようにベタベタで甘甘な作品で安心して読めます

両親同士が友人同士のために、両親を亡くした悠久を引き取って育ててくれたばかりか

亡き両親が作った借金すらもきちんと精算してしてくれた恩があるので

一帆への気持ちが愛であっても、また一帆の純真で一途な愛も受け取れません。

悠久はすべてのに背を向けて一人暮らしから、地方にまで転勤してしまいますが・・・

などと書くとすんごくせつなさてんこもりのような気がしますが

肝心の恋する少年一帆がさばさばしてて、すべての障害を障害としてとらえてないというか

簡単に現実を受け入れて、悠久も最後はあまり悩むことなく現在の関係から恋人同士に発展していきます。

悩みとか、葛藤がまったくない時点でたんなるべたべたの小説で終わっていました。


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吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.4 (木原 音瀬)

吸血鬼と愉快な仲間たち Vol.4 (Holly NOVELS) (新書)
木原 音瀬 (著)
下村 富美 (イラスト)





(内容)

ドラマロケは無事に終了したものの、蝙蝠姿のアルは全身怪我だらけ。さすがに完治するまでは日本に帰ることができなくて、暁と一緒にリチャードの暮らす憧れの街、ロサンゼルスへ寄ることに!怪我は痛いけどワクワクのアルとは対照的に、暁は何故か浮かない様子。そんな中、ロサンゼルスに向かう機内でトラブルが発生。怪我を負った蝙蝠アルは暁を救えるのか!?吸血鬼アルの切ない恋の行方は…?全編書き下ろし第4弾。





表紙の暁が険しい顔立ちなんですけど、

こうもりのアルをなででいる手つきが優しげで愛おしげなのが印象的です。

さてさて・・・お話ですけど

アルを殺そうとした思い込みの強い男は

アルの記憶操作のおかげでなにもかも忘れてしまい

事件がらみのことは全部解決したのかなと思っていたんですけど

とんでもなく大事件がまだ待ち構えていて・・・・

ロスに立ち寄るために飛行機に乗ったのはいいんですけど

その飛行機が信仰集団の狂った教義のためというか、

死刑が確定した元女優のためにハイジャックを計画していてまたまたその事件に巻き込まれちゃうんです。

ハイジャックからアルを救うために捨て身で行動する暁

暁をハイジャックから守るために捨て身で行動するアル

はっきりいって愛がなければこういう行動をお互いにとらないでしょうに・・

なんで暁は気がつかないんだ!!と思っておりましたが

今回のアメリカ編では暁の過去がでておりまして・・・・・

わずか一歳になるかならぬかのうちにに母に捨てられた暁・・・

引き取られた父も早くに失い養護ホームで生きておりまして

愛情をかけられた記憶もないので、

愛し方というか、愛の表現の仕方があまりにも稚拙な表現でしか表せないようです・・・・・

けれど暁はほんとうに優しい・・

アルのこれからをちゃんと思っていて、アメリカに家を買い。仕事場というか血の補給先も思案にいれ

アルが暮らしやすいようになにもかも考えていて

けれど、それがふたりに別れになるときちんとわかっていて

どこまでも理性的にやり過ごそうと計画立て、キエフという頼もしい助力も得て実行しちゃいました。

日本にいるはずの自分がアメリカにいて

絶望のなかで暁に捨てられたと思っているアルには冷たい優しさのようですけど

そこにはやっぱりお互いへの限りない愛があるような気がします。

次はいつになるんでしょうか・・・

タクミクンシリーズみたいに長くなったら、あたし生きててませんけど(笑)



 

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プロフィール

HN:
Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
水壬楓子さん・ふゆの仁子さん・華籐えれなさん
剛しいらさんなどなど・・・

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