アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております
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朝から朝まで (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
一穂 ミチ (著)
山本小鉄子(イラスト)
(内容)
大学生の羽村結は、早朝のテレビ番組「サニーデイ・モーニング」でバイト中。慌しい現場を大小の失敗も交えて駆け回る日々、堅物の報道記者・後藤京平から生まじめに構われては胸をざわめかせている。そんなある日、つらいできごとが京平をいちどきに襲う。憔悴しているくせに毅然と振る舞おうとする京平に、泣いたらいいのに、と願う結は…。
一穂さんにしては珍しい感じのテレビ局関係の慌ただしい時間の流れお話だなと違和感というか
こういう展開のいい文章もかけるんだなというのが印象的でした。
きちんと中身も泣ける内容もありまして、詩的で美しい文章なんですけど
今回の話では主人公がいつ、なんでどういう感情をもって恋に落ちたという瞬間がありません。
逆もまたしかりというか
そのインパクトがないせいかBLとしては萌えが少ないかなという・・
逆にサブキャラというか、攻め役の後藤京平の友人でもある悦巳のほうが
主人公である羽村結と密接にかかわりを持っているし
苦労して今の自分を築いてきたというエピソードもあったせいか人間として魅力的であったので
ふたりがまとまったときはなんか意外な感じがしました。
と辛口な感想になってしまったのは前作二作ともがなかなかよかったせいで
きっとこのかたに求めるものが大きくなっているせいではあると思うのです。
次の作品に期待しております~
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