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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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彼の眠る場所 (宮本 佳野)

c0050395_1155470.jpgいろいろありましたが
 
花は自然に時期が来れば咲きました。

花のようになにもかも自然に
 
生きて行くことができたらと願いたいです。
 















彼の眠る場所 (ビーボーイコミックス) [コミック]
宮本 佳野 (著)
 


 


(あらすじ)

男好きで可愛い顔の甲斐としっかり者で仕事も完璧な吉岡は同僚同士。甲斐はノンケの吉岡にも迫ってくる困ったヤツだけど、吉岡はそんな彼が可愛くて放っとけない。何より明るく振舞う甲斐が、本当は傷ついているように見えるから…。不器用ながらも優しい愛を与える吉岡と、本当はさびしかりの甲斐の、切なくて心温まる大人の恋!

しっかり者のできる男×さびしがりやの男

そんなふたりの不器用で切ない大人の恋を綴った 珠玉のラブストリー と

帯に書かれておりましたらせつなスキーといたしましたら買わなきゃいけないじゃないないですか(笑)

ということで

保険会社に務めるリーマン二人の恋はノンケさんと心に傷もつゆえに不眠症となっているゲイなんですけど

そう前途洋洋ではありません。

ときおり幼子が安眠をむさぼるべく泣き喚くじゃないですか

ああいう感じで眠りを求めたい時に甲斐は吉岡の体を求めてくるのです。

キスしてテコキで甲斐の体を開放?介抱(笑)?してやるのですが

甲斐の色っぽいイキ顔につい自分も興奮してお世話になっちゃうんですよね(笑)

ノンケだからこんなやつに恋心感じるはずなんてないと吉岡も一応の抵抗は試みているんですが

なんにも好意も感じていないのなら

同性同士の下半身なんて握れませんよねとこんこんと教えてあげたい気持ちになりました(笑)


徐々に顕になる甲斐の過去の出来事とと傷の痛みに

読んでいるあたしまで胸が締め付けられました。

けっして癒えない傷なんてないはずなんですが

ひとりで背負い込むにはあまりにも痛い過去です。

そんな過去ごと甲斐を背負っていこう、ともに歩いて行こうと決心した吉岡の男前さに惚れそうです♪


あきりんりんさん

「春抱き」実はあたしも大好きな一冊です!!
これに惚れてますます深みにはまったというか腐海から出られなくなったという(笑)
一時期毎日のように全巻読み直していました♪
「キスアリキ。」のほうも新田さんらしい人間の深みがすごーーく出ていて
ますますBLにはまりそうです。
ぜひぜひお買い求めを~~

コメントありがとうございました!

拍手[1回]

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キスアリキ。 1 (新田 祐克 )

キスアリキ。 1 (スーパービーボーイコミックス) [コミック]
新田 祐克 (著)




(あらすじ)

「桐亜の息子と二人で島行って来いや」
抗争を避けるため、極道組長の父の命令で、桐亜六実とともに隠れ家へやって来た透。
No.2の息子とはいえ堅気の優等生・六実と意気投合する事もなく、時間を持て余すうちに「自慰代わり」との大義名分を掲げて、体を重ねるようになる。
ところがある日を境に、キスされて、あまつさえ挿入されそうになり…これじゃSEXとかわんねぇよ!?



「春を抱いていた」では芸能界を「イロコイ」ではホストなどなどの

色々濃い世界を濃い絵柄で堪能させていただいてくれた新田さんの

今度はもっとも似合う濃いやくざの世界でした(笑)


ヤクザの跡取り息子である透は組長である父の命令で

抗争を避けるために無人島で生活するように言い含められます。


この透がですね

組長の息子であるという設定でありながらじつに色っぽくて華奢ででも漢なんですよ。

無人島で生活をするようになって

No.2の息子とはいえ堅気の優等生・六実といつのまにか自慰がわりに

体を重ねるというか、あれやこれやを楽しんじゃう太っ腹さなんですが

無人島に追っ手がきたと誤解するや堅気で生きると決心をしている六実をおもんばかって

六実を逃がそうとするんですよ

その男気に惚れないわけはないんですよね♪

ツヤツヤの黒髪ロン毛もきれいで色っぽい透にそんなふうに守られると知った六実は

おやじたちが自分を極道の世界に引きずり込もうと知ってた上で

任侠の世界に身を投じようと決心しちゃうんですよね。

話の展開もよいし

なにより登場人物ひとりひとりが魅力的でこれからが楽しみな一冊でした。


「キスアリキ。」という題名なんですけど

キスからはじまる二人の恋のお話という意味もあるんでしょうが

極道 「須木組 スキグミ 」 があるからこのふたりの恋と欲望の世界も始まっていくという

意味もあるのかなぁ



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鮫島くんと笹原くん(腰乃)

鮫島くんと笹原くん (MARBLE COMICS) [コミック]
腰乃 (著)





(あらすじ)

男・鮫島、決めるときは決めます!!!!!


大学の同級生でバイト先も一緒の
友人・鮫島くんに告白され、
足の指まで舐められた笹原くん。
スルーを決め込めば
ちゃんと自覚しろなんて強気で攻められ、
受け入れようとすればヘタレで逃げ出す鮫島くんに、
もう笹原くんはイライラドキドキムラムラ……!?

ドタバタな2人が賑やかに贈る
ハッピーラブコメディが遂に登場!


コンビニを中心とした男の子たちのドタバタコメデイ

帯には攻めの鮫島くんが

「くっそ見てろよ・・・ッ
人目ないとこで
メロメロにしてやっかんな
吠え面かくなよ」と叫んでいます!!

しかし!帯の後ろでは裸は見られたくないと泣き言言いながら

全身を布団でぐるぐる巻きに・・・

なんじゃいこれは・・・と思いながら読み進めていくうちに

ヘタレな攻めの鮫嶋くんのそのヘタレ具合が妙に可愛くて

時折みせるちょっと強気ふうなお誘い文句がツボでした(笑)

押されてへたおされた笹原くんの気持ちが妙にストレートに気持ちが伝わってきます。


普通の大学生でコンビニでバイトしている笹原くんは

ある日同じ大学で同じバイトをしている鮫島くんから告白されます。

冗談かと思った笹原くん

「うっそキモ」で片付けちゃうんですが

懇親の力を振り絞った鮫島くんにとってやっぱりなと思いながらも

傷心を抱え込んじゃっているのに

笹原くんと来たら平気で鮫島くんちに訪問してきて

お茶を請求するわ

肉まんを普通に食べているわ・・・

釈然としないまま、つい神経質で潔癖症な自分が笹原くんの足の指をなめちゃうくらい

好きなんだと追い打ちをかけちゃうんです。

そんなふうにどんどん好きだ好きだという気持ちをおおいかぶされちゃった笹原くん

友人のままでいいんじゃね・・・

というところからあれよあれよというまに鮫島くんにほだされて

あっちゅうまに体までいいんじゃねみたいに許しちゃうドタバタなおはなしでした(笑)


心のなかに勇猛で獰猛な鮫(シャーク)は飼っている鮫島くんですので

そのシャークが鮫嶋くんのTシャツの中で豊かに感情表現しておりますし

セリフのの量もたっぷりとあるし

ナレーションも面白くて楽しくて

まるで小説一冊読んだかのような気になる懇親の腰乃さんの一冊でした。


おはなしとおはなしの間には一ページ漫画が楽しく詰め込まれていますし

カヴァー下にはその後のふたりのおはなしもぎっしりとみっちり詰め込まれておりますので

お見逃しなく堪能してくださいね♪



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is in you (一穂 ミチ)

is in you (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
一穂 ミチ (著)
青石 ももこ (イラスト)





(あらすじ)

香港からの転校生・一束は、日本にも教室にもなじめずに立入禁止の旧校舎でまどろんでばかりいる。そんな一束だけの世界を破ったのが、二つ先輩の圭輔だった。まっすぐな圭輔にやがて心を許し、どうしようもなく惹かれていったのに、向けられる想いを拒んでしまった一束―十三年後、新聞社香港支局長になった圭輔と仕事相手として再会し…。



一読したあとは、高校生で知り合ったふたりが出会い

一束のもつ身体的・精神的な劣等感ゆえにお互いの恋の芽生えに

封印してしまった幼い恋

そして十三年後ふたりは偶然に再会し、また恋に堕ちるのですが

すでに一束には体の関係を持っている恋人がいて・・・

恋とか愛とかの甘い感情で関係を持っているわけではないので

ふたりが恋心に気づいてしまったときには障害になるものではなく

簡単に別れを選んでしまえる恋なので

当て馬の意味が釈然としないままでした。

一束が香港に住んでいて、そのせいか日本での生活習慣や言語に馴染めなくて

憂鬱に日本での高校生活を送っていたのですが

そのアンニュイさとか、心情は繊細な文章で書かれていたので

その当て馬がいないほうがいっそすっきり読めたんじゃないのかと思ったり・・・(笑)


ですが何故か惹きつけられるものがあって何回も読み直すうちに

その当て馬の佐伯という男が実に人間的で魅力的でした。

幼い頃から病弱で喘息の持病を持つ彼は入院生活おくるうちに

本が好きだったと寝物語で語るのです。

彼の好きな本は「オズの魔法使い」「ガリバー旅行記」「不思議の国のアリス」

闘病生活をおくる彼にとって「ここでなないどこかにいく」という物語が

非常に惹きつけられていたということがわかるエピソードなのですが

この一文がこの物語の非常に重要な根幹なのだと思うのです。

同じようにここでなないどこかに惹きつけられていた一束の二つ先輩の圭輔

自分とは違って健康でたくましく生きていく力に溢れている男の存在に

一束がどんなに惹きつけられていっているのだろうかと不安になります。

そして自分にない若い生命力に嫉妬もするのです。

一束にとって自分との関係は愛とか恋でななくて

似たものをもつ同士のような関係でした。

でもそれを一束が簡単に切って離れて行こうとすることは許しがたいのです。

自分には同じ闘病生活を送った妻がいて愛情を感じているのですが

圭輔にはあふれるようなこれからがあるのに

自分は出世と共に日本に閉じ込められるという

恐ろしいほどの空虚さに気がついてしまったのです・・

その閉塞感に対抗するかのように一束と圭輔のいるテーブルで自分たちの関係を広東語で

会話したりする人間味がすごくうまく表現できていると思います。

BLとしての評価で言えば最初に書いたとおり当て馬がちょっと邪魔と感じてしまいましたが

恋愛小説の人間模様として読めばすごく余韻のあるいいお話だった思います。



おやすみした理由は今回の震災にあたり災害ボランテイアに手をあげていたのです。
いつでていくようになるかわからないので準備をしておくようにいわれていたので
寝袋とか毛布(災害用の銀色マット)食料とか準備は万端にしておいたのですが
希望者が多いため今回はボランテイアに出て行くかたがたの勤務を代わりにするという
後方支援の役割をさせてもらっておりました。
実際に参加された方々から現場の声や話を聞くにつれ
災害の大きさに被害の大きさにただただ驚くだけでしたが
被災者の方々の辛抱強さや明るさを聞くにつれ
生きるということの大切さを再認識できることができました。
急ににおやすみなどとかくことでご心配おかけしました。
荷物の中に・・・一冊だけBL文庫をいれちゃったのは誰にも言えません(笑)
みなさんなら荷物にいれるなら何をいれますか(笑)?


コメントレスです♪

あきりんりんさん
>明けない夜はないのですから
すごく励まされました!
ほんとうに明るい朝が早く来るように微力ながらまず自分も明るく楽しくあろうと思っております。

桜花麻琴さん
地震の被害を受けたわけでもないのに、何故か暗くなってしまって・・
慰めとご心配ありがとうございます。
それでもみんなで楽しく明るくBLを楽しめる日が来ると思って
がんばりたいです

ありがとうございました♪

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しばらくおやすみいたします

大きな災害を目の前にして人間の無力さを思い知りました。

けれど人はなにがあっても生きていかなければいけないし

なにかできるならそれをしていきたいと思います。


何か災害地に対してできることはとか考えて

テレビで毛布がほしいと仰っている方がいたので

不要ですが使えるものをお送りしたいと考えましたが

現在は個別でおくるものに対して対処できる状態ではないということですので

準備だけで終わっております。


電力が不足しているらしく計画停電という言葉も聞きまして

一番消費電力の高いPCをしばらく封印しようかと思っております。

更新はしばらく止まります。

みなさまご無事にいてくださいね。

そしてまた楽しくBLを楽しめるようになる日がきますようにと

祈りたいです。

拍手[6回]

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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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