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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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朧小路の恋の花  ( かわい 有美子)

朧小路の恋の花 (Holly NOVELS) [新書]
かわい 有美子 (著), 宮城 とおこ (イラスト)

朧小路の恋の花 (Holly NOVELS)



(内容)

告白されることには慣れている。
告白する「ふり」にも慣れている。
本気の恋なんてわからない。


光希は子どもの頃から顔見知りだった吉澤にばったり出くわす。
久しぶりに再会した吉澤は高級料亭の板前なっていたが、相変わらず無愛想で素っ気ない。
そのうえ光希に「そばに寄るな」とすげない態度だ。
男が姉の美代春を好きだという噂があったことを思い出した光希は、意趣返しに、姉に似ている自分の容姿を利用して、朴念仁の吉澤をからかってやろうと思いつく。
だが朴念仁はけっこう真摯に優しくて……。
―京都・祇園を舞台に絡み合う、駆け引き上手な男と恋に不慣れな男の恋のおはなし。



読むのは読んでいるのですが

感想を書くのがまったく追いついていません。

古い作品でも心に残るものがあったり

何度も何度も再読を繰り返したりする作品もあるので

そういうのも表に出していきたいなぁと気持ちは多々あるのですが

なかなか書くことまで追いつきません(^_^;)


先月の末の作品です。

京都のおとこしたちの恋のお話です。

ふたりともが京都弁なので関東の人たちにはイントネーションまではなかなか

ピンと来ないかもしれませんが

あのまったりとしたしゃべり方の中には

やっぱり京都の歴史を日々積み上げてきた狭い世界の中での生き方というか

狭い地域の限られた生活地域のなかで

心おだやかにあんじょう生活していくために知恵が

いっぱいつまっているような気がします。


幼なじみとは言いつつも芸姑で母のある私生児という生い立ちに引け目がある光希

久しぶりに再会した吉澤の相変わらずの無愛想で素っ気ないすげない態度に腹を立て

自分に惚れさせてからかってやろうと思い立つのです。

そういうふうに自分に気のない存在を手に入れたいと願うときは

もう半分惚れているようなものなのに

それに気が付かず必死に吉澤を手に入れようとあがいている

自称恋に手練な光希が可愛らしいのです。


京都の雰囲気を肌で楽しみたい方いかがでしょうか?


初版版は特典ペーパーがついているのですが

コミコミさんで買えばさらに吉澤視点の短いお話ペーパーがついてくるので

気になる方はコミコミさんで買われたらいかがでしょうか?





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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


好きな作家さん
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