甘い水 2 (リンクスロマンス) [新書]
かわい 有美子 (著), 北上 れん (イラスト)
甘い水 2 (リンクスロマンス)
(あらすじ)
SIT―警視庁特殊班捜査係に所属する遠藤は、一期下である神宮寺に告白され、同僚以上恋人未満の関係を続けていた。母を亡くした際の後悔から、自分が自ら生きることも死ぬことも選べなくなった時には、生命維持装置を止めて欲しいと考えていた。そしてその役目を神宮寺に託したいと、次第に思うようになる。そんな中、鄙びた旅館で人質立てこもり事件が起こり、遠藤たちは現場へ急行するが…。
「甘い水」→感想はこちら
☆彡
前回の二人は出会いからの誤解も溶けて友情と劣情(主に遠藤のやる気に引きづられて)の
関係にちょっと一歩踏み入れた感じでした。
今回は遠藤が自身の心の傷をさらけ出しても良いと思える存在に神宮寺がなっていましたね。
その心の疵を癒す存在が日にち薬(時が癒してくるるという言葉の関西版です)と
神宮寺という男の存在であったことを認められてなおかつ
自分の最後を見届けられる存在であるということに気がついたようです。
自分の背後を任せられる男であるという多大な信頼感があっていたのですから
もしかしたらいがみ合っていると遠藤が思い込んでいたSAT時代から
恋よりも重くて愛よりも深い関係になれるという序章ではなかったのでしょうか。
自分の心の疵をさらけ出して全てを受け入れてくれる存在が神宮寺だからこその
反発というか反抗だったのかもしれませんよね。
そうでなきゃ、あそこまで反発するわけありませんよね~
青年期に心の傷が深いせいか、もともとの性質のせいか
肉体的な快楽に弱いというか、気持ちのいいことが好きという
ちょっと思考的短絡な傾向のある遠藤でしたので前作では気持ちがいいからしようでしたし
自分も気持ちよかったから遠藤にもしてやろうかというところでまぁ恋愛未満で終わっておりましたが
今回はそこから一歩も二歩も成長しております。
ある事件により、犯人に暴行を受け深い傷を負ったまま捕まってしまった遠藤
それまでは自分の生死のけりを神宮寺につけてほしいと思っていましたが
神宮寺が助けに来るまで生きていたいと願うのです。
自分の生死の決断を付けさせるような苦渋の決断を神宮寺にさせたくない、
自分を助けることができなかった神宮寺の悲しみや苦しみ、
神宮寺を泣かせるようなことはしたくない。
その決断をさせたことで永遠に癒えない疵を与えたくないと思うのです。
愛しい男だということを伝えてやりたいと心の中でつぶやく遠藤に泣かされてしまいました。
コメントレスです♪
まるさん
「ふしだらで甘い誘惑」はリンク作としてでるはずの慎の弟の悪徳弁護士さんが
魅力的で気に入りそうなタイプでしたので楽しみに待っていたのですよー
今回小冊子で出るなら・・内容はたぶん「甘い誘惑」のふたりなんでしょうけど
次がでるまで大人しく待っていようと思っています(笑)
応募はもうしましたが、じっさい和泉さんのブログをみたときはあの本はどこだーっと
懸命に探しましたとも(笑)
小冊子がでるのはたぶん年末か来年だと思っております。
もし気になるようでしたら内容をスキャンしておおくりいたしますので
また気がむいたらメルアド教えてください。
コメントありがとうございました!
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