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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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君を抱いて昼夜に恋す (久我 有加)

君を抱いて昼夜に恋す (新書館ディアプラス文庫 226) (文庫)
久我 有加 (著)
麻々原 絵里依 (イラスト)

(内容)
 
彫師の八束は、付近を預かる博徒の口利きで男をひとり預かることになる。最初の晩、男、源太は唐突に夜這いをかけてくる。その手に熱を上げつつも「抱くなら彫らんぞ」と告げると源太は引き下がったが、実のところ八束の心にこそ彫りたいという欲が生まれていた。だが美しいが情がないと亡き師に評された己の彫り物では、源太の野性に喰われてしまう。葛藤する八束は……? 博打打ち×彫師の大正任侠ロマンス。



以前出された久我さんの時代もの本にあまり萌えなかった記憶があるので
 
買うのをどうしようかなぁと悩みながら買いましたが
 
麻々原さんの硬質な絵が雰囲気ととってもよくあって

その時代の博徒とやくざと彫師の違いなどなにもわからなかった あたしでもよくわかったし
 
なにより久我さんの大阪弁とお話の引き込み具合がすごくよかったです。
 

先代の彫氏の一周忌に愛弟子である八束に
 
付近を預かる博徒の口利きで男をひとり預かることになった。

その男源太は最初の晩から唐突に夜這いにかけてきた。

行為は拒否していても、その男の肉体から目を離させない。

源太の体に彫りたいという気持ちはあるが、

師匠に美しいが情がないと言われた自分の彫り物では源太にふさわしくないし

源太という存在に喰われたままの刺青では許せない

それに、なにより

「抱けば彫らない」と言い切った自分だが源太に欲情も感じている。

彫師八束の葛藤と成長がエロに包められていて

怪しいえろさも、彫氏という職業と

博徒という、その時代でさえもう古いといわれている生き方にしかできない男たちの悲哀が

よかったです。


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「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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