COLD HEART in NEWYORK (ビーボーイノベルズ) 新書 – 2014/8/18
木原 音瀬 (著), 麻生 ミツ晃 (イラスト)
COLD HEART in NEWYORK (ビーボーイノベルズ)(内容)
秋沢のことを本当に好きになってから二人甘い蜜月を過ごしていたが、
ある日秋沢のスキャンダルが発覚。
楠田が問い詰めると、彼は悪びれもせずに関係を持ったと口にした。
それを悪いとも、そもそも浮気とも思っていない秋沢に楠田は耐えられず別れを切り出すが、
彼の極端すぎる執着に楠田は…。
好きだけど、愛しているけど、一緒にいられない――。
COLDシリーズスピンオフ、書き下ろしも100ページ超収録!
これをハッピーエンドと読んでいいのでしょうか・・・
まだ前作の・・恋の初めのほうが甘い成分が多い目のような気がしましたが
さすがは木原さん
あたしの予想の斜め上をいっておりました(笑)
俳優としては天才で、とても魅力的な秋沢なのですが
でも人間としてはいまいち・・・いや全然ダメな人なんですが
読み進めていくうちに何故か秋沢の味方をしてみたいような
そんな不思議な一冊でした。
別れを切り出した楠田を引き止めるために秋沢が考えたことは
自分も二人と肉体関係をもったから
楠田にも二人の男と関係をもってもらいプラスマイナスゼロにしたいということでした。
それが決定的な破局となり
楠田は身も心も大きなキズを抱えながら生きていくことになりました。
死んだことにして身を隠しておりましたが
恋の神様のイタズラかはたまた恩寵か・・・
二人は再会することになるのです。
でも過去の秋沢の仕組んだことや暴力で恐怖感を抱えてトラウマになっている楠田には
秋沢のことを受け入れることができません。
少しづつ成長していき人を思いやれることができるようになっていけた秋沢の
純真でひたむきでそれでいてはた迷惑な愛着が妙に憎めない楠田は
触れることはできないけれどそれでいいかと秋沢に問いかけます。
ペットでもいいからそばにいたいと楠田のスニーカーに口付けるのです。
側にいれるだけでいい人を見つけれるという稀有な幸福を手に入れるために
ふたりの人生にあれだけのいろいろな試練を与えた木原さん・・・
もう少し幸福と甘さを読み続けてみたかったですとつぶやいていいですか(笑)?
木原さんのこの夏にでた同人誌がこの二人のお話のようなので楽しみです。
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