erotica [単行本]
榎田 尤利 (著),
中村明日美子 (イラスト), 今市子 (イラスト), えすとえむ (イラスト), 円陣闇丸 (イラスト), 鬼嶋兵伍 (イラスト), 腰乃 (イラスト)
erotica
大人気小説家・榎田尤利が『エロティック』をテーマに描く、
3P、SM、極道、●●●●など、いろんなHがたっぷり詰まった贅沢な【エロ特化】初短編集!!
中村明日美子のカバーイラストをはじめ、今市子、えすとえむ、円陣闇丸、鬼嶋兵伍、腰乃、豪華美麗イラスト陣が、華を添える★
弱みを握られ、脅され、ふたりがかりで辱められ――支配するものがその立場を奪われ、悦楽に跪くとき…。
『10×3』をはじめ、書き下ろし含む全6編、密室、玩具、極道など、榎田尤利がこだわりぬいた極上のエロティック短編集
本は常に紙媒体で持ち歩きたい方なので、書籍の大きさよりは文庫化新書の大きさがありがたい派です。
収録作品も雑誌や同人誌で掲載されてきた作品が三本
書き下ろしが三本となれば・・本棚圧迫しちゃう書籍じゃなくってもよかったんじゃないかなと
一言つぶやかせてください(笑)
<収録作品>
痛い靴 CUT/えすとえむ
ストロベリー CUT/腰乃
10×3 CUT/円陣闇丸
カルメン CUT/鬼嶋兵伍
クリスタル CUT/中村明日美子
書生の戀 CUT/今 市子
※「痛い靴」は合同同人誌『エロチカ』(2007年)より再録
※「カルメン」は小説b-boy2009年7月号掲載
※「クリスタル」は『エロとじ』2007年6月より再録
ただいまリブレさんで
榎田 尤利フェアーというのを行っておりまして、
既刊を購入すると「ストロベリー」の短いお話の載ったペーパーが付きます。
あたしはちょうど購入を控えておりました本で買うことができましたが
ペーパーを欲しがる腐女子なら既刊はすでに購入なさっておるかたが多いのではないのでしょうか・・
こういう既刊フェアーは出版社側にとっては美味しいのでしょうか・・・
ぶつぶつ文句をいってもなくなりませんよね。
まぁ出版社の思惑にきれいに乗っかって購入したあたしが言うのもなんなんでしょうけどね(笑)
短いお話で必ずエロが追求されておりますが、
短いお話でここまで読ませる力量のある作家さんですので読み応えありました。
ストロベリー CUT/腰乃
ノンケ満載の館野でしたが、仕事で知り合ったキラキラした王子様篠田から告白され
友情と思っておりました、じつは篠田に愛を告白されて嬉しいと思ってしまったのです。
誰よりも綺麗でエロい王子様が自分の股間に顔をうずめて苦しさすら喜びに感じている姿をみて
興奮している最中結婚式のことを考えて早くいかないようにがんばります。
でも、一ヶ月ぶりの逢瀬でエロカワイイ恋人に口淫されてしまったらどうにもならないようです(笑)
まぁ一回出して落ち着いたところで気になるのは篠田が持ってきた白い箱です。
どっちの誕生日でもないのにといぶかる館野に篠田は
自分と館野が初めてセックスした日と答えます。
そしてそれは篠田がバックバージンを失った記念日なんです。
もう一年たつんだなと思い至る館野の言葉に篠田はなぜか元気がなく・・
記念日だからいっぱいしたいといいます。どっちかがいかせたらイチゴをたべれるんだと
イチゴの香りのするキスを堪能しながらこれから始まる一周年のイベントに心弾む館野です。
けれど館野と触れ合いながら篠田が思うことは、これからの別れの予感なのです・・・
館野の同僚から聞いた、館野の結婚式の話に心は打ちひしがれております・・・
友人のふりで過ごした二年の月日
それすらも苦しくなってなにもかもぶち壊そうと告白した悲しみ
二度と会うことはないという悲壮な覚悟でした告白を舘野は受け入れてくれるのです。
思いがけない幸福を失いたくなくって努力した日々
そして手に入れることができた幸福がいつのまにか当たり前になってしまったのだけど・・
やっぱり館野はおっぱい星人で自分を捨てようとしているのだということに気がついてしまうのです。
捨てられる前に一度でいいから館野を抱きたいという思いを貫くために
快感で館野をヘロヘロにしちゃってなしくずしに迫る篠田のせつない想いがよかったのですよ~
体をつなげながら快感を感じているはずなのに篠田の頭の中はもうね哀しい気持ちでいっぱいなんですよ。
ぼろぼろ泣いて、ずるずる洟水たらして、でも腰は動かしちゃうという(笑)
まぁ結婚式は実は館野の実の姉でというオチがありますが
切なくて可愛くてエロい王子様を堪能なさりたい方はいかがでしょうか(笑)?
そしてペーパーでは館野好き好き光線を出しながら館野の姉の結婚式に参加する篠田が
楽しむことができます。
姉と妹の祝福を受けちゃったのなら幸福になるしかしょうがないよね(笑)
コメントレスです♪
まるさん
レス遅くなり申し訳ないです。
BL本は読んでいるのですが、日常生活で気になることがあるとなかなか感想をかくまでに
いたりません・・
>地味だけどとても優しいお話でしたね。
ほんとうに、デビュー作もよかったのですけど、これも読み応えありました。
読後感がほっとできる作品も大好きなんです。
後半の日下部視点があるから余計にお話が堪能できましたよね!
大人のずるさとか弱さを支えて共に生きてくれそうな和音の強さが際立ったようなきがします。
>「結婚しました」ハガキのような表紙もよかったですよね。
そう言われて表紙をまじまじと見返しちゃいました(笑)
たしかになんだかそういう構図というかポーズですよねー
幸福なふたりのままでいてほしいな・・
もうちょっと続きが読みたいような気持ちになりました。
三十年後・・やっぱり日下部は和音のお尻に喜んで敷かれているような気がします(笑)
コメントありがとうございました!
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