BE×BOY GOLD (ビーボーイゴールド) 2012年 06月号
BE×BOY GOLD (ビーボーイゴールド) 2012年 06月号 [雑誌]
抱きしめたい!が止まらない。
発行:2012年4月28日 定価:690円(税込)
表紙:新田祐克
ピンナップ:さいとうちほ
新田祐克、やまねあやの、Guilt | Pleasure(咎井 淳 原作/Narcissus)、かゆまみむ、池 玲文、麻生ミツ晃(原作/木原音瀬)、大和名瀬、みなみ遥、環 レン、車折まゆ(原作/Nitro+CHiRAL)、藤井あや、かんべあきら、キヅナツキ、椎名秋乃、天城れの、佐藤秀峰、他豪華執筆陣!
最近珍しく雑誌購入が多いです。
まぁ小冊子購入の条件としてしぶしぶ購入する事が多いですが
今回は違います!
何故なら「春を抱いていた」の二人が長編読み切り67Pという
豪華さで 堪能できるからです!
たぶんこの二人見たさで今回は発行部数多いんじゃないかと思いますし
たぶんすぐ連載開始になってコミックスで見れるんじゃないかと思うんですけど
コミックスになるまで辛抱できませんです(笑)
今連載している作品も凄く好きなのですがこの作品は別格ですね。
ということで、休日の朝はこの雑誌を買いに行く事から始まりました。
「ラブ・タンカー」 新田祐克
(内容紹介)
大河ドラマで岩城演じる信長ブームの中、香藤に対し同じ役柄でのリメイクの企画が浮上!
マネージャーの金子は乗り気だが当の香藤は一向に首を縦に振ろうとせず!?
僕の愛の貯蔵庫は
いつだって君であふれている
で始まっているカラー表紙はふたりが薔薇園で佇んでおります。
素敵です・・・
ただそれだけでしか言い表せない事が悲しいくらい綺麗な岩城さんと香藤くんです
香藤くんが前で風を受けて気持ちよさそうに歩いている後ろを
春めいたスーツが素敵な岩城さんが別方向を見ながらそぞろ歩きを楽しんでいるのですが
香藤くんの左手と岩城さんの右手はちゃんと握っているんですね。
同じ役者という道を歩んでいても別々の人間で別々の役者としての人生を
歩んでいるふたり。
どこまでも溶けあいたいと思いながらも別々の人間だから別々の方向を見なきゃいけない時がある。
でも心のどこか大事な部分は繋がりあって過ごせれたらいいと決意していると言うか
自然に愛情に満ち溢れているふたりが見えて幸福です。
今回のお話はあの地震の後遺症でPTSDを発症している香藤くんが
いつになく不安定な気持ちを持て余しております。
そういう自分の弱さを癒してもらいたい岩城さんは別の仕事のロケで
海外から帰国してもなかなか会えるというか触れあえる状況になく・・・
けれど、それを周囲にけどらされる事も何となく面映ゆいという悪循環の時
やはり同じように成長して大人になって佐和を支えたいと渇望する雪人に
捨てられたと思いこみ自棄を起こしている佐和と再会し
以前とは違う他人の小さな不幸が心の喜びになっていることに違和感を感じる
佐和が幸福でない事に気がつく香藤だった。
自分の恋とか生活が充実している時なら他人の幸福もなじみやすいのだけど
自分自身がどこか不幸なままで他人の幸福を容認する事は辛い事だと香藤も
わかっているのだけれど
自分もまた地震という大きな災害に見舞われ、
どうしようもない別れを強制的に体験する事になり
幸福なのだけれど、その幸福が身に馴染まない・・・
そんなジレンマをやはり癒すのは岩城さんで、今回もマリア様のような慈愛をもって
香藤くんを受け入れて癒してあげておりましたよ・・・
あの岩城さんの綺麗でエロい身体をみて触れて十分に癒された香藤くんが
次に向かって挑もうとするのです。
素敵な癒されるお話でした。
人は誰しも多かれ少なかれ大きな傷を持って生きております。
その傷は永遠に癒される事なく心のどこかにあって
不意に蘇り、覚悟もなしに悲しみに痛む事があります。
こんなふうに愛情に恵まれただけでなく、
その愛情を最大限に大切にできるふたりだからこそ
こんなに魅かれるのかもしれません。
新田さんに大感謝です。
[9回]
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