皇帝と盗賊 (プラチナ文庫) [文庫] 神楽 日夏 (著), 雪路 凹子 (イラスト)
皇帝と盗賊 (プラチナ文庫)(内容)
俺達の皇帝陛下は、欲張りだ。
拉致された皇帝シエラは、両性具有である体を晒されたあげく、館に幽閉されていた。
守護者であるはずの神の助けもない。
だが神の代わりに、館を襲撃した双子の盗賊ラドとエドに助けられる。
権力ではなくシエラ自身を望まれ、二人がかりで愛されて知った悦楽と人の温もり。
やがてシエラは、二人を従えて帰還し──!
両性具有であるということと
双子ということは・・3Pなんですね・・とエロの後遺症が続いていた時に
購入いたしました(笑)
そういうシーンはすごく少なくて
どちらかというとギリシャ神話の神様の世界のファンタジーに
人間臭さの甘みをつけてみました~~という感じで
淫靡とか退廃とかはかけら・・くらいしかありません(笑)
そういう期待はなしであほな可愛いお話とよーーく心構えて読んでくださいね。
いや、期待はずれでしたけど
楽しんで読めた一冊でした。
この世界では皇帝は神殿を守る人というか、祭祀的な存在のようです。
皇帝となれる不老ではあるのですが
この世で次の皇帝候補が現れると老いてゆき次世代に譲り受けるようです。
国を守るのはあくまでも王という権力者なんですが
皇帝は王より身分的には上らしいです。
皇帝の身の回りに世話をできるのは神官や子どもたちですが
皇帝は祈るばかりで権力も力もなく
祈りが神に届くのを祈るだけという受動的な存在のようです。
ということで神によって守られないことで国民の不満は大きくなり
王や皇帝に反逆を仕掛けるものまで現れてき
皇帝であるシエラは暴徒に襲われ監禁されるのでした。
館を襲撃した双子の盗賊ラドとエドに助けだされ
人間的な幸福と甘やかさを与えられ、
世間とか世界というものを教えていってくれます。
世間知らずさんがどんどん人間臭くなるあたりきらいじゃないんですが
あたしが望んでいた淫靡さはかけらもございませんでした・・・(笑)
最後神様の世界に加えられ、三人でどこまでも幸福という
甘くてほのぼのギリシャ風味を楽しめる方にオススメいたしますです。
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