好きで好きで好きで (角川ルビー文庫) (文庫)
高遠 琉加 (著)
六芦 かえで (イラスト)
(あらすじ)
花屋に勤める三浦は、高校時代に片思いをしていた同級生の堂島と偶然再会する。昔と変わらぬ堂島の笑顔を見た途端、今でも彼が好きな気持ちが溢れてしまった三浦。しかし、不幸にも堂島はその店の娘の恋人だった。せめてそばにいたいと、必死に想いを隠して友人に戻ろうとするが、次第に堂島への熱い想いが抑えられなくなり、三浦は店を辞める。そんな三浦を心配し追ってきた堂島に、この恋を終わらせるため三浦は「一度だけ」と堂島と身体を重ねてしまい…。
感想はあげていないのですけれど、
先月発売された『成澤教授の最後の恋』を購入したら小冊子に応募できます♪
ということでビブロス版を購入し読んでいたにも関わらず
購入しすでに応募しちゃっています・・・(笑)
忙しいというか、心に余裕がないにも関わらずなんですが
小冊子に関して言えば、あとから欲しいと切望しても
なかなか手に入りにくい&高額になるかも(あくまでかもかもなんですけど)
ということなんで読まなくても
積読でも、応募はしなきゃいけないんです(笑)
ビブロス版では佐々さんの挿絵でしたね~
↓これこれ
あの時も今も、内容もせつなさも文句なしなんです。
でも、あの時は好きで好きで好きでどうしようもない
三浦のせつない恋心には魅かれましたが
その三浦が恋していた堂島にはあまり魅かれなかったですが
「好きで好きで好きで」が三浦視点で描かれており
「ラブソングみたいに」が堂島視点というのが前回のビブロス版でした。
三浦視点で描かれている「好きで」のほうが叶わなかった恋の思いで
埋め尽くされていたせいか
「ラブソング」の堂島の気持ちの変遷はあのときはそうだったのか
と思いはしても心魅かれませんでしたというか
三浦と同じ気持ちになってみろよという
かすかな不満が残ってしまったのが原因だと思います。
今回お話の〆として「君が幸せになる前に」が書き下ろされておりまして
恋はケーキの様なもの
あれば楽しいけれど、必要なものじゃないなんて冷めていた堂島
父を早くに亡くし
必要とされていた母を支えると決めていたはずなのに
いつのまにか義父にその役割を肩代わりされて
肩すかしをくらっている冷めた高校生であったけれど
三浦と出会い、
時間を重ねて、
恋を重ねていくことで幸福を知っていき
どんどん人間らしくなっていく堂島が書かれておりまして
由布子の結婚とか、転勤のお話を通して
とうとうふたりの思いが同じ重さになって釣り合っていくシーンがあります。
このふたりのお話が読めてよかったです。
[3回]
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