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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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裁かれる日まで(水無月さらら)

裁かれる日まで (キャラ文庫)
水無月さらら (著)
カズアキ (イラスト)

(内容)

新進気鋭の天才仏師―その正体は義弟のはなだった!?長篠京也は、日本屈指の老舗画廊の青年社長。招待された仏師・小野里祥亮の作品展で見たのは、死んだと聞かされていたはなの仏像だった。はなは祥亮によって地下牢に幽閉され、その才能を利用されていたのだ!!幼い頃からはなを想い続けていた京也は、救い出そうと画策するが…!?無垢な才能を守りたい―シリアス・ラブ。






キャラ文庫さん、最近はなにかあったんでしょうか?

まだ感想をあげておりませんが秀さんの「堕ちゆく者の記憶」も監禁拘束

再教育ものでした・・・・

やけにリアルなストックホルム症候群をまざまざと体感できた話でしたが

こちらの「裁かれる日まで」のほうがあたしには恐ろしかったです・・・



過去が今生きている人間たちを覆い尽くしていく・・・

執念というか執着の行きつく先はこんなに平和で穏やかで温かく

そして苦いものなんですねとしかいいようがなかったです。




お話は新進気鋭の天才と呼ばれる仏師の作品展から始まっていきます。

かこ義理の兄弟として生きてきた長篠京也は小野里祥亮と再会するのですが

あまり気持ちのいい時間ではありませんでした。

なぜなら長篠京也の母は小野里祥亮の父に実家を傾けさされ

いやいや連れ子の京也をつれ再婚したのです

仏師としての才能にはめぐまれなかった京也には自由が与えられておりましたが

長兄とか、次兄にはなかなか苦しい環境だったようです。

その兄弟たちの中で一番過酷な試練を与えられたのは一番末っ子の

祥映(はな)でした

はなの母は産めば正妻になれるのではないかという気持ちではなを生みましたが

思惑はうまく実らず愛人のまましかなく

いらだちがつのりおさないはなの舌を切り取ってしまうのでした。

障害をもつはなの存在に父は厳しく過酷な目にあわせておりました

仏師としての才能があったこともはなを不幸にしたようです

父なきあとは長兄に母とともに作品まで奪われ

長兄が母となきあとは

次兄に作品のみならず体も自由も奪われ地下牢に拘束されて何年も生きていくのです。

やっと迎えに来てくれた優しい愛おしい・恋しいと焦がれて待ち続けてきた京也はすでに婚約者がいるのでした。

婚約者から理不尽な言葉を浴びせられはながとった行動は・・・・





なにが正しくてなにが悪かったのかわかってはいるけれど

無垢であり続けてきたことが悪いのかよかったのか判断は下せない

ただ、罪であることを知っていても

なおかつ欲しいものを奪われたくないという気もちに

誰が裁きの石を投げることができるのですかと

問いかけたいです・・・・・


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Lianha
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女性
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「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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