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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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BISEXUAL (真崎 総子)

 


BISEXUAL (デザートコミックス) (コミック)
真崎 総子 (著)

(内容)

オレ、敷島七里(しきしましちり)、中学1年。
ファーストキスしてしまいました。
ドーテー奪われちゃいました。

ちょっと早い?

でもそれだけじゃないんです。相手は……。
 
話題騒然オトコとオトコのラブコメディー
2003年に発売されたこの本が少女漫画ということに 驚きをもってしまったことを覚えています・・・

題名も斬新だし(笑)

これがBLレーベルからでなかったことも不思議なんですけど

これが少女漫画でいいのかとも思っておりました(笑)

なんでいまさらこの古い漫画を・・というのは

これの二巻が最近出たので、とりあえず一巻から感想を書こうと思い立ったわけで・・



敷島七里(♂)中学一年生

剣道が強くって、極度のファザコン

いまだに寝るのもお風呂に入るのも父親とじゃなきゃだめ



名糖吉馬(♂)中学三年生

剣道が強くて、ハチャメチャな行動をしているのだけど

それが妙にカリスマとなっている男の子

出生の秘密でちょっとぐれかけだけど

別れた元彼女を影で助けてあげちゃういいやつ

別れた元彼もいるけれど…w




出生の秘密とか、元彼女とか、元彼の存在とか

文章で書いてみればやたらドロドロしちゃっているんですけど

不思議とお話のほうはそういうドロドロもなく楽しんで読める力がありました。


出生の秘密というのは・・・

じつは名糖吉馬のお父さんは大企業の跡継ぎだったのだけど

子供ができないからだだったので

高校の時に付き合っていた七里のお父さんの精子をもらっていたのです・・・

異母兄弟でやられたり、やっちゃったり・・・

しかも中学生なんですけどーと思わなきゃいけないんですが

不思議と楽しんで読める作品なのです。



大人になった彼らが見れるのは同じレーベルで「BOYS エステ」というのがでておりますので

ご興味をもったかたはいかがでしょうか?

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君を抱いて昼夜に恋す (久我 有加)

君を抱いて昼夜に恋す (新書館ディアプラス文庫 226) (文庫)
久我 有加 (著)
麻々原 絵里依 (イラスト)

(内容)
 
彫師の八束は、付近を預かる博徒の口利きで男をひとり預かることになる。最初の晩、男、源太は唐突に夜這いをかけてくる。その手に熱を上げつつも「抱くなら彫らんぞ」と告げると源太は引き下がったが、実のところ八束の心にこそ彫りたいという欲が生まれていた。だが美しいが情がないと亡き師に評された己の彫り物では、源太の野性に喰われてしまう。葛藤する八束は……? 博打打ち×彫師の大正任侠ロマンス。



以前出された久我さんの時代もの本にあまり萌えなかった記憶があるので
 
買うのをどうしようかなぁと悩みながら買いましたが
 
麻々原さんの硬質な絵が雰囲気ととってもよくあって

その時代の博徒とやくざと彫師の違いなどなにもわからなかった あたしでもよくわかったし
 
なにより久我さんの大阪弁とお話の引き込み具合がすごくよかったです。
 

先代の彫氏の一周忌に愛弟子である八束に
 
付近を預かる博徒の口利きで男をひとり預かることになった。

その男源太は最初の晩から唐突に夜這いにかけてきた。

行為は拒否していても、その男の肉体から目を離させない。

源太の体に彫りたいという気持ちはあるが、

師匠に美しいが情がないと言われた自分の彫り物では源太にふさわしくないし

源太という存在に喰われたままの刺青では許せない

それに、なにより

「抱けば彫らない」と言い切った自分だが源太に欲情も感じている。

彫師八束の葛藤と成長がエロに包められていて

怪しいえろさも、彫氏という職業と

博徒という、その時代でさえもう古いといわれている生き方にしかできない男たちの悲哀が

よかったです。


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ささやかな幸せ (藤森 ちひろ )

ささやかな幸せ (ビーボーイノベルズ) (単行本)
藤森 ちひろ (著)
町屋 はとこ (イラスト)
 
(内容)

最初は、ほんの出来心だった―。アートディレクターの瑛司は、老舗会社から依頼を受ける。そこで出会った御曹司の雅之は何事にも控えめだが、瑛司への熱い想いを眼差しに乗せ、伝えてくる。同情か、好奇心―あるいは、欲望か。その想いにつけ込み、躰だけの関係を結ぶ瑛司は、ベッドでは淫らな雅之との情事に溺れ始める。しかし傲慢な自分に対する罰なのか、雅之の切り出した言葉に…。一生に一度の思い出なんて、俺はいらない―。

ぶっちゃけ町屋さんの挿絵目的で買ったんですけど

思いがけなくよかったです。

今回ビーボーイは西江さんの「高校教師」といい、榎田さんの「はつ恋」」といい、

いい作品がそろっていたがために注目から外れているのが残念なような気がします。



これからクライアインとを訪ねるために急いでいた瑛司は表参道で道を尋ねられた。

不機嫌さを露わにしたまま瑛司がみたものはあまり年齢の変わりない野暮ったい眼鏡をかけていた。

上等な仕立てのスーツ、ネクタイ

悪くない顔立ちはメガネで覆われていたが整ったパーツがバランスよく収まっていた。

わかりにくい店を探していた彼のためにわざわざ追いかけて説明する瑛司

それだけでもう出会うことはないはずだったのだけど

ある日、老舗の文具店の御曹司とアートディレクターとして出会うことになる。

仕事で付き合ううちに雅之が常に控え目にけれど熱い視線で自分を見ていることに気が付き

それが同情か、好奇心か、はたまた欲望なのか判断がつかないまま

雅之の想いにつけこんで身体だけの関係を結ぶ。

そのはかない関係ですら雅之にとって思いがけない幸運と感じていて

それだけでいい

一生に一度だけの思い出にできればと考えていたのです・・・

瑛司が傲慢にも雅之は自分だけのものと思い込み始めていたそのとき

雅之から思いがけない言葉を告げられます。

「お見合いをすることになったんです」と

そう言われた時に初めて瑛司は遊ぶつもりでいた雅之に遊ばれていて

そのことに喪失感を覚えていた・・・

一生の一度の思い出に使われたことに対する憤り

雅之に対して自分の気持ちを伝えるのです・・・


大人なんだけど、はじめての恋に右往左往しながらあがいているのですけど

雅之の控え目で切ない想いがよかったです。

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恋するピアニスト (絢谷 りつこ )

恋するピアニスト (新書館ディアプラス文庫 228) (文庫)
 絢谷 りつこ (著)
あさと えいり (イラスト)
 
(内容)
 
若手ピアニストの一史(かずし)には忘れられない男がいる。高校時代に出場したコンクールで、フォーレの『夢のあとに』を弾いた曽我倭(そが やまと)――。あれから八年、一史は街のピアノ弾きとなっていた曽我をついに見つけ出した。だが曽我は「あの曲を弾いて欲しい」というリクエストを断り、突然一史に口づけた。少年期のトラウマにより、肌の触れ合いに怯える一史だったが……? ピアニスト同士、再会から始まる不器用で優しい恋物語。

デイアプラスだからと 安心して買ったのですけれど

なんとなく自分の中の萌えと波長が合わない・・作品でした。

若手のピアニストの一史には忘れられないピアニストがいた。

それは高校の時のコンクールで出会った曽我倭だった。

彼の弾いた曲が忘れられなくて

ほとんど魅入られたかのように彼の弾いたあの曲をもう一度聞きたくて探していた彼は

八年後街のピアノ弾きになっていた彼と出会う。


彼に恋しているように、彼のピアノにも恋していた・・

けれど彼と触れ合うことは怖かった。

なぜなら一史には過去恩師ともいうべき人に

口先で丸めこまれだまされるかのように抱かれていた過去があって

人と接触することに嫌悪をかんじるようになっていて・・


設定自体はすごくよくて、萌え萌えだったのですけど

盛り込み過ぎてなにもかもが中途半端な感じがいなめないというか

掘り込めていない感じがして

なんか消化不良でした・・・

うーん

次作に期待で


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恋愛・教師―Color of Snow (西江 彩夏)

恋愛・教師―Color of Snow (ビーボーイノベルズ) (単行本)
西江 彩夏 (著)
麻生 海(イラスト)
 
(内容)

「好きになれなんて言わない。だからあと少しだけ、今だけ、側にいたい」雪が降る夜、佐々井は恋人に振られて混乱する年下の同僚・井瀬崎に抱きしめられていた。井瀬崎は、普段は温和で優しいが、同性の恋人の存在を知る佐々井を避け続ける片想いの相手。嫌っているくせに、佐々井は必死に縋る腕の強さに拒むことができない。彼に触れてもらえる嬉しさと罪悪感を素直になれない態度に隠したまま、佐々井は体を重ねてしまうが―。
 

デビューがあの超変人の可愛い攻めお話でした(笑)→「ナルシストの憂鬱
 
さてさて今度はどのような内容で楽しませてくださるのでしょうと
 
わくわくしながら読ませていただきました。

今回はあらすじからみるかぎり切ない受けの気持ちが堪能できるのかな・・・

と思っておりましたが

いい意味で裏切ってくれました(笑)


佐々井は教員になって五年

仕事の量も増えてきたのだけど、

それらに手を抜き方がわからないまますべてに全力でがんばってきた。

神経質で勤勉で上司(校長)に対しても間違いが許せない気性だった。

その佐々井が気になっている男がいた。

年下の同僚・井瀬崎はまじめで勤勉で周囲に対して気配りのできる男である・・

のだけれどその井瀬崎はなぜか佐々井に対して警戒してしまう。

というのは、ゲイバーで出会ったときに井瀬崎は恋人のを連れていたのだが

その彼を佐々井には知られたくないし

佐々井が井瀬崎を気にしてつい茶々を入れてしまうことに不快感を感じている。

自分の感情を取り繕ったりしないくせに周囲に対して配慮して

オブラートに包んだようにものを言う男井瀬崎を

佐々井はしきりに優しい男と表現しているのですけど~

うーん

あたしからしたら周囲に干渉されたくない自我の強さだけがでていて

非常にやな男のような気がするんですけど(笑)

惚れてしまえばあばたもえくぼということなんでしょうか?


そう考えてみたら西江さんの書かれる攻めでいいひとはほんといない気がします(笑)




その恋人に振られた井瀬崎は佐々井とお酒に酔った勢いで

肉体関係を持ってしまいます。

井瀬崎に恋をしていた佐々井は

それが愛からではないことがわかっていたんですけど

ただただ井瀬崎から受け取れるものがあるのがうれしくて

井瀬崎を慰めることがあるのがうれしくてその関係にしがみつきます。

その恋に終わりをつげようと決心するまで懸命な努力をする佐々井が

ほんとうに可愛らしいです。

その佐々井の純真というか気持ちに気が付いていながらも井瀬崎は

好ましいと思いながらも愛せないんですけど

最後はちゃんとお互いに気持ちも感情も愛も分け与えることができる関係になれてよかったです。







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Lianha
性別:
女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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木原音瀬さん・可南さらささん・水原とほるさん
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剛しいらさんなどなど・・・

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