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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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疵スキャンダル 4 (かわい 有美子)

疵スキャンダル 4 (B-PRINCE文庫 か 3-4) [文庫]
かわい 有美子 (著)
杜山 まこ (イラスト)




(あらすじ)

人気沸騰シリーズ、堂々完結!
 大蔵省の高級官僚(キャリア)として様々なものを失いながらも、エリートの道を邁進し続ける桐原と司馬。身体だけだった関係を清算したときに初めて、互いの存在が快楽以上の何かをもたらしていたことに気付く。そして自分自身も変わったことに気付いた二人が最後に辿りついた答えとは……。
 90年代の大蔵省を舞台にしたエリートたちの真実の愛がついに…! 人気沸騰シリーズ、書き下ろしも加わった感動の最終巻。


 いままでのお話では満身創痍の桐原でしたが

前巻でその桐原を冷たく突き放して前妻と子どもとの生活をやりなおそうと

がんばっていた司馬にとって受難のお話でした。

どうあがいても妻をもう女性としてというか、

尊敬する人間として思えなくなっていたと自覚していた司馬でしたが

子どもを愛するがゆえにやり直そうとして

けっきょくはもう一度やり直すということはできないという現実を突きつけられ

再度別れることにより、

その周囲の人間を、

それからなにより大切に慈しむ存在である子どもに

それから自分により深く疵を負ってしまいました。


そうした日々の中でやはり人間は変わろうと思えば変われる存在でもあったようです。

自分の中の疵を大事にし周囲に壁をはっていた桐原も

その疵をさらし、どん底に陥ることで強くなっていきました。

権力者である情人篠田ときちんと手をきりまして

妻とも恋ではないのだけれど優しい気持ちで理解しようとまで成長をいたします。

そのことによって司馬ともただすがるだけの関係ではなく

男として

人間として

あるときは戦い

あるときは愛し合い

あるときは慈しみあいます。

これからの2人の甘い生活も書き下ろされており

無自覚にフェロモンをふりまく桐原に振り回されて

楽しそうに生活を送っていることが一番の救いです(笑)


エッチいっぱい実りの秋フェア」として参加店では短いお話のペーパーを

いただけました。

これにもともに苦しい仕事や人生や生活の波を乗り切ったふたりの

甘い時間が描かれております。

が・・・エッチはありません(笑)

就業後誘い合って美味しいご飯と美味しいお酒を楽しみにいきます。

こじんまりとした割烹でお酒を飲んでますます誘惑フェロモンをまき散らす桐原です。

甘え上手に変貌をとげていっております。

同じ料理を楽しむよりは違う料理を試してふたりで仲良く突きあうということらしいです。

甘やかせ上手の司馬ですから

そうした桐原をうまく甘えさせているようですが

天然無自覚の誘い受けフェロモンを桐原に感じるのは・・・

あたしだけでしょうか(笑)?



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Lianha
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女性
自己紹介:
「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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