ひとでなし (SHYノベルス) [新書]
椎崎 夕 (著)
佐々 成美 (イラスト)
(あらすじ)
「忘れるな。おまえの身体はおまえのものじゃない。私のものだ。」 三日に一度、鳴り響く携帯電話の呼び出し音 は、拷問が始まる合図だ・・・システムエンジニアの長峰克史は、三年ぶりに本社に戻ったが、ろくな仕事がまわってこず不満の毎日だっ た。さらに、ある男との出会いが長峰をより過酷で屈辱的な状況へと追いやる。新たな出向先の上司、里見京一 郎・・・長峰は半ば脅されるように里見と関係を持つことになったのだ。恐ろしいほどの執着を見せる里見に、何とか抗おうとする長峰 だったが抵抗はすべて退けられる。そのうえ、里見との情交はいつしか悦楽が苦痛を凌駕するように・・・そんなは ずはない、そんなことは許せない。奈落の底へ引きずり込まれていく自分を感じる長峰だった が!?
延期に次ぐ延期で待たされていた本がやっとでました。
椎崎 夕さんといえば切なさの代表の方なんですが
題名からしていつもの切なさは影も形もなかったです(笑)
これは椎崎さんの昔の同人誌の改稿&完結した作品だそうです。
「ひとでなし」という題名どおりけっこうなひとでなしの男たちの恋と執着のお話でしたが
一番のひとでなしは・システムエンジニアの長峰克史(受け)の同期であり上司であった
高田という男だったとは思いますけどね
もしかしたら高田という男も長峰克史への報われない思いというか
里見の様に一生飼いたいペットにして自分に従属させたかったんじゃないのかなぁ
とちょっと思いました。
新たな出向先の上司、里見京一 郎(攻め)があまり語ることのない男でして
いやー、語る時は饒舌に語るのですが
その語りがおもにピロートークでありまして、やたらに執着を示しております(笑)
迷子になりやすい反抗的なペットと決めつけて自分の物という認識票をつけさせた
ドッグタグにはGPSを付けているし
3日とあけずに呼び出しをかけちゃ好き放題身体をむさぼっちゃうし
しまいには嫉妬のあげく監禁し欲望の赴くままのことしちゃって
その時のビデオを撮っておいて脅かして同居を強引にさせるし
まぁ人間的にはどうかと思われることが多々ありますが
乙女的趣向としては嫌いじゃないばかりか、けっこう好きなんです(笑)
恋敵役としてでてくる里見の同僚の今村もけっこう似た者同士とも言えまして
まぁほんとうにこういう思考の強い人間に愛される里見の幸福と不幸が
とても楽しめた一冊です。
SHYさんのHPでこの続きの甘い甘い?お話が読めますよー⇒
★★
今回のこの本と合わせて今月出る予定の本「はじめてのひと」とで
全員プレゼントの小冊子がありますので、
気になる方は本屋さんにGO!でどうぞ♪
コメントレスです♪
ラウさんはじめまして!
千束さんのこのシリーズおもしろかったですね。
セレブな背景と寂しさを持つこの扱いにくいお姫様に似合う男になろうと
奮闘している波平がかわいくって好きでした。
ラウさんの娘さんは腐女子ではないとか・・・
でも我が家の娘さんは「遺伝よ!」と言い切っているので
いつかは開花するかもしれません。
その日を楽しく待つということでいかがでしょうか(笑)
また楽しくBLに萌えていきましょうね♪
コメントありがとうございました!
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