また君を好きになる (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
きたざわ 尋子 (著)
鈴倉 温 (イラスト)
(あらすじ)
友原真幸が、傲慢さえも魅力にしていた先輩・嘉威雅将に告白したのは、十五歳の時。お試し感覚でつきあい始めた嘉威は真幸の一途さに甘え、別れてはよりを戻してをくりかえす。嘉威を恋うあまり受け入れてきた真幸だが、ついに決定的な破局が訪れ―。しかし、五年ののち真幸の前に現れた嘉威に、かつてのような不実の面影は微塵もなくて…。
BLにはまり 始めたころきたざわさんに嵌り
夢中で黄色い本屋さんで買いあさった記憶があります。
あの頃のきたざわさんの執着な攻めの存在が妙にお気にいりでした(笑)
ここ最近はちょっと萌えの尺度が自分とは違うと思って
新刊がでても手に取ることは少なくなっていたのですが
これは思いがけずによかった一冊です。
15の時からあこがれていた先輩嘉威雅将に
思い切って告白してそれが受け入れられて嬉しかったのだけど・・・
新しい彼女ができるたびに真幸は降られるのでした。
幼いころから父親が浮気を繰り返したトラウマがあるせいで自分は二股はかけないのだけど
そのたびに振られてただの友人に戻るしかない悲しさを真幸は何回も何回も味わってきたのでした。
自分の中での嘉威という恋しい人であるはずの存在に疲れてきた真幸は
幼い時から自分を慈しんでくれた祖母の体調の悪さのこともあり
母の勧めにしたがって大学を退学し遠い土地で生きて行くことを選ぶのでした。
そして大学にも入りなおし、就職のために再び帰ってきた真幸のもとに
嘉威が現れたのです。
こんどはちゃんと真幸を手に入れるためにがんばっていい男になってました。
そして、それがただのいい男になっていないというのが
なんとなく萌えです~
ちゃんとこんどこそ真幸を離すことがないようにちゃくちゃくと裏で画策し準備して
蜘蛛の糸じゃないんだけど
あれ・・つかまった?
あれ蜘蛛の糸??
あれ・・・なんか絡まって離れれない???
ん~でもまぁいいや幸せだから
という状態に持ち込んでいきます。
こういう腹黒攻めの執着愛を心地よい感じで読ませてもらいました。
[1回]
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