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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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ハニーデイズ (杉原 理生)


ハニーデイズ (幻冬舎ルチル文庫) [文庫]
杉原 理生 (著)
青石 ももこ (イラスト)




(あらすじ)

国巳は、自宅の離れに下宿している12歳年上の諒一郎のことが大好き。
しかし、小学生のときに、兄のように慕っていた諒一郎の同性の恋人とのキスシーンを見て、自分の「好き」が恋愛感情だと気づいてしまう。国巳は自分の気持ちを諒一郎に告げるが、弟としかみてもらえない。それでも諦められず、高校生になってもずっとずっと好きでいるが―。


年の差もののお話です。

年季の入った恋のお話ですよ。
 
なんせ小学生のころから甘い想いをたくさんくれた自分家の離れに下宿していた

12歳年上の人(男)

兄のように慕っていると自分でも思っていたのだけれど

その諒一郎が同性の恋人とキスするシーンを偶然見てしまい

好きで好きで好きでの気持ちにあふれかえってしまって

告白したけれど見事に玉砕・・・・

それからも好きな気持ちはたくさんあって

何度もアプローチしているけれど、その思いが平然とかわされてばかりで・・・

想いを胸一杯に暴走できる国巳の純真な想いにすごく共感できたお話でした。

これだけの思いを知っているくせに

返したくてたまらないほどの好きの気持ちを持っているくせに頑なに想いを口にしない諒一郎が

ちょっとじれったく感じましたが

12歳も年上で、しかも同性で、下宿していた大家さんの小さな大事な子となれば

おおっぴらに気持ちを出すわけにもいかない大人の分別があって当然なんですけどね・・・


大人の分別なんてものがあるから人間って簡単に幸せになれないんじゃないかな・・

などと呟いておきますね(笑)


個人的には諒一郎の昔の恋人であった立花の存在がすごく気になります。

人に対して自分のいやな面を見せるのが得意で

傷つけるのは得意でも、傷つけられることに弱くて

そういう自分の脆弱さを知ってて逆手にとって皮肉に生きている彼

諒一郎との恋を自分の手で踏みにじってしまった結果になってしまったことに後悔はないのだけれど

まだ心のどこかで諒一郎が好きで好きで好きでしょうがないひとです。

これど、諒一郎を誰よりも理解していた人なので

諒一郎がほんとうは誰を心の中で思っていたのか知ってて

それを許せなかったんじゃないかなと思います。

同人誌でもいいので、彼の救済の恋のお話を与えてほしいです~



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「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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