青空へ飛べ (ディアプラス文庫) [文庫]
久我 有加 (著)
高城 たくみ (イラスト)
(あらすじ)
高三の夏、貴宏は甲子園で超高校級の選手・網野の豪腕に敗れ野球をやめた。それから三年、野球とは縁のない大学生活を送っていた貴宏は、プロで活躍しているはずの網野が二軍落ちしていたことを知る。居ても立ってもいられず網野に会いに行くが、その前日、網野はついに戦力外通告を受けていた。投げやりになる網野に思わずトライアウトを受けるよう勧めてしまった貴宏は、彼の自主練に付き合うことになり…。
息子が中学校の時に野球部に入れてはおりましたが
正直野球には興味がまったくないのです。
ルールも用語もまったくもってわかりません(笑)
高校三年生の時に甲子園に出ていた貴宏でした。
そこそこに活躍することはできていたのですが超高校級の選手・網野の豪腕に敗れ
自分にはないものを持つ男
ある意味格の違いとでも言うのでしょうか、追いつけないものを感じた貴宏は
高校卒業で野球とはまったく無縁の生活をおくることにいたしておりました。
けれど、ある日自分にその違いを思い知らしめた男網野が二軍に落ちていることをしり
網野の情報をかき集め彼に会いにゆきます。
そこでいきなり彼が戦力外通告、いわゆる首の宣告を受けていたことを知り
トライアウトをうけるように勧めます。
いきなり現れて野球をやめないように迫る貴宏
ファンとかそういう輝く思い出ではなくて囚われているような
自分がこれまでだという挫折を押し付けてきた男にたいして傾倒しきっている貴宏に対して
反発を感じる網野ですのでふたりの思いはなかなか恋にはなりません。
やがて野球を通して、キャッチボールのようにボールを受けたり渡したりしながら
思いと感情をキャッチしていきます。
やがてこの思いが恋と気がついた貴宏は
トライアウトに挑戦しようとしるその前日にひそかに別れようと決心するのです。
野球を通して思いを深めていく二人
生活と人生を共にして愛を積み重ねていくのですが
正直BLにしなくても男同士のニアBLでよかったんじゃないかなと思ったり(笑)
[1回]
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