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Verger ―果樹園―

アタシの読んだ本(主にBl)の感想を 雑然とたらたらとつぶやいております

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「夏の子供 」(榎田 尤利)

夏の子供 (SHY NOVELS 234) (単行本)
 榎田 尤利 (著)
茶屋町 勝呂 (イラスト)

(内容)

大切な人を事故で失った魚住真澄は死を意識し、自分にとって久留米充がどれほど特別な存在かを知る。出会いと別れをくり返し、人は生きていく。自分の居場所を探しながら。誰かの幸福を願いながら。大切な人を得た時、世界が広がる---。
 
★書き下ろしを含む、「榎田尤利」初期の名作「魚住くん」シリーズ、上製本にて上下巻同時発売。

上巻→夏の塩
下巻→夏の子供
 



この巻では書き下ろし「ハッピーバースデイⅡ」が最後についておりました。
 
あとがきは上下ともにありません。

最後にこれをまとめた榎田先生の気持ちをちょっとほしかったような気もしますが・・・・


「ハッピーバースデイⅡ」

魚住がアメリカに留学して3年後のお話です。

アメリカでの生活は思ったより魚住にとって住みやすい生活のようで生き生きと?

というかあいかわらず魚住らしく生きているようです。

研究のほうもうまくいっているようで博士号を取るための試験も順調に進んでいるようすですが

今回は魚住の養母である実家の父

そうあのちょっとへんくつで可愛らしいおじいさんが亡くなっておりました。

病を得て手術しても完治することはないと知ったその人は静かな時間を過ごすことを選んでおりました。

容体が悪くなり入院した時点でいったん帰国し祖父と話し合っていた魚住はあんがい落ち着いており

濱田と語っておりました。

魚住の周囲にはあんまりにも突然の死が多く

今回の祖父のように覚悟のきく死は数少ないのだけど

それでも悲しみは変わらない・・・・・

悲しいことがことが多いのは好きな人が多いからと言う魚住

もしかしたら榎田先生がこの作品でいいたかったのはこれなのかなと思う。


葬儀の式典も終わり今は火葬場で皆が集まっている。

おじいさんの思い出話に花が咲く

魚住はなぜか泣けない

泣くまでに時間がかかる自分を知っている。

けれど久留米の顔をみた瞬間涙がぶわりと溢れてくる・・・


そしてその三日後

あいもかわらない面々が集まって楽しい時間を過ごす。

その最中にマリからのメールが・・・(笑)

相変わらずマリらしく生きているようで、半年ばかりみんなの前から姿を消していたようで

はじめましての件名とともに画像が添付されていたそのメールには・・・

そう可愛い赤ちゃんの写真が。

サルみたいでかわいいその子のためにマリは魚住に

「あんたみたいな優しい子になれるように名前を付けて」と言う。

死ぬものがいて、生まれてくるものがいて

幸福があり、不幸がある。

でも人生ってそう悪いものではないんだよとちょっと泣けました。


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女性
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「風と木の歌」に触発され
juneで開花w?
一時はこの世界から脚を洗っておりましたが
またどっぷりとつかっております


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