白雨 (幻冬舎ルチル文庫 ま 2-1)
真崎 ひかる (著)
陵クミコ (イラスト)
【あらすじ】
水沢那智の焼菓子店を、夜にひとりで訪れる男の子がいる。
閉店十五分前にやってきては、決まって「全部」を買っていくその子の保護者に興味ひかれる水沢だが、やがて現れた人物は、水沢のかつての恋人・加賀有隆だった。
激しい雷雨にも似た高校三年の夏の日々、いとしさと不安を互いにぶつけ合い、そして最後には水沢が裏切ることとなった恋人――八年前の面影を残しつつ穏やかに微笑む加賀の真意が見えず、心惑う水沢だが ……?
再会してなお、過去の恋とか、想いが色あせずにいるというお話は好きです
長い年月会わずにいたからこそ、想いが熟成されるというのでしょうか・・・
古い歌ですが
あーえない月日が、あーいそだてるのさー byひろみ ごう
という曲を思い出したのは
アタシだけでは無いと思いますと2回目書いてます(笑)
高校生で二人は出会い
ただ、純粋に恋しいという気持ちでそばにいただけだったのに
二人の仲を知った加賀の父親から、水沢の母は手切れ金をうけとりながら
水沢を捨てて街からでていってしまうのです
母にすてられ、途方にくれる水沢でしたが、加賀の「二人だけで暮らそう」という言葉は嬉しくもあり、叶えられないことを知っているがために
悲しい言葉でもあったのです
やがて、高校の恩師の助力もあり焼菓子店を開くようになった水沢の前に加賀と加賀の子供が現れたのでした
静かな文章で淡々と過去と現在が綴られており
恋から愛に変わっていく過程が楽しめた一冊でした
「誰も、有隆みたいに好きになれなかった。」
焼き菓子店・・・・
水沢さん・・・
なんか記憶に引っかかるなと思っていたら、今は亡きリーフ出版からでていた、「淡雪」のリンク作だそうです
どこかにあったよなーと探してみたら、ありました(笑)
↑記憶が薄い(笑)
ルチルで淡雪再販されるそうです
書下ろしがつくなら買おうかな・・・(笑)
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