ミニ特集 『スキャンダル』シリーズ発売記念/水壬楓子 水壬楓子先生の「スキャンダル」「リスク」発売を記念して、著者インタビューやキャラクタープロフィール、書き下ろしショートストーリーなどをお届けします!
「コミック 「シセン ノ サキ」前編 車折まゆ切なくてあったかいセンシティブラブ!
「泉係長の不機嫌」前編 橘ケイコラブコールにお応えして泉係長シリーズ再び登場!
「コルセーア」Act.19 御園えりいついにカナーレとユーグの宿命の対決に決着が!?
ノベルス
「ルール」
水壬楓子×高座朗警視庁キャリアの高森は失恋の痛手から立ち直れずにいた。そんな時、恋敵の秘書である篠宮と出会い…。
「夜が明けるまで」
可南さらさ×佐々木久美子恭介に対する気持ちを自覚した怜一。しかし恭介を怒らせてしまったことで、大切な時間は終わりを告げ…。
「片想い」
和泉桂×梨とりこ同じ編集者であり、犬猿の仲の武田と一緒に仕事をすることになった倉知。彼よりも先に作家から原稿をもらおうと奮闘するが…。
小冊子全員プレゼント目的で雑誌を購入し、はっとするほど面白い小説に出会い
それからなんとなくずるずると毎回雑誌を購入しているような・・・・
もしかして・・・・出版社の思惑に綺麗に引っかかりすぎ???
まぁ、リンクスは面白い小説が多いし、読み応えがあるんで満足なんですけどね(笑)
今回は「
リスク」で、城島の恋の相手というか、浮気相手のような位置づけをしていた上質の可愛い男高森の恋のお話でした。
自分の性癖に高校の頃から気づいていたのだけれど。それを認めにくいものとして心頑なに
不自由に生きてきた高森
警視庁キャリアとして年下の部下に囲まれてやや不自由に生きることに慣れてはいたのだけれど
その苦痛をしてわけあってくれた部下城島には少々やっかいな愛人がいて
でも、その二人の関係に自分が割り込む隙はどうあがいてもなくて・・・
綺麗に別れていたつもりでも、心の傷がいえるわけでもなく・・・・
ある夜、公園でナンパをされそうになった自分に近づいてきたのは城島の愛人でもあり、恋人でもある久賀の秘書だった。
篠宮にも、自分の心の奥の不安定さというか、自らの破壊願望のようなものを見抜かれ
自分が落ち着くまでの間体の処理をしてくれとすがってしまう・・・・
ネコと篠宮との穏やかで心満たされる時間は心地よくて、その時間があいまいで不安定な虚像とは気付かない。
やがて・・篠宮が自分に近づいたのは久賀関連の書類を手に入れるためということを知ってしまう。
なんか、もう切ないの一言です
こんなに可愛くて真摯でエロイ・・・高森にはやく報われるような恋をしてもらいたかったと思っていたのに
それが単に書類を手に入れるためだけなんて・・・
心傷つけられ・・心無い言葉で篠宮を傷つけながら一番傷ついていた高森が本当にかわいそうで・・・
特集が『調教』ということなので・・・・
真実に気がつく前に篠宮にホテルのトイレであんなことやこんなことされるし・・・
事後の始末をしないまま、ズボンをはかされパーティに出ること強要されるは・・・
ホテルの部屋バスルームででもまぁいろいろありましたが、なかなか楽しく読めました。
これも新書化するまでに10年なんていう焦らしプレイはいりませんーーと叫んでおいていいですか(笑)
可南さんの「夜が明けるまで」は後篇ですが、最後まで切なさモード充満しておりました。
体の弱い弟のためになにもかも辛抱して諦めて
ただ他の人に面倒をかけないように、邪魔に思われないようにがんばっているおにいちゃん怜一
ほんとうの怜一は泣き虫で人見知りのこわがりさんだったのに、それを素直に表すことがへたくそで・・・
こんな可愛い生き物がいたら・・・
恭介でなくても調教してしつけ直して自分だけに笑いかける生き物にしたいかも(笑)
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