課外授業 (ドラコミックス 201) (コミック) 梅太郎 (著)
(内容) あなただけを、愛し続けます―― 朝倉の前に現れた男―― それは、かつての教え子・津田だった。 5年前、津田と身体の関係を持っていた朝倉は、自分に溺れていく津田から逃げるように学校を退職した。 再会後も身体を繋げてくる津田に戸惑う朝倉だったが…!?
執着・監禁が愛の終着駅~とはけっして思ってはいないのですが、嫌いな話ではありません(笑)
というか・・
ここ最近高校生と教師の関係を問う話が多いのは・・・
あたしの単なる趣味のせい???
執着の度合いと関係の成熟性からしたら、水城さんの「窮鼠」には及びもつかないのですが
これはこれで楽しめる一冊でした。
今は同じ高校の教師として対峙しているが、津田はかっては朝倉の教え子であり
体の関係を持っていた。
長く続いていた彼氏との仲も終焉を迎え
少なからず憧れを抱いていた教師という職業にも飽き疲れ絶望していた。
自分でも気付かないうちに病んでいた・・・
そんなときに出会ったのは、自分に対してあこがれと儚い恋心を抱いていた生徒の視線と肉体は
魅力的で弄ぶという意識もないままに、弄んでいた。
自分に対してまっすぐな愛情を向けてくる津田
そんな津田に少しづつ魅かれ、渇望していたにも関わらず
朝倉にできた精一杯のことは津田から逃げることだった・・・・
そして5年後
逃げた津田を今度こそ逃がすまいと少しづつ少しづつ追い詰めて囲っていく
朝倉のちょっと狂気を秘めたような暗い視線は朝倉を追い詰めもし、安心させもして
二人して二人だけの幸せに潜んでいくお話でした。
普通の幸せとか、そういう常識だけでは人は幸せになれない
他人は傷つけてくるばかりで、自分を守ることに精一杯な朝倉が可哀そうでもあるけれど
その朝倉の病んでいる部分もまとめて愛し、守ってくれて
ともに死ぬまでそばにいられるなら、不幸なだけではないなと感じました。
[2回]
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