君ガ大スキライ (新書館ディアプラス文庫) (文庫)
五百香 ノエル (著)
中条亮(イラスト)
(内容) 傲岸不遜で態度のデカい葛生冬慈は、相方に逃げられてばかりの売れないお笑い芸人。細々やっていけているのは、同棲中のモデルの彼女と、仕事を回してくれる放送作家・国仲のおかげだ。ある日、葛生は国仲から来た深夜番組の仕事で、人気アイドル・夏目龍と出会う。天然な龍との掛け合いで、初めて大きな反応を得た葛生は、彼を相方にしたいと考えるが!?アドリブだらけのラブ・スキャンダル、オール書き下ろし。
あいかわらずの五百香 ノエルさまとでもいいましょうか
ますますトンキワの女王とお呼びしたいのですが、これがなかなかおもしろかったです(笑)
売れない芸人の葛生冬慈は傲岸不遜で態度がとってもでかい人です
売れない上に王様気質なんですけど、目指すのは愛されるスター(笑)
そういう変なひとなんですけどというか、そういうひとのせいか
辛抱強く付き合える人はなかなか少数派・・・ということで今日も相方に愛想をつかされています。
ご本人はいまいち自分の性格の悪さを認識できないかたですけどこれがなぜか憎めないというか
あたしからみたら可愛い人です。
こういう性格ながらも細々と芸人を続けられるのは同棲中のモデルの恋人と
仕事を回してくれる心優しい友人のおかげなんです。
ある日、友人の国仲からまわってきた仕事は人気アイドルのグループ夏目龍と出会い
天然でへこたれない龍とのかけあいで初めて漫才として、掛け合いで大きな反響を得るのです
これに味をしめて龍を相方にしたいと考えはじめるのですが・・・
龍くんはアイドルになりたくてグループでがんばっているだけで、葛生との掛け合いが怖いだけなんですけど
葛生のはそれがつたわりません
葛生はなんとしても相方としての龍がほしくて千葉にある遊園地で遊んで、なにがなにやらといううちに
なんと二人はそういう関係になっちゃうんです~
順調に生き始めたとふたりは違う次元で思い込んでいたのですが
葛生は相方としての龍をてにいれたつもりで
龍は恋人をてにいれたつもりで・・・・
二人以外の人たちの思惑とか行動もいろいろ絡んできてなかなか楽しい本でした
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