それすらも愛のせい (幻冬舎ルチル文庫) (文庫)
高岡 ミズミ (著)
桜城やや(イラスト)
(内容)
ひとりきりの祐司を拾ってくれた九つ年上の綺麗なひと―それが夏生だった。ふたりはやがて秘密の関係となり、同居を始める。成長した祐司は、八年を経てもなお美しい同居人を抱きしめたいと渇望するが、夏生は冷たく拒絶するばかりか、いつしか笑顔すら見せてくれなくなっていた。己の衝動を持て余し、家を出ようと決意した祐司に夏生は…。
どこかで読んだようなお話だなと思っていたら
高岡さんの同人誌で読んでいたようです。
あの当時は児童うんたらかんたらという規制法がなかったので
両親のいさかいのもとに祖父母のもとに預けられた小さな少年というか子猫ちゃんは
拾ってくれた大人の猫の手管にメロメロっと食われちゃったという記憶があります(笑)
拾った子猫がおおきくなったら実は トラ でしたというお話でした(笑)
なんか最近こういうパターンが多いなと思うのは趣味がそっちにいっちゃっているのかも(遠い目
トラに成長した子猫ちゃんに情も愛もたっぷりとかけすぎちゃったと感じたネコさん
トラさんを失いたくないと気がついたのですが
昔家族にゲイであることがばれて、否定され傷つけられた過去があるので
家族のように失いたくないと思う存在だと気がついてからは
肉体関係が不純なように思いこみ、ぐるぐる悩んだ挙句
家族なら物理的に距離ができても、いつかは帰ってきてくれる存在になる。
そのために肉体関係はさっぱりと消えうせた方がいいとまで思いこんでしまっちゃうのです。
まぁたしかに年齢だけ大人になっても、気持ちはなかなか大人にはなれないものだし
トラさんが大人になろうとしていることに目をふさぎたい気持ちはよくわかるのですが
なんかトラさん視点で書かれているせいか
とらさんの気持ちと情熱の行く先がはっきりしすぎているせいで
ネコさんの気持ちがぐるぐるしすぎてすっきりしないと感じてしまいました。
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